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DISC REVIEW

Japanese

2021年04月号掲載

青春とバンドは、楽しくてメンドクサイ

ザ・コインロッカーズ

『青春とバンドは、楽しくてメンドクサイ』

Release Date : 2021-03-24
Label : ワーナーミュージック・ジャパン

"青春とバンドは、楽しくてメンドクサイ"、プロデューサーである秋元 康節が前面に出たように感じるタイトルだが、彼女たちがザ・コインロッカーズで送ってきた時間と本作を象徴する言い得て妙の言葉だ。リード曲「泣かせてくれないか?」は、昭和のフォーク・ソングのムードが香り立つ1曲。哀愁漂う歌唱とサウンドは、彼女たちのヒストリーとも重なってリアリティがあり、胸を締めつけられる。なお本作は13曲目が形態によって異なり、初回限定盤にはシリアスなバラード「永遠の記憶」、通常盤には"タイムカプセル"をテーマに時の経過を切なく歌うミドル・チューン「その日」を収録。明るい曲も、強気な曲も、切ない曲も入り混じる。あぁ......やっぱり"青春とバンドは、楽しくてメンドクサイ"。(宮﨑 大樹)