Japanese
ゴホウビ
Member:405(Ba) スージー(Vo/Key) cody(Vo/Gt) むんちゃ(Dr/Cho) yuya(Gt/Cho)
Interviewer:藤坂 綾
-2曲目は「星の見えない空でも」、これも新曲ですか。
スージー:はい。2025年にリリースした楽曲はロック色の強い攻め攻めのものが多くて、緩む隙がない感じだったと思うんです。なのでここでちょっとチルな感じ、1人でも好きな人とでも、夜道をゆっくり歩いてるときに聴く曲も欲しいな、と書いた曲です。隙間があるぶん誤魔化しの利かないサウンドになっていて、音数も少ないから、ドラム、ベース、ギター、キーボード、声、どれも存在感がものすごくある。一個一個の音が太いんです。そういうところの気持ち良さはレコーディングの段階からこだわったので、リッチな感じになってると思うし、歌詞も日常の隙間を愛しく感じられるようなものになってて、チョコレートみたいな曲だなって。ちょっと贅沢なチョコレート。ゆっくり味わいたい曲ですね。
cody:久しぶりのチルい曲なんですけど、ゴホウビのチルい曲は、2人の声質的にも合っててすごくいいんです。世界観としては、初めてリリースした「ミッドナイトコンビニドラマ」(22018年リリースの1stデジタル・シングル)に通ずるところがあるかなと。でも「ミッドナイト~」はホーンが入ってるけど、この楽曲にはすごく隙間があるんですよ。だから、初めて出した「ミッドナイトコンビニドラマ」から7年経ち、大人になったゴホウビのチル・ソングというか、隙間があってもチルい曲をいい感じにできるようになったという成長も感じる一曲だな、と。それこそyuya君が入って、yuya君のギターがある今だからからこそできた曲です。
405:とにかくリラックスして、リラックスしつつも渋い大人の男になり切って演奏しました。シンプルでいて図太くって感じかな。イメージとしては、いわゆるモータウンのベースの音色をJ-POPに落とし込むようにプレイして。だから音も太いし、音像が近くて生々しい。ゴホウビの今までのちょっとポップなベースとはまた一風変わった匂いがあるプレイをしてると思うんで、ベーシストとしてはそこが推しポイントです。
むんちゃ:スージーが、"34才バンドマン"というショート動画をやってるんですけど、そこでこの曲をデモの段階から使ってて。だからこの曲を聴くと、"34才バンドマン"が浮かぶんです。それくらいそのテーマ曲のイメージが大きい。でも、デモのときからこの曲を早く聴きたいっていうコメントがいくつかついていて、その人たちに早く聴いてほしいし、早く聴かせたいし、早くライヴでやりたくて。この空気にひたひたに浸ってほしいという想いで今はいっぱいです。
yuya:めっちゃ好きなんですよ。こういう感じのギター・プレイが自分の中では軸になっているので、弾いてて楽しかったですね。レコーディングも、自分の中にあるものとスージーのアイディアを合わせて進めていって、シンプルなんですけどプレイヤーとしては弾きがいのある曲でした。ゴリゴリに歪ませてバッキングしたり、エモーショナルなソロを弾いたりしてる曲もあるんですけど、これは終始リラックスした曲なので、"ゴホウビ、こういう曲もできますぜ"という感じで、ライヴでも早く聴いてほしいです。
-3曲目は「ピンクペッパークランブル」。
スージー:レーベル移籍後初の曲なんですけど、これはこれで2025年のゴホウビを表している曲だなと。歌詞はほろ苦いことを歌っているんだけど、サウンド面はやりたいことを全部やったろうみたいな、おもちゃ箱みたいな曲。キャッチーさというよりも、自分たちのやりたいことを優先した一曲。自分たちのスピリットを前面に出した曲、みんなの主張をそのまま入れた曲。こういうものを世に出せてよかったです。
cody:ライヴでやってて楽しいですね。行ったり来たりじゃないですけど、ジェットコースターみたいな感じで、サビ以外は同じメロが1個もないですし。Dメロの浮遊感があるところとかもフックになってて好きですし、やりがいのある曲、やってて楽しい曲です。
405:この曲は、ゴホウビ史上一番過激な音色を使ってます。全部じゃないんですけど、"幸せになってほしいけど"という部分とエンディング、ここがめちゃくちゃ過激な音で、単体で聴くとバキバキに歪んでいて、今までのゴホウビでこんな音使ったことないっていうような音色です。しかも、僕は普段潰れないようソフトにピッキングして太い音を出すんですけど、これはもうベチベチと弦が当たるくらい激しく弾いて、バチバチの音色になってます。どこかでこの単体の音色を聴かせたいくらい。今までは歪ませてもいわゆるJ-POPの範疇での歪みという感じだったんですけど、これはもういくとこまでいくというか、手を放したらハウってるくらいの歪み。なので、落ちたところでベースのノイズが乗ってるんですよ。それが途中でプツっと切れる演出もかっこいいし、面白いと思います。
