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LIVE REPORT

Japanese

Chicago Poodle

2010.01.16 ＠DAIKANYAMA UNIT

Writer 佐々木 健治

Chicago Poodleの『LIVE ODYSSEY '09-'10 ～そして僕らは旅にでる～』ツアー、2010年最初のライヴとなったDAIKANYAMA UNIT。会場に着くと、ほぼ満員のお客さんが開演を待っている。

2009年、3月にメジャー・デビュー、11月にはデビュー・アルバム『僕旅』をリリースし、ピアノ名曲工房バンドとして、着実に人気を獲得してきたChicago Poodle。
どこかせつなさの詰まった温かくポップな楽曲に、洒脱なソウルからの影響を感じさせるサウンドが持ち味の彼ら。サポートにキーボードとギターを加えた編成でのライヴは、「Hello」で始まり、「My Life」「スーパースター」とソウルフルでアップテンポなナンバーで徐々に会場を盛り上げていく。

軽妙なMCでお客さんとコミュニケーションをしっかりとりながら会場に笑いを呼ぶ。
中盤には、ドラムの山口がカホン（ペルー発祥の打楽器(体鳴楽器)の一種）を叩くアーバンでメロウなアコースティック・セットで「C’mon3」「アイアイ」「約束」を披露。柔らかいリズムとメロディが沁みる、温かい空気が会場を包み込んでいた。 Chicago Poodleの京都への愛着が感じられるバラード「京の小雪路」の後は、アルバム『僕旅』からのナンバーを「バイバイ。」「泡沫」「ハレルヤ」「ナツメロ」と続けて畳み掛ける。会場もどんどん熱気を帯びていき、手拍子とともに力強くもスムーズなリズムに、前方はもちろん後方のお客さんまで身体を揺らす。
そして、本編ラストの「ODYSSEY」でこの日最も力強くダイナミックな演奏で会場のボルテージも最高潮に達した。

アンコールでも「流星」、80年代的なダンス・ナンバー「Dance ～華と龍～」でそのボルテージのままお客さんを巻き込み、「旅人」で3人のアカペラの美しいハーモニーを会場に響かせ、締めくくった。Chicago Poodleの歌心と都会的でソウルフルなエッセンスが詰まった充実の全20曲。会場となった代官山にひっかけたコール＆レスポンスもライヴが進むにつれて大きくなっていったように、MCも含めてしっかりとお客さんの心を掴み、一体感を生み出していた。
MCでは、武道館やミリオンといった大きな目標まで明確に捉えていると語っていた彼等の勢いはまだまだ拡大していくだろうと感じさせられた。


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