Japanese
FUNKIST
2025年06月号掲載
Member:染谷 西郷(Vo) 宮田 泰治(Gt) ヨシロウ(Gt)
Interviewer:フジジュン
-宮田さんとヨシロウさんはアルバムが完成しての感想いかがですか?
宮田:『Pride of Lions〜Heart〜』に「キラキラ」って曲が入ってるんですが、過去のFUNKISTのアルバムって、陽子が担当するフルートのインスト曲が1曲入ってて。前アルバムの『BORDERLESS』(2017年リリース)では、自分がギター1本で弾いた曲(「YOU」)を入れたんですけど。
今回は3年前に生まれた子どもをあやしてるときに口ずさんでた歌を曲にして、みんなに聴かせて。ヨシロウがお休みしてるタイミングだったので、そのときは完成に至らなかったんですけど、曲を寝かしてる間に子どもが"ワン、ツー、スリー"って言えるようになって、それを録って入れることができたのが良かったです(笑)。『Pride of Lions〜Heart〜』の流れだと、幼稚園の子たちと作った「大好きだよ」から「キラキラ」があるから、その後の「V-ROAD 2013」がすごく優しく聴こえて。そんなところもアルバムって面白いなと思いました。
ヨシロウ:楽曲にそのときそのときの気持ちが出てて、一曲一曲の印象が違うので、"この曲好きだな"と思ってアルバムを聴くと、全然違った一面が見えてくるっていうのもFUNKISTの面白さだと思うんですけど。例えば今回、『Pride of Lions〜Heart〜』収録の「Bright」と『Pride of Lions〜Beat〜』収録の「Sleep Talking」って曲があるんですけど、これもすごく対極なところで。「Bright」は攻撃的というか物申す感があるけど、激しいサウンド感ではなくFUNKIST的な切り口でメッセージを発しているし、「Sleep Talking」は夜でも聴ける穏やかな曲になっていて、そのどちらもFUNKISTってところで、すごく面白いなと改めて思いました。
染谷:もともと3人共バンド志向ではなくて。宮田もバークリー音楽大学でファンクとかを勉強してきてるし、ヨシロウも10代の頃からジャズの世界で師匠のもとで学んでるし、自分もロックは通ってきてない。だから、FUNKISTの初期の曲って、あまりライヴ感はなくて。どっちかっていうと、音の構成や技術をしっかり見せたいとか。それがグルーヴを生んで、クールにやってるのに踊れちゃうみたいな音楽を作りたいっていうのがあって。そこからライヴにのめり込んでいく程、もっとシンプルにみんなが踊れる曲が増えていったんですけど。
コロナ禍で作った曲って、ライヴができないなかで作った曲だったので、もしかするとそれが自分たちにいい作用をしているかも知れなくて。技術でグルーヴを生み出すという初期衝動や、最初に目指してた音楽にちょっと立ち返れたなと思ってるんです。「Bright」も「Sleep Talking」もアコースティックだったりするけどグルーヴィみたいな。"当時は下手でグルーヴが生まれなかったけど、今ならできるじゃん!"って。それはライヴ中心じゃなかったからできたし、それを経ての三部作では「47climax」とかを作っていくところまで行けたので、自分たちにとってすごく良かったです。
-問題はこのアルバムだけで20曲あるわけじゃないですか? そこにツアーで演奏してきた過去楽曲もあって、日比谷野音のセトリをどうするか? ってことですよね(笑)。
染谷:マジで全然決まらなかったです! それぞれに思い入れもあるから、"この曲を切って、この曲を入れて"とかやってると、ヨシロウが"いや、この曲はFUNKISTのバカを担ってるから切っちゃダメだ"とか言って。"じゃあ、この曲を切ろうか?"って言うと、"その曲はファンがライブでいつも泣いてた曲だから、ファンの気持ちを思うなら切っちゃダメだ"とか。野音のスタッフも過去いろんな時代を支えてくれた仲間たちが集結するんで。スタッフまで"あの曲やんないとダメでしょう!?"みたいにセトリに口出してきて、全然決まらない(笑)。結局決まったのがこの3日前ですからね!