むんちゃ:だいぶキツめの愛を持って演奏しています。この"ピンクペッパークランブル"ってタイトルは、私が大好きなカフェのパフェの中に入ってるクランブルのことで、ピンクペッパーを使ったクランブルなんです。ただのクランブルはサクサクのクッキーを砕いたものですけど、そこにピンクペッパーを入れることでピリッとなる。だからキツめの愛を表現しながら叩いてる。包み込むような愛ではなく、刺す感じの愛。"好きって言ってんじゃん! 気付いてよ!"みたいな、そんな気持ちでやってます。自分の中にこういう気持ちはあんまりないんですけど、こういう愛の形もあるんだなと気付くことができたし、すごく大事な曲です。タイトルも含めて気に入ってます。
yuya:タイトルから想像がつかないぐらいいかついサウンドで、それぞれがとんがっていて、ここまで攻めたギター・プレイはそんなにないなと。ずっと弾いてるし、ずっと動いてるし。ギター・ソロはほとんどアドリブで。自分の新しい扉を開いたという、そういうレコーディングでした。ライヴのとき、ソロとかエンディングとかどう突き抜けてやろうっていつも考えるんですけど、そのときの熱量とかで変えたりもしてるので、これはぜひライヴで聴いてほしいです。
-4曲目が「モンスター」。
スージー:3年くらい前からデモであった曲で、"月明かりを避けて"から"悲しみ方も 忘れたんだ"までの1番の歌詞はあったんです。そこから後を膨らませたのが3年後の自分で、3年前の自分と今の自分の交換日記のような曲になりました。3年前に思ったこと、"もう誰も好きになりたくない"、"もう何も憧れたくない"って、たぶん夢破れて書いてるんですけど、それを3年後の自分が見たとき、抱きしめたくなっちゃって。
ポップスを作る上で、光や希望を生んだほうがいいとも思うんですけど、暗いままでいいんじゃない、そのままでいいんじゃないって、当時書いた自分の歌詞を見て思って、そのまま書き上げようと。せっかくこの1年、自分たちのやりたいことや表現したいことを妥協せずにやってきたし、結果はどうであれ、今この曲は出すべきなんじゃないかと。今の自分がこの頃よりは自信を持てるようになったからこそ、この曲の主人公のことを愛おしく感じられたんじゃないかな。だから、この頃の自分にありがとうという気持ちで書きました。
cody:この曲は、俺が推し続けたからレコーディングできたんじゃないかっていうくらい、できたときからこれを出したい、出したいって言ってたよね。これは絶対いい曲になるって。デモで歌ったときからキーもばっちりだし、何よりゴホウビのバラードはめちゃくちゃいい。そこが僕等の強みだとも思ってるんで、この曲を早く世に出したいとずっと言っていて、それでレコーディングできたので、俺のおかげです(笑)。めちゃくちゃエモくて、ライヴで歌ってるときも入り込むんですよ。なのでたくさんの人にライヴで生で聴いてほしいです。
405:この曲は僕もめっちゃいいと思っていて。なのでその曲の良さを引き立てるというか、殺さないように、この"モンスター"の優しさや切なさ、素朴な部分を表現するのに、とにかく無駄を省いたシンプルなベースラインで心を込めてプレイしました。そういうシンプルであったかいサウンドの中でも、モンスターの叫びというか、間奏部分のオルタナ感のある激しい部分が際立っているところも好きで。推しばっかりですけど、これもかなりの推し曲です。
むんちゃ:私もこの曲めっちゃ好きなんです。codyが言い続けたからcodyのおかげにするけど(笑)、もう本当に本当に好きだよ、私も。セットリストにこの曲が入るとめっちゃテンション上がるし、ラストのサビ、アドレナリンがめっちゃ出るんです。いつもドバドバ出て、でもコーラスしないといけないからちょっと冷静になるんですけど、コーラスがなかったら私どうなっちゃうんだろうってくらい好きな曲です。
スージー:実は仕掛けが多い曲で、むんちゃとyuya君のコーラスがラストのサビだけ出てきて、そのコーラスが英語なんですけど、それを聴いてもらえると、"あ、なるほど、そういう意味か"って、モンスターの正体が解き明かされるんです。なので、何度でも聴いて確かめていただけたら。
405:これ、yuya君が言おうとしてたら申し訳ないんだけど、ギターって普通はアンプの近くにマイクを立ててレコーディングするんですけど、この曲のイントロとエンディングに関しては、部屋で爪弾いている感じを演出したいということで、ギター・アンプから遠いところにマイクを置いて、そのマイクで音を録ってるんです。だから部屋感があるというか、音がちょっと遠い感じがあって。それもこの「モンスター」の世界観を作る1つの仕掛けでもあります。
yuya:僕は歌詞が好きなので、それに沿ったギターを意識してます。途中までは後ろでボーッとしてる感じで静かなバッキングなんですけど、間奏の部分で感情が湧いてきて、最後は感情が爆発して、自分もモンスターの叫びみたいな感じでギターをめちゃくちゃ弾くっていう。個人的に一番アガる部分は、ラスサビ前でドラムが一瞬だけ倍になるところ。あそこがすごく好きで、僕の感情のピークはラスサビ前のドラムです。
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