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INTERVIEW

Japanese

MIGMA SHELTER

 

MIGMA SHELTER

Member:ブラジル タマネ ユイノン ワニャ+ ナギムー メリサ スイミイ

Interviewer:宮﨑 大樹

"オズの魔法使い"を題材にした3部作シングルを制作してきた"サイケデリック・トランスでアタマぶっ壊れるまで踊る"MIGMA SHELTER。グループは、この3部作を制作しながら新メンバーの加入やメンバーの卒業を経験し、激動の日々を送っていた。Skream!では本作に迫るとともに、2023年の振り返りや、2024年への想いなど、メンバー全員にメール・インタビューで質問に回答してもらっている。特大ボリュームなので、音源を聴きながら、じっくり、たっぷりと読み込んでいただきたい。

-Skream!での前回のインタビュー(※2023年5月号掲載)後に、ナギムーさん、スイミイさん、メリサさんが新メンバーとして加入しました。3人の加入によって増えた武器や全体の空気など、グループにどんな変化が起きましたか?

タマネ:ナギムーは表情をめいっぱいに使って人にダイレクトな感情を届けられる人、スイミイは基本の型をきっちりと持っていて、それを崩さずに自分の表現としての形を作るバランサーになれる要素を持った人、メリサは歌もダンスも、初めて会ったときからめまぐるしく成長していて、"これから"が一緒にいるとさらに楽しみになる人です。どれも個性の光る力なので一緒にステージに立てることが嬉しいです! 全体としては、後輩の割合が増えたことでグループとしての雰囲気が以前より柔らかいものになったと思います。みんながいいムードを作ろうと働きかけてくれるので、とても頼りになります。今までは、硬派なパフォーマンスをしてカッコいいところを見せるぞ! という意識でグループが固まっていたのですが、ワニャ(ワニャ+)、ユイノン、今回の3人の加入によって、それがいい意味で解かれているというか、楽しんでいいんだという空気感を作れたことは、かなり武器になったと思います。

ユイノン:グループ全体がとても明るくなった気がします! ナギ(ナギムー)は特に明るくてカッコいい歌でMIGMA SHELTERを素敵にしてくれていて、スイ(スイミイ)は甘々なのにキャラがおかしくて好き。歌声も明るくて素敵です。メリサはメリサしかない雰囲気を持っていて、みんなを好きにさせちゃう感じがめちゃくちゃ好きです。3人とも頑張り屋さんで、"ゆいのん頑張らなきゃ!"って刺激を貰いました!

-3人はどんな想いでミシェル(MIGMA SHELTER)に加入をしたのでしょうか?

ナギムー:歌を仕事として形にすることを絶対の目標としていました。でも、ずっと憧れ続けたアイドル会社に入れないことが確定してからは、しばらく本当に入りたいと思えるグループに出会えずにいて。そんななかでAqbiRecのオーディションを知り、ミシェルはもともと"カッコいいなぁ、アイドルとしてこんなパフォーマンスがやれるなんていいなぁ"とずっと思っていたグループだったし、さらにそこで初めて聴いたFinger Runsにも衝撃を受けたんです。そうしてやり場のなかった熱がまた一点に集まってきて、"絶対にここで音楽がやりたい"という気持ちが固まりました。オーディションでは田中(紘治/ディレクター)さんがひたすら和やかな空気を作ってくださっていたから、人生で一番リラックスしたオーディションになって、ありのままの自分を出すことができました。でもだからこそ、想像してたり実際に田中さんに聞いたミシェル像と自分とがあまりにかけ離れすぎていて、ミシェルにはなれないんだろうなぁと思っていました。それなのに、田中さんは"かけ離れているところがいい"と言って私をミシェルに入れてくれました......。ありのままを受け入れてもらえたことが本当に嬉しかったし、それならどこまでも私のまま、私にできることはなんでもやって、このグループといろんな夢を叶えたいと思いました。

スイミイ:アタマをぶっ壊していい場だと思って入った。

メリサ:私の初めてのアイドル人生がミシェルなので、人一倍頑張らなくてはならないなという気持ちがありましたし、頑張る気しかありませんでした。

-3人が思う、アーティストとしての自身の強みや、注目してほしいポイントを聞かせてください。

ナギムー:私自身が元気でいたり本気で楽しむことで、見てくれた人にも元気や楽しさを派生させたいと常に心から思っているので、それができるようになって強みと言えたらなと思います。あと、これはアーティストとしてというか、アイドルとしてかもしれないのですが、私は私を好いてくれる人のことが本当に大好きで仕方なくなるので、そこの気持ちの純度は強みだなと思います。注目してほしいポイントは、昔から感情も表情も豊かだとよく言われてきたので、そういうところも面白がってもらえたら嬉しいです。

スイミイ:ステージ上では違う自分になれる部分。アタマ壊れてるときとにっこりのギャップ。

メリサ:よく"雰囲気がいい"と言ってもらえることが多いので、そこは人と違うところなのかなと思ってます! これからもっと歌もダンスも頑張るので、メリサの成長に注目してほしいです!