-嬉しい悲鳴ですね。取材している現在が野音の2日前で、みんながこれを読む頃には野音は終わってるので、参加した人はこれを読んであの日を思い出してもらいたいですが、野音直前の現在、ステージから観たい風景や野音に期待してることを教えてください。
染谷:今回演出として1つこだわってるのが、霞が関という日本のど真ん中にあるあの場所に、一夜限りのジャングルを作るってことで。"ステージに森を再現してほしい"というのを舞台さんにお願いしていて。バックドロップのFUNKISTのロゴの周りを草で囲んだりたいまつを置いたりして、アフリカのジャングルの中で鳴らしてる音楽っていうのを演出として考えているんです。日が暮れた後にたいまつに火が灯って、パーカッションで曲が始まってみたいなシーンは想像するだけでワクワクしますね。
ヨシロウ:FUNKISTってそんなにアウトドアな感じじゃないけど、"野外が似合うよね"って初期の頃から言われてたんですが。南アフリカに行ってから、ライヴハウスでも屋根なんかないくらいの気持ちで、"あの南アフリカの子どもたちにこの音が届くように、俺たちはやるんだ"みたいなことをよく言ってたんで、それで言われてたのかな? と思って。今回は本当に屋根のない会場でスケール感のあるライヴを見せられるってところで、世界の人に俺たちの音を届けたいし、ぜひそれを見届けてほしいです。
染谷:あまりライヴハウスに寄せた曲じゃなくて、もっと広いイメージを持たせられる曲をイメージして作ってきたので、ライヴハウスでライヴするときは、そこを果てしない野外に見せる錯覚をさせる作業が必要になってくるんですが。野外だとステージに立って鳴らした瞬間からフィットするから、それがすごく楽しくって。
ヨシロウ:風がふわっと吹いたときにポロンとギターを鳴らすと、"これがやりたくていつもやってるんだよ!"って思う瞬間があるので、今回ずっとそんな感じでできると思うとすごく楽しみですね。
宮田:僕等、もともとライヴハウスとかに通ってた人たちじゃないので、"目指せ、(日本)武道館!"とか、"野音が聖地だ!"とかみたいな感覚が他のバンドとちょっと違って、大きくても小さくても、どこでも同じライヴができる強さみたいなところでやってきたんですけど。いざ野音が決まって動き出したら、"やっぱり野音ってすごいんだな"と思えてきたというか。最初決まったときは、"ここはゴールではなくあくまでも通過点"という気持ちだったんですけど、メンバーはもちろん、サポートしてくれるミュージシャンやファミリーと呼んでいるお客さんたちも、みんな野音を喜んでくれたり、ポスターを街に貼りに行ってくれたり、みんなの愛をすごく感じて。"野音のすごさって、こういうところなんだな"というのをすごく思ったんです。
染谷:うん、歴史とかの厚みも含めてね。
宮田:なので、FUNKISTが50年とか続いたとき、歴史に残る日になるんだなというのを感じてますし、みんなで野音公演を作っているのを実感できていて。まだ本番はやってないですけど十分幸せですし、心配ないと思っています。
染谷:心配ないさ~♪って? "ライオンキング"じゃなくて、"Pride of Lions"だけど(笑)。
-わはは(笑)。その気持ちで後世に残る伝説の野音公演をみんなで作りましょう! そして最後に、野音以降のお話。25周年記念ライヴを経て、その後の活動予定や目標は?
染谷:決まってることとしては、7月28日に渋谷(Spotify)O-WESTで、アルバム『Pride of Lions』のリリース・パーティー("FUNKIST NEWアルバムリリースワンマンライブ 『Heart Beat in東京』")をやります。これはアルバム楽曲が中心となったライヴなんですが、最初に憧れた大きなハコでライヴができるのもすごく嬉しいですし、8月3日には⻑崎DRUM Be-7でもリリース・パーティー("FUNKIST NEWアルバムリリースワンマンライブ 『Heart Beat in⻑崎』")を行うので、そちらもすごく楽しみです。その後の目標としては、まだ夢の段階ではあるのですが。長崎の稲佐山で2012年に"FUNKIST FESTIVAL"をやったんですが、もし叶うなら稲佐山にもう一度立って、あのときはまだなかった「V-ROAD」をみんなで歌いたいなって夢があります。
あともう1個、僕等はずっと"ライヴハウスから世界を変える"ってテーマで、世界中で活動してる仲間たちにブースを出してもらって、そこで買い物するといろんな国の支援になるっていうのをやっていて。野音でもカンボジア支援とか、障害を持った方が働ける職場を支援してる団体が来てくれてるんですけど。南アフリカの子どもたちに楽器を渡しに行くってプロジェクトをずっとやっていて、その子どもたちがメッセージをくれて。"25周年おめでとう! FUNKISTのやってきたことは何1つ間違ってないから、これからもそれを続けてね"って書いてくれて。今Apple MusicやSpotifyが、音楽で世界を繋いでくれる時代になってるので、そういう子たちにも生で音楽を届けるためにまた世界中でライヴしたいなっていうのも、夢として持っていて、それは絶対に叶えたいですね。
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FUNKIST
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『Pride of Lions〜Heart〜』
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