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椎名林檎がヴォーカル参加。TOWA TEI、2013年リリースの「APPLE」MV公開。最新Google AIフル活用、ファッショナブルでメッセージ性のある作品に

2025.10.22 20:00

椎名林檎がヴォーカル参加。TOWA TEI、2013年リリースの「APPLE」MV公開。最新Google AIフル活用、ファッショナブルでメッセージ性のある作品に

TOWA TEIが、2013年にリリースした楽曲「APPLE feat.椎名林檎」の新しいミュージック・ビデオを公開した。
 

"APPLE" TOWA TEI feat. SHEENA RINGO ( MV with Gemini )
 
このミュージック・ビデオは、GoogleのAI"Gemini"や映像生成AI"Veo 3"、画像生成AI"Nano Banana"等、最新のGoogle AIをフル活用し、CAVIAR 中村 剛監督が制作。"人類の進化がAIにより加速化する現代に、『APPLE』のMVをAIとともに制作したい"というTOWA TEI自身の想いから、今回の制作が実現した。この想いを受け、中村監督が"Gemini"と向き合い、未知なる表現の世界を探索。全ての映像を"Gemini"と"Whisk"、"Veo"、"Flow"で生成し、レトロフューチャーな世界観の中で、ファッショナブルながらメッセージ性のある作品が生まれた。
 
ミュージック・ビデオのコンセプトは、アーサー・C・クラークの"高度に発達した科学技術は、魔法と区別がつかない"という言葉と、アダムとイヴの"善悪の知識の木"の神話から着想。1960年代のパラレルワールドを舞台に、様々な設定や登場人物のエピソードをコラージュのように紡ぎ合わせていく。断片的な映像の積み重ねによる現代のテクノロジーと人類の関係性を、自由に感じてほしい。
 
また、監督自身がひたすらAIを触り続け、向き合ったミュージック・ビデオ制作の裏側が、メイキング映像としてGoogle公式YouTubeチャンネルで同時に公開されているので、そちらも併せてチェックしよう。
 

メイキング

 
■TOWA TEI コメント
いつかこの楽曲のミュージックビデオを作る時は、新しいテクノロジーが誕生した時に。と考えていたのでAIが少し身近になってきたこのタイミングで制作することができてとても嬉しく思います。信頼している中村監督と、AIの「ガチャ」すらも楽しみながら制作でき、クリエイティブにおけるテクノロジーの魔法を感じました。いつの時代も、新しいテクノロジーに取って代わる仕事はあれど、最終的には誰がどうそれを遊ぶか次第。テクノロジーの革新と普遍的な部分、両方お楽しみください。

 
■中村 剛監督 コメント
今回は「AIとガチで向き合う」をお題にMV制作に挑みました。AIとのMV制作は自由にどんなシーンでも作れる楽しさを感じながらも、作り手のセンスや思考、ユーモアなどがモロに出てしまう怖さも感じました。また、0から1にする部分や、完成度が100としたときに、99から100にする最後の仕上げやセンスの部分は、人間が担当すべきであるなと今回改めて考えさせられました。今後もAIと実写映像を掛け合わせた新しい映像の作り方を模索していきたいと思います。

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