Japanese
SpecialThanks
Skream! マガジン 2017年08月号掲載
2017.07.14 @新宿LOFT
Writer 沖 さやこ
SpecialThanksのソングライターであるMisaki(Vo/Gt)の心境の変化がそのまま素直に楽曲制作にも反映された最新作『Anthem』。それを引っ提げて開催された全国ツアーのファイナル公演は、メンバー4人のナチュラルな姿が見られるステージだった。まったく異なる個性を持つ4人のそれぞれの人間性が反映された演奏は、鮮やかに様々な色を放ち続けた。
ドラムの音が鳴るとステージ前のスクリーンがゆっくりと上がり、ステージにはHiromu(Ba/Cho)、Chikai(Gt/Cho)、yoshi(Dr/Cho)の3人が。彼らが「singing」のイントロを奏でていくと、センターにMisakiが現れた。フロアからゆったりクラップが沸き、Misakiはゆっくり観客を見渡し、堂々とメロディに歌を乗せていった。そこから間髪いれずにファスト・ナンバー「午走-umahashiru-」へ繋ぎ、ステージ付近はすぐさまモッシュ・ピットへと変貌を遂げる。Misakiが"手を叩けますか? 歌うのは好きですか?"と呼び掛けた「DOUNARUNO!?」では大きなシンガロングが。序盤3曲で会場の空気もあたたまったようだ。
yoshiが"新宿LOFT、調子はどないでっか? まだまだ行けますか!?"とノリのいい関西弁で煽るとバンドも観客もさらにヒート・アップ。Misakiは落ち着きながらも熱いハートを込めた歌を歌い、凛とした佇まいを見せる。ムードメーカーのyoshiは笑顔を見せて爆発力のあるリズムを叩き出し、コーラス以外にも口ずさみながらプレイすることもしばしば。HiromuとChikaiはひたむきに音を繰り出し、Misakiのヴォーカルを支えていく。メンバー全員の人となりが見える演奏とステージングだ。「You don't care about me」ではMisakiがハンドマイクで歌唱。彼女のナチュラルな笑顔がこの日の充実を物語っていた。
「heavenly」後のドラム・ソロの最中に突如Hiromuがステージ袖にはけると、そこに鳴るの藤原美咲(Ba/Vo)が登場。このツアー中にHiromuが体調不良で4公演を欠席し、その代役として招かれたのが彼女だった。"どうせならファイナルも出てほしい言うて、美咲ちゃんを呼んじゃいました!"とyoshiが言い、最新作から「summer drive & summer dive」、1stミニ・アルバム『SEVEN COLORS』収録の「I don't know」など4曲を彼女とともに届ける。そのときHiromuはステージの上手側でその様子を眺めており、さりげなくChikaiのマイクを借りてコーラスを入れたりしながらサポートしていた。
Hiromuが帰還するとライヴも折り返し地点へ突入。ラストに向けて加速する。「SECRET GIRL」では前のめりに荒ぶる音像で観客を惹きつけ、長い髪を振り乱しながらギターをかき鳴らすMisakiの姿も非常に頼もしい。"私にできることは歌うことしかないから、しっかり全力で心を込めて歌います"と語った彼女が"みんなのおかげでできた曲を歌います"と言い演奏された「心を震わせて」は全員の出す音が聴き手に語り掛けるようなあたたかい音色で、Misakiの歌を包み込みながらスケールを広げていった。サークルとスカ・ダンスとジャンプが巻き起こる「Mr.DONUT」のあとは「tokyoサンセット」でクールダウン。バリエーション豊かな『Anthem』の楽曲たちは、ワンマンのセットリストでもいいギミックになっている。生き生きと感情豊かに響くMisakiの歌声からも、彼女の伝えたい想いがメロディと歌詞へと形を変えたものが『Anthem』の楽曲たちであることを痛感した。
"今日も(聴き手の)目の前で歌えてよかった"と語るMisakiは、『Anthem』の楽曲を作り始めたころに生まれた意味について深く考えたという。"バンドで作った音楽であなたの人生に彩りを与えられたら、それが自分の生まれてきた意味だとしたらすごく幸せで。本当にそうだったらいいな......と思ったら歌うことがもっと好きになった"と話す彼女の声は涙で震えていた。そのあとに披露された「happy」はこの日最も勇敢な音色だった。彼女の気持ちが彼女のメロディと言葉によって彩られ、そのメロディと歌がバンド・メンバーによって彩られ、そうしてできあがった音楽がこのライヴハウスに、そして我々のハートに彩りを与える。音楽のピュアな気持ちの尊さに胸を打たれた。
