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LIVE REPORT

Japanese

"MUSIC VIDEO CONTEST vol.3 受賞者ライブ"

2022.09.18 @代官山UNIT

Writer 寺地 悠 Photo by 浅香 郁絵

イロハマイ

輝かしい笑顔を振り撒き登場したイロハマイ。首から下げたシンセサイザーを操りながら、エレポップ・サウンドを一音一音丁寧に紡ぎあげていく。キュートな歌声でかわいらしく、時に熱情を込めて歌う様子からは、彼女のヴォーカル・ワークの柔軟性が窺える。活動休止期間を経て、今年6月のライヴをきっかけに復活、8月にベスト・アルバムをリリースした彼女。"この出会いがいつも嬉しいと思っています"と語り最後に歌い上げた「微炭酸メモリー」では、満場のクラップが沸き起こり、幸福感のあるポップな空間が醸成されていた。

WEDDIN'Girl

続いて登場したWEDDIN'Girl は、"名古屋からいい音楽をお届け"する3ピース・ロック・バンド。手拍子から始まり、16ビートが小気味良い「Dead summer」で早速フロアに"いい音楽"を届けていく。語りのSE、シネマチックなピアノのイントロが胸を打つ「君は夢からさめないで」のあとは、"あなたに、あなたの人生に祝福を"と語り掛け「for 18's」を投下。シンセを取り入れたポップ・サウンドに合わせて、多数の観客の手が左右に大きく振られる。20分足らずのステージでありながら、彼らの楽曲が放つ心地よさに陶酔してしまった。

mic-alone

8組目に登場したのは4人組ヴォーカル・グループ、マカロンことmic-alone。4色のヴォーカルとダンサブルなサウンドが交ざり合い、照明演出と相まってライヴハウスをカラフルに染め上げた。パーカッションの弾けるリズムと息の合ったハモリが生み出すグルーヴが心地よく、自ずと身体が横揺れしてしまう。最後にしっとりとしたバラード・ナンバー「次の未来へ」を演奏すると、フロアでは多数のペンライトが左右に振られ、ゆったりとした時間が流れていた。

AYUKA

トリには、今年3月開催の無観客配信ライヴ"GAMUSYALIVE ‐SAVE THE LIVE‐"で1位に輝いたシンガー・ソングライター、AYUKAが登場。少々緊張した面持ちではあったが、いざ1曲目「by my side」が始まるとその表情と立ち振る舞いは一変した。タイトルホルダーとして申し分ない圧巻のライヴ・パフォーマンスで、その貫禄を見せつける。"「夢カナYell」で頑張っていた人が本当に夢叶えたよって報告できるように、今後も頑張っていきます"――殊勝なMCを挟みつつ、骨太なバンド・サウンドをバックに残り3曲をエンジン全開でドロップ。最後は、緊張のほぐれた晴れやかな笑顔でステージをあとにした。

全9組のステージが終わると、いよいよ"投げYell"投票数の順位発表へ。見事1位に輝いたのは、トリを務めたAYUKAだ。彼女に対して"渋谷大型ビジョン3日間使用権"が贈呈され、"MUSIC VIDEO CONTEST vol.3 受賞者ライブ"は未来へ夢を託し幕を閉じた。


[Setlist]
■MIRAIJI
1. Levitate
2. Speed
3. 覚醒

■マコトコンドウ
1. D'Sick
2. 玉ねぎが目にしみる
3. 空気清浄機
4. タンスイカブツ

■noblige
1. だーくねすしんでれら♡
2. ファンファーレ
3. ないじゃんDays

■Page MJ
1. ピーターパン
2. Sprinkles
3. White Canvas

■The Number Zero
1. Web of Truth
2. Reverse Magic
3. Comets

■イロハマイ
1. 友情ポリゴン
2. 絶対の存在
3. 微炭酸メモリー

■WEDDIN'Girl
1. Dead summer
2. 君は夢からさめないで
3. for 18's

■mic-alone
1. マカロンパーティー
2. ケセラセラ
3. 次の未来へ

■AYUKA
1. by my side
2. FUTARI
3. ハナガサク
4. コーディネート