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INTERVIEW

Japanese

 

ゴホウビ

Member:405(Ba) スージー(Vo/Key) cody(Vo/Gt) むんちゃ(Dr/Cho) yuya(Gt/Cho)

Interviewer:藤坂 綾

ゴホウビが、レーベル移籍後初となるデジタルEP『波をハグ』を完成させた。2024年11月、ギターに正式メンバーとしてyuyaを迎え、今のバンドがどのような状態であるかは、このEPを聴けばすぐに分かるだろう。そのyuya加入からのバンドの変化について、3月から始まるワンマン・ツアーについて、そしてリリースされるEP収録の全6曲について、余すことなくたっぷり話してもらった。

-2024年の11月にyuyaさんが加入されてから、何か変化はありましたか?

cody:バンドの空気がすごく良くなりました。yuya君が中和してくれるというか、このゆる~い癒しオーラのようなものが、バンドの空気を和やかにしてくれるんです。今までもサポートで参加してくれていたんですけど、メンバーになったことでもっとズケズケいけるようになったし、言いたいことももっと言えるようになったし、すごくいい空気がバンドに流れ出したなと思います。

スージー:4人のときも悪いわけではないんですけど、それぞれの持っているものや主張が結構違ってて、結果、ぶつかったりも頻繁で。加入後は空気が良くなったし、男子の仲が良くなった。405とcodyのちょっと強めのところにすっと入ってきて、yuya君、いつも真ん中に座ってるよね。

yuya:そんなことはない(笑)。

スージー:いや、ほんまに、この前下北の"(餃子の)王将"でもあなた真ん中に座ってた。

yuya:あー、そうか(笑)。

スージー:だからcodyが言ったようなのがあるんだろうなって、それはすごく感じてます。サウンド面でも、メンバーではないから、ギターをサウンドの中心に持っていきづらいというのはあったんですけど、今はギター中心のサウンドが作れるようになって、サウンドの広がりがかなり増えたことも大きいです。私としては、サポートのときから入ってほしい気持ちはいつも頭のどこかにあったので、こうやって一緒にやれて嬉しいです。

405:男子メンバーの仲が良くなったことはマジで一番大きいと思います。仲が悪かったわけではないですが、プライベートで会うこともないし、本番の空き時間とかも別々で行動してることが多かったんですよ。でもyuya君が入ってから、なぜかいつも一緒にいるようなことが増えて。

-なんでだと思います?

405:交わることがなかったこの2人の間に別の要素が入ったことによって、ハンバーグのつなぎみたいなね、そういう作用が働いてまとまったんじゃないかな。プライベートでも3人でとか、友達含めて飲むようになったし、お互い意見も言いやすくなった。そういう意味ではだいぶ変わったし、サウンドももちろんそうですけど、関係性がより良くなって、よりバンドになった気がします。

yuya:405君は加入する前から繋がりがあって、一緒に飲んでから心の距離が徐々に近づいて今に至るという感じで。codyさんは、年上なのでさん付けで呼んでるんですけど、兄貴みたいなんですよ、安心感があるというか。サポートのときは心の距離というと大袈裟ですけど、一歩引いたところから見ていたのが、バンドに入って、音楽的にも人と人という面でも一歩踏み入れることができて、今までよりもっと心地よくなった感じはありますね。

-正式メンバーに誘われたのはライヴ("GOHOBI ONEMAN LIVE「ゴホウビクアトロ全部のせ!」")中でしたけど、どんな気持ちでした?

yuya:いやー、狂ってるなと思いましたね。ないですよ、こんなこと。

405:でもね、だいたいサポート・ミュージシャンの人って、ライヴが終わるとすぐ帰るんですけど、この人はサポート時代からなぜか物販が終わるまでずっと一緒にいて、みんなで一緒に帰ってたんですよ。だから、バンドに入りたいのかなと思って(笑)。

yuya:それが自然というような感じがあったから。だからライヴ中に言われたときはびっくりしたけど、迷いなく、一緒の船に乗ろうと思いました。

-なるほど。むんちゃさん、いかがですか。

むんちゃ:サウンド面でもライヴの面でも幅が広がるので、入ってくれてすごく良かったっていうのもあるんですけど、yuya君、女兄弟だから女の人に全然抵抗がなくて、なんの気兼ねもなくしゃべれるので楽なんです。気を使わないでいいというか。こないだリハ終わりにスージーとチーズケーキ食べに行ったんですけど、なんとなくyuya君も誘ったら"行く"って言うから3人で行ったんです。で、私の前にスー(スージー)とyuyaが座ったんですけど、マジで中身のない会話をずっとしてて。覚えてないですか? 君たち。

スージー:全然覚えてない(笑)。

むんちゃ:"うんうん"、"そうやんな"、"あー分かる"、"うん、分かる"っていう適当な相槌みたいな言葉だけがずっと繰り返されてて、そのやりとりで、"あー、yuya君は何も考えてない子なんだなぁ"ということに気付いたんです(笑)。それでさらに好きになって、バンドに正式に入ってくれるから大事にしなきゃとかそういうんじゃなくて、何も変わらず自然に、フラットな感じでいられてるんで、そういうところも含めて良かったなと思います。