アンコールはまずMisakiとChikaiのアコースティック編成で「LIFE to go」を届け、メンバー全員で「HELLO COLORFUL」を演奏。だが観客のダブル・アンコールを求める声はやまない。再びステージに登場した彼女たちは、初期の代表曲である「You say GOOD BYE」で全国ツアーを締めくくった。これからMisakiはどんな気持ちを音楽にしていくのか、異なる個性を持つ4人が生み出す団結力がこの先どんな強さを見せていくのか。今後も注目したい。
- 1
LIVE INFO
- 2024.04.26
-
四星球
ReN
The Ravens
フレンズ
a flood of circle
BREIMEN
ズーカラデル
愛はズボーン
Base Ball Bear
原因は自分にある。
Mr.ふぉるて
ザ・クロマニヨンズ
Maki
いきものがかり
Alstroemeria
Aqilla
超能力戦士ドリアン
yama
THE BOYS&GIRLS
LONGMAN
MOROHA
Rhythmic Toy World
Homecomings
ORCALAND
POPPiNG EMO
ヤングスキニー
SANDAL TELEPHONE
- 2024.04.27
-
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
ReN
TK from 凛として時雨
TRIANGLE 2024
People In The Box
ポップしなないで
"ARABAKI ROCK FEST.24"
BIGMAMA
SEKAI NO OWARI
ズーカラデル
KEYTALK / キュウソネコカミ / ポルカドットスティングレイ ほか
セックスマシーン!!
SAKANAMON
原因は自分にある。
BACK LIFT
リュックと添い寝ごはん
Base Ball Bear
SCANDAL
岡崎体育
the engy
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
Johnnivan
スカイピース
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Novelbright
Amber's
THE YELLOW MONKEY
Ado
SPENSR
- 2024.04.28
-
ASP
眉村ちあき
ASH DA HERO
ポップしなないで
TRIANGLE 2024
SAKANAMON
ザ・クロマニヨンズ
People In The Box
"ARABAKI ROCK FEST.24"
SEKAI NO OWARI
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
The Ravens
Omoinotake
THE BOYS&GIRLS
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
いきものがかり
MYTH & ROID
愛はズボーン
SCANDAL
超能力戦士ドリアン
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
ハシリコミーズ
礼賛
にしな
Ado
Laughing Hick
- 2024.04.29
-
ReN
fox capture plan
岡崎体育
TRIANGLE 2024
小山田壮平
ザ・クロマニヨンズ
シノダ(ヒトリエ)
リュックと添い寝ごはん
私立恵比寿中学
ゆいにしお
Creepy Nuts
眉村ちあき
ASIAN KUNG-FU GENERATION / THE ORAL CIGARETTES / Vaundy ほか
moon drop
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
Age Factory
the shes gone / Ivy to Fraudulent Game / ドミコ / パスピエ ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / Not Secured,Loose Ends ほか
The Ravens
愛はズボーン
"JAPAN JAM 2024"
Novelbright
超能力戦士ドリアン
ヤユヨ
Poppin'Party × MyGO!!!!!
- 2024.04.30
-
I Don't Like Mondays.
シノダ(ヒトリエ)
藤巻亮太
君島大空
山内総一郎(フジファブリック)×斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)
フラワーカンパニーズ
- 2024.05.01
-
I Don't Like Mondays.
