Japanese
BURNOUT SYNDROMES
2019.03.23 @LIQUIDROOM ebisu
Writer 石角 友香
舞台仕立てのコンセプチュアルなライヴを行うBURNOUT SYNDROMES。今回は3rdフル・アルバム『明星』のリリースに伴う全国6ヶ所を巡るツアー。その中からセミ・ファイナルで、ソールド・アウトし超満員のファンで埋め尽くされた東京公演の模様を駆け足でレポートする。感心したのは、本作のコンセプチュアルで3ピースにこだわらないサウンドスケープであることは基盤に置きつつも、ライヴはライヴで、初見のオーディエンスもエンターテイメントとして楽しめる仕掛けをふんだんに盛り込んでいたことだ。
今回のストーリー(!?)は、50年前の同日のライヴに90分遅刻し、その後悔を晴らすという設定で、石川大裕(Ba/Cho)扮する年老いた博士がメンバーを呼び寄せ、若返りの薬を飲んでLIQUIDROOMに現れる――という事件軸までを映像で表現。小ネタが効いた作りで笑いを生みながら、"BURNOUT SYNDROMESを証明する!"とステージに登場した3人は、『明星』の実質1曲目である「世界を回せ」やキラーチューン「ハイスコアガール」から「あゝ」まで、廣瀬拓哉(Dr/Cho)がリズム・キープしながら、シームレスに高いテンションを保ったまま駆け抜ける。いい意味でバンカラな声質の熊谷和海(Gt/Vo)が朗々と歌ったり、地声からファルセットまでをスムーズに乗りこなしたりして、曲の持つイメージを牽引していく。ヘッドセットにつけたマイクで間断なくフロアを煽る石川のショーマンっぷりで、シンガロングやクラップに前のめりで参加していくファンの表情も眩しいほどだ。
何しろ50年前にタイム・リープしてきた設定なので、時折時限装置にバグが発生するなどの演出も唐突感はない。打ち込み歴史物インダストリアル・ロックとでも形容すればいいか、「MASAMUNE」では石川と廣瀬が刀鍛冶に扮し、熊谷のギターを支えてソロを弾かせるというユニークな場面も。情報量が凄まじく多いステージの中にさらに"春夏秋冬メドレー"として4月の「文學少女」から12月の「月光サンタクロース」まで季節を巡る。スクリーンに曲目が表示されるたびに歓声が上がり、余裕でオリジナル楽曲で構成できる彼らのレパートリーの幅の広さに感嘆しながら、さらにリアルタイムの春に着地するように「サクラカノン」を演奏。熊谷のギターと歌だけで始まったこの曲が立ち上がらせる季節感は、まさにもうすぐ到来する春そのものだった。謡に近い歌唱を聴かせる熊谷の歌の力も後押ししている。
石川が自作したという"どこでも窓"をノックして開けると演奏がスタートする演出で届けた「我が家はルーヴル」では、彼らのクラシック・メロディと遊園地的なアレンジを聴かせ、キング牧師で有名な"I have a dream"を引用した「SPEECH」を終えるとステージ上は暗転。ここでちょうど遅刻した90分が経過し50年前の彼らが会場に現れるという凝った演出だ。しかも"急いでるから扉から入ろう!"と、ファンにもみくちゃにされながらステージを目指す3人。残り少ない時間、目一杯演奏すると誓って「花一匁」、「FLY HIGH!!」、熊谷のタッピングが冴える「ヒカリアレ」まで、実際に今ステージに上がったようなテンションに驚く。本編ラストは『明星』で辿り着いた新機軸を象徴するアップリフティングな「ナミタチヌ」。この日最大のシンガロングとジャンプがそこここで起こるなか、熊谷が"今日ここで出会ってくれて本当にありがとう!"と絶叫して締めくくった。演劇性や笑いのエッセンスもまぶし、彼らは彼らのやり方でバンドという形態のライヴを今後も更新していくことだろう。
[Setlist]
1. 世界を回せ
2. ハイスコアガール
3. 100万回のアイ・ラヴ・ユー
4. アタシインソムニア
5. あゝ
6. MASAMUNE
7. 文學少女
8. 檸檬
9. Melodic Surfers
10. Dragonfly
11. 月光サンタクロース
12. サクラカノン
13. 我が家はルーヴル
14. SPEECH
15. 花一匁
16. FLY HIGH!!
17. 人工衛星
18. ヒカリアレ
19. ナミタチヌ
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