スージー:不思議で、ちょっと読めないところもありつついいキャラクター。今となってはなくてはならない人ですね。

-じゃあ、バンドとして、今は完全にいい状態ですか。

スージー:ですね。自信を持ってます。

-それがきっと音に出てるのかなと感じました。まず、"波をハグ"というタイトルに込めた想いからお聞きしたいです。

スージー:この1年、yuya君が加入したり、レーベルも移籍したり、お世話になった方たちとのお別れもあったり、いろいろ環境の変化があったんですけど、そういういろんな波を経験して、結果、自分や人との波に向き合った曲がこのEPには多いと思うんです。誰しもが自分の中に波を持っていて、その自分の波と自分じゃない誰かの波がぶつかったとき、激しく波立つ。 自然界からすると、プランクトンが発生したり、栄養が生まれたり、激しく波立つところには実はいい作用が起きているという話を何かで読んで、"それめっちゃいいやん"と思ったんです。それがきっかけで、波と波、人と人とがぶつかることはマイナスなイメージがあるけれど、誰かと出会う、誰かとぶつかることは、実はお互いにとって刺激的でいいことなんじゃないかと。そこから自分の波や相手の波を抱きしめるというところに繋がり、"波をハグ"になりました。

-"ハグ"というのがキャッチーでゴホウビっぽいです。全6曲、どの曲も大切だと思うので、1曲ずつお話を聞かせてください。まずは1曲目、新曲の「くだらないな」。

スージー:私は自分のことを現実主義者だと思ってるんですけど、お世話になってる男性スタッフさんと話してるとき、その人はファンタジックな人で、"ファンタジーを生むには「もしも」が必要なんだよ"と言われたことがきっかけで、そこからいろいろな言葉が出てきて作りました。うちの社長にも"男女混声の曲がもっとあるといいよね"と言われていて、ゴホウビの最大の特徴は男女混声なので、このバンドを始めたときからそこに向き合ってきたし、そこに葛藤したし、そこに悩まされてるんですけど、この曲が最強の男女混声ソングと言っても過言ではない程、自信があります。 この曲の案ができたとき、この曲ができたとき、レコーディングしてミックスが上がったとき、どの過程でも今まで浮かんだことのない広いところで歌っている景色が頭の中にずっと見えていて、そういう夢も何度も見たんです。だから、きっと自分たちを次のステージに連れていくきっかけになる、そう言い切れる曲だと信じていて。それと同時に、これを越えたいと、きっと今後自分を悩ませることにもなるだろうから、共に歩き、共に闘う曲になると思います。

cody:デモが送られてきたとき、まずキーが高いと思って。ファルセットを結構使ってるんですけど、ファルセットと地声を行き来して歌う曲をこれまでやってきてなかったから、歌えるかなというところから始まりました。キーを何個か準備してもらって、違うキーのほうが歌いやすかったんですけど、圧倒的に原キーで自分が歌を乗せたほうが良かったんで、これはどうにかして原キーのまま、しっかり思いを乗せて歌えるぐらい自分のものにしなくちゃという使命感が湧いて。結果、レコーディングではいろいろ挑戦もさせてもらいながら、いい歌が歌えたんじゃないかと思います。

405:7年間やってきて、やっぱゴホウビはいい曲が多いなとは思ってたんですけど、このデモを聴いたとき、7年間で初めてというくらいワクワクしたんですよ。キター! っていう感覚。これはいい曲になるし、新しい世界が広がるんじゃないかと直感的に思って、絶対リードでやろうと。codyは熱く歌うのも魅力なんですけど、ファルセットもすごくいいなと前から思っていたので、それをより実感できる曲にもなったし、"やっぱスージーいい曲書くな"って改めて感じたし、マジでこの7年で一番の作品になると思います。きっとメンバーも同じ気持ちだと思うので音にも熱意がこもってるし、スタッフさんたちの想いも全部こもってて、相乗効果で磨かれていく曲なんじゃないかと。

むんちゃ:めっちゃいい曲だし、ドラム目線で言うと、練習するのがすごく楽しい。私、楽譜を見ながら叩けないので全部覚えるんですよ。新曲は全部身体の中に叩き込んでからレコーディングするんですけど、これは覚えるのが楽しくて楽しくて、3人目のヴォーカルぐらいの気持ちで、ドラムで歌うつもりでやりました。

yuya:サビがキャッチーで、いいメロディで、めちゃくちゃいいですよね。デモがきて、ギターのフレーズを考えてるとき、僕もすごくワクワクしたんです。レコーディングのときもみんなでアイディアを出しながら、ギター・フレーズもみんなで作り上げていく感じで、みんなの熱量が高い状態で音を録れたので、すごくいいものになりました。