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INTERVIEW

Japanese

GOODWARP

 

GOODWARP

Member:コウチ ケンゴ(Dr/Cho) 藤田 朋生(Gt/Cho) 萩原"チャー"尚史(Ba) 吉﨑 拓也(Vo/Gt)

Interviewer:サイトウ マサヒロ

GOODWARPが止まらない。2025年1月に初のフル・アルバム『Somewhere In Between』をリリースし、同年7月の配信シングル『無重力/swimmy』を挟んで、10月から6ヶ月連続でデジタル・シングルのリリースをスタート。結成13年を超えて、そのクリエイティヴィティは最盛期を迎えている。新たなアイディアを試しながら、表現領域はさらに拡張。生まれ変わったようなフレッシュさすら感じさせる彼等は、現在どんな地点に立っているのだろうか?

-2025年のGOODWARPは、初のフル・アルバム『Somewhere In Between』、配信シングル『無重力/swimmy』を経て、現在は6ヶ月連続デジタル・リリース真っ最中ということで、ここまでたくさんの曲を出した年は初なんじゃないかと。バンドがいい状態にあると捉えていいですか?

吉﨑:僕等としてもそう感じてます。ここ数ヶ月、メンバーの間でも"今のGOODWARP、いいよね"みたいな会話をしています。

-創作意欲が高まって曲がどんどん生まれるような状況にある?

吉﨑:"やる"って言っちゃったから作っている状況です(笑)。『Somewhere In Between』もそういう構図で自分を追い込んでなんとか届けることができたアルバムなんですけど、やればできるっていうことに改めて気付いたというか。楽しんでくれているファンの方との約束が続いていくのが僕等の望みでもあるので、それが6ヶ月連続リリースに繋がっています。当初から6曲全ての用意があったというわけでは全くなくて、1~2曲の片鱗から作り始めました。

-ということは、『Somewhere In Between』で得た手応えが現在の活動にも影響しているのでしょうか?

藤田:バンドとして初のフル・アルバムだったんですけど、そこでいろいろ試せたのは大きかったですね。今回の連続シングルにも、幅広く挑戦したいという気持ちが込められています。

吉﨑:ライヴハウスで聞くお客さんの声やSNSで見た感想によると、結構長い期間にわたって皆さんに作品を楽しんでもらえていて。それって今までなかった感覚ですし、すごく嬉しいですね。時代に合ってないって言う人もいるけど、これはフル・アルバムならではだなって。

-ちなみに、エゴサって頻繁にするんですか?

吉﨑:スイッチ入ってる時期はヤバいくらいします(笑)。

チャー:するよね。リリース直後とかはやっぱり気になって。

-GOODWARPってメンバーの仲がいい印象が強いんですけれど、曲作りやレコーディングが増えることで、バンド内のコミュニケーションに変化はありましたか?

コウチ:特に変わらないですね(笑)。

藤田:一時的に喧嘩みたいになることはあるけど、お互いにそれを喧嘩だとは思ってないような感覚というか。

チャー:ぶつかるのはあくまで曲作りの間だけですね。それ以外で衝突してたら多分もうここにいない(笑)。

-4人で旅行に行ったりもするんですもんね。最近はどこかに出掛けました?

吉﨑:直近だと今年の夏(※取材日は2025年12月中旬)の伊豆か。

藤田:ワンマン・ライヴの後とか、何かしらの節目のタイミングで旅行に行くってバンドで決めてるんです。何も理由なく遠出するのはなんかおかしい気がして(笑)。打ち上げの代わりみたいな。

-なるほど。逆に、打ち上げでパーっと飲むタイプではないんですか?

藤田:最近はないよね。

吉﨑:僕とケンゴはお酒好きで飲むほうですけど、みんなで飲みに行こうぜというのは本当にないですね。

-なんと健やかな関係(笑)。夏には横浜で"~ほぼ海の日ワンマン~今夜一緒に泳ぎ切らないか"、大阪で"~ほぼ山の日ワンマン~今夜一緒に登り切らないか"を開催していましたが、感触はいかがでしたか?

吉﨑:場所と思い出が結び付くような、深い楽しみ方をしてもらえるライヴにできた感覚がありました。横浜でやるから海をモチーフにして、フライヤーのデザインや照明を青中心にしたりという雰囲気作りもしたので。ライヴの数週間後に横浜に遊びに行った方がライヴハウス周辺の写真をあげて当日を振り返っている投稿をSNSで見て、やったぜって。

-コンセプチュアルなステージを作ることができたと。そういった演奏以外の演出面はどなたがリードしているんですか?