神はサイコロを振らない
ハンブレッダーズ
忘れらんねえよ
Rhythmic Toy World
アカシック
GRAPEVINE × Hedigan's
- 2024.05.02
-
サカナクション
君島大空
Novelbright
神はサイコロを振らない
ゆいにしお
Maki
- 2024.05.03
-
I Don't Like Mondays.
サカナクション
古墳シスターズ
フレデリック / 04LimitedSazabys / キュウソネコカミ / BLUEENCOUNT ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 弐ノ名 ほか
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
清 竜人
ザ・クロマニヨンズ
VIVA LA ROCK
RAY
いきものがかり
- 2024.05.04
-
Machico
KiSS KiSS
ExWHYZ
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ビッケブランカ
KEYTALK / THE BACK HORN / THE BAWDIES / FLOW ほか
SCANDAL
岸田教団&THE明星ロケッツ
フィロソフィーのダンス
ドレスコーズ / 特撮 / 小林私 / 月蝕會議 ほか
halca
"JAPAN JAM 2024"
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.05
-
go!go!vanillas
I Don't Like Mondays.
古墳シスターズ
ExWHYZ
愛はズボーン
Machico
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ザ・クロマニヨンズ
ユプシロン
ASP
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 星歴13夜 ほか
JYOCHO
SEKAI NO OWARI
"JAPAN JAM 2024"
BiS
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.06
-
I Don't Like Mondays.
愛はズボーン
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
小山田壮平
ヒトリエ
挫・人間
ぜんぶ君のせいだ。
SHAKALABBITS
夜の本気ダンス
SEKAI NO OWARI
ヤングスキニー
SCANDAL
かりんちょ落書き
VIVA LA ROCK
- 2024.05.08
-
礼賛
I Don't Like Mondays.
WANIMA
MOROHA
KALMA
Ryu Matsuyama
神はサイコロを振らない
cadode
- 2024.05.09
-
I Don't Like Mondays.
超能力戦士ドリアン
礼賛
アカシック
センチミリメンタル
ZAZEN BOYS
ハンブレッダーズ
白昼堂々踊レ人類
神聖かまってちゃん
神はサイコロを振らない
- 2024.05.10
-
夜の本気ダンス
超能力戦士ドリアン
Creepy Nuts
BREIMEN
フレンズ
Base Ball Bear
WANIMA
AIRFLIP
Tempalay
KALMA
ACIDMAN
ヤユヨ
渡會将士
崎山蒼志
Novelbright
a flood of circle
ZAZEN BOYS
四星球
感覚ピエロ
tricot
the dadadadys
LEGO BIG MORL
- 2024.05.11
-
愛はズボーン
SEKAI NO OWARI
LONGMAN
夜の本気ダンス
Tempalay
ヤユヨ
小山田壮平
KALMA
ハンブレッダーズ
TK from 凛として時雨
フルカワユタカ(DOPING PANDA)× 荒井岳史(the band apart)
ASP
ASH DA HERO
FINLANDS
Base Ball Bear
ぜんぶ君のせいだ。
tacica
SCANDAL
ヤバイTシャツ屋さん
"OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2024"
ExWHYZ
センチミリメンタル
ハシリコミーズ
The Ravens
a flood of circle
People In The Box
SAKANAMON
ザ・クロマニヨンズ
Rhythmic Toy World
白昼堂々踊レ人類
THE BAWDIES
ネクライトーキー
Amber's
"SWEET LOVE SHOWER SPRING 2024"
THE BOYS&GIRLS
ホリエアツシ(ストレイテナー)/ 田島貴男 / とまとくらぶ ほか
RELEASE INFO
- 2024.04.26
- 2024.04.27
- 2024.05.01
- 2024.05.02
- 2024.05.03
- 2024.05.04
- 2024.05.05
- 2024.05.06
- 2024.05.07
- 2024.05.08
- 2024.05.09
- 2024.05.10
- 2024.05.15
- 2024.05.17
- 2024.05.22
- 2024.05.29
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
BREIMEN
Skream! 2024年04月号