吉﨑:積極的に色んな意見を出してくれるのはたぶん朋生ですね。あと、GOODWARPのワンマン・ライヴといえばチャーの寸劇タイムがあるので......。

チャー:あれは僕が最初の案を出して、メンバーにめちゃくちゃダメ出しされて、ブラッシュアップしていくっていう感じです(笑)。

吉﨑:"ほぼ海の日"、"ほぼ山の日"っていうのはドンピシャで日程を押さえられなかったからこその方便なんですけど、その雰囲気を大事にしていきたいんです。カッコいいより楽しいを大切にして、"ほぼ"って言えちゃうバンドでありたい。そのノリを守りながら、寸劇やセットリストも考えてましたね。

-まさに"Somewhere In Between"(=間のどこか)というフレーズに象徴されるアティチュードですね。さて、現在真っ最中の6ヶ月連続デジタル・リリースの背景について詳しく聞かせてください。

藤田:夏にワンマンをやるからには、そのタイミングで次の目標を掲げる必要があるってことになって。チームで会議をするなかで"6ヶ月連続デジタル・リリース、どう?"みたいな話に。

チャー:最初は2曲入りを2枚くらい出すようなイメージだったんですけど、それなら毎月やったほうが面白いんじゃないかということで、チャレンジすることになりました。

-最終的には6曲が世に送り出されるわけですが、ミニ・アルバムやEPではなくシングルという形態にした狙いはありますか?

吉﨑:あります。毎月、それぞれの曲にどんなリアクションがあったっていうのを一曲単位で見られるじゃないですか。だから"こういうのが反応いいんだ"、"これはイマイチだったね"っていうのを確かめるという意図はありました。

-リアルタイムな反応によって、その先のリリースの方向性を考え直したりも?

吉﨑:そうなっていくはずです。

-面白いです。6曲を制作するなかで一貫するテーマのようなものはありますか?

吉﨑:むしろ全曲で違うことをしたいなと考えてました。でも、同時並行で作っているので、書いてて"あれ? どっちの歌詞だっけ?"となっちゃうんですよね。今までにない現象なんですけど。それで、気付いたら"世界"という単語がどの曲にも入っていたりして。たまたまと言えばたまたまなんですけど、たぶん深層心理が表れちゃっているんだと思います。

-作編曲やレコーディングで新たに試していることはありますか?

吉﨑:今回は珍しく歌詞から作り始めた曲もあります。いつもは基本的にメロディ先なんですけど、6種類のメッセージを伝えるときに、"こういう言葉を使いたい"と、キーワードを先に置いたほうが進めやすかったんです。例えば「他にいくらでも」(2025年10月リリースの配信シングル)はまさにそのフレーズが先にあって、後からメロディとバンド・アレンジを乗っけていった感じです。これは新しいチャレンジですね。

-そうすることで歌詞とメロディの親和性が変わったり?

吉﨑:変わると思います。それに、完成するのが早い(笑)。"他にいくらでも"を掲げてしまったらそれに合うメロディを使うしかないから、迷う暇がないんですよね。それで何か他の可能性を犠牲にしているかというとそういうわけでもなく、ブレずに強度のある曲を素早くできるから、"めっちゃいいじゃん"って気付きました(笑)。

-お三方はどうですか?

チャー:今までは制作に難航すると"この曲は今度にしよう"みたいな雰囲気になることもあったんですけど、今回は絶対出さないといけないからなんとかするっていう。

藤田:今までとの違いは容赦のなさだよね。迷ったらガラッと変えるほうが早いというか。

チャー:「踊るなら凛として」(2025年11月リリースの配信シングル)はもとのサビが全然違ってたよね。それでGOサインを出しても良かったんだけど、やっぱりもっと尖らせたほうがいいんじゃないかって。ギリギリで変えました。

藤田:構成もだいぶ違ったし、マイナーチェンジがたくさんあったよね。もとがどんなのか忘れちゃったくらい(笑)。それで言うと「SHARON」(2025年12月リリースの配信シングル)も全く違う曲で。

吉﨑:今までの曲の中で一番変化が大きかった曲ですね。もともと"これは間違いないクリスマス・ソングだろ"っていうサビメロがあって自信満々だったんですけど、みんなに聴かせた翌日に朋生から"ちょっと違くないかな?"って電話が掛かってきて。"分かってないなぁ"って思ったんですけど(笑)。締切の前日に新しいサビが思い付いたくらい、何転もしました。