-新メンバーが加入した一方で、つい先日ミミミユさんが卒業し、初期メンバーがいない状態での新体制がスタートしました。そのことによる気持ちの変化や、新体制への想いを聞かせてください。

ブラジル:ミミミユという核がなくなった今、全員が一丸となってひとつの核になる必要があると思っていて、それができるような気がしています。新メンバーの3人は大変な状況のなか本当に頑張ってくれているし、何より、MIGMA SHELTERは最近、お互いに意見を言い合うことのできるグループになったんです。もちろんそれによってぶつかることもありますが、ぶつかることすらないより全然いい。全員でひとつの核となり、進んでいきたいです。

タマネ:私は2019年の3月に加入してから4年以上、魅力的なステージでの立ち振る舞いはもちろん、それ以外の部分でも変わらずミミミユさんであり続ける姿を見てきました。オリメンとして、先輩として、そして仲間として今まで教わったことや気づけたこと、得られたことはたくさん、たくさんあります。それを必ず忘れずに胸に留め、私たちがこれからのMIGMA SHELTERを守っていく、歴史を刻んでいくんだ! という心持ちになりました。メンバーひとりひとりの想いを大切に、丁寧な足取りで、スピード感を忘れずにやっていきたいです。

ユイノン:どうなっちゃうんだろうって気持ちがずっとあったけど、新しいMIGMA SHELTERに生まれ変わって、イチからの気持ちで頑張ろうって思っています。

ワニャ+:人が何人集まってもミちゃん(ミミミユ)の代わりにはなれないって、パフォーマンスでも繋ぎでも記憶力でも思ってたから、不安しかなかったです。今でも"どうしよー!"ってなることが多いけど、メンバーはみんなすごく頼もしくて、7人で協力して頑張っていくぞっていうのをメンバー間でも感じられています。

-さて、今回童話"オズの魔法使い"を題材にした3部作が完結しました。3部作の制作を終えての気持ちはいかがでしょうか?

ブラジル:3部作の制作開始から完結までわずか9ヶ月でしたが、本当にいろいろなことがあったので、体感としてはその倍くらい長い期間に感じました。"OZ"シリーズを通して、MIGMA SHELTER自身が起承転結のある物語のような変化を辿ったように思います。とりあえず今は、ひとつの物語をやり切った、という気持ちです。しかし、今はまた新たなスタートラインに立っているので、ここからさらに私たちの物語を飛躍させていきたいです。

ワニャ+:私も一緒に旅をしたのかも。私はこの"OZ"シリーズが始まる直前にMIGMA SHELTERに加入して、この作品を作りながらグループでの活動に対する姿勢や、ひとりの人間として"こうなりたい"みたいなのが固まった気がします。出会いも別れもあって今までの人生にないくらい濃い時間で、いろいろな課題があったり、たくさん"OZ"の作品に成長させてもらいました。

-第1弾『OZ one』(2023年4月リリースのシングル)には、竜巻、魔女をテーマにした「Tornado」、物語に登場する架空の都市であるエメラルドシティをテーマにした「Emerald」の2曲が収録されています。リリースから8ヶ月ほど経ち、何度もパフォーマンスをしてきたと思いますが、今だからこそ感じる各曲の魅力を教えてください。

ブラジル:「Tornado」は、当初の想像を超えるほど遊べる曲に育ちました。フロアではお客さんがトルネードを巻き起こすのが恒例になり、MIGMA SHELTERのキラーチューンのひとつになりました。「Emerald」は振付が難しく、当初は喰らいつくのに必死でしたが、今では楽しむ余裕が出てきて、最も脳汁が分泌される曲のひとつになりました。複雑な振付だからこそ気が狂うほど楽しいです。

タマネ:"『OZ one』の楽曲は物語の始まりということもあってやっぱり「強い」よね"、とワニャと話したことがあります。個人的には間違いなく「Tornado」のおかげでミシェルの楽しみ方が広がったと思っています。曲に関してはカッコいいんですけど、レイヴ中はとにかくキュートなんです! お客さんは要所要所で叫んだり頭振ったり回ったり、まさにライヴだ~って思う楽しみ方をしてくれて嬉しいです。「Emerald」は"OZ"の中で1、2を争うくらい好きなんですけど、普段見られない側面を魅せまくれる曲だと思います。この曲のバッキバキなダンス・パートはなんかニヒルな笑い方になっちゃう。この体制ではまだ披露できてない曲でもあるので、これを踊っているメンバーの表情を私は見たいし、みなさんにも早く見せたいです。

ユイノン:「Tornado」はお客さんが竜巻になったりしてレイヴで盛り上がっていて、ここ最近のMIGMA SHELTERを代表する曲になっていると思いました。「Emerald」は"オズ(オズの魔法使い)"の世界観が伝わりやすい曲だなと思っています。MIGMA SHELTERの世界に浸りながらレイヴを楽しんでもらっている気がします!

ワニャ+:ミシェルのレイヴは曲の繋ぎで次の曲が聞こえ始めると、だいたいどの曲もお客さんが"ウオー"ってなってくれるんですけど、「Tornado」は"OZ"曲の中でもそれが大きい気がするし、レイヴ中のメンバーもお客さんもすごくイキイキしていて楽しそうな顔がたくさん見れて嬉しい。「Emerald」はまだ新メンバー3人が入った体制でやったことがないけど、今の7人の声質や歌い方がすごいハマりそう! 私はみんなの歌声を一番愛しているので信じてほしい。早く披露したいです。

-第2弾の『OZ two』(2023年8月リリースのシングル)は、3部作の中でも壮大さ、エモーショナルさが際立っているように感じました。「Be alive」は主人公 ドロシーの仲間である"ブリキの木こり"をテーマにしている楽曲だと理解していますが、歌詞の印象や、気に入っているフレーズを聞かせてください。

ブラジル:「Be alive」はまさに今のMIGMA SHELTERを表したような曲だと思っています。これまで散々"high"も"low"も見尽くして、涙の跡をなぞりながらも前向きに"あの虹の向こう"を目指している。全員で"一つ"になろうと努力しながら。そんな現状とこの曲が重なって、歌いながら涙ぐんでしまうことがあります。

タマネ:新たに加わったメンバーの歌う"あの虹の向こうへと"(スイミイ)、"君と僕で 一つになろう"(メリサ)は、素朴な歌声のふたりが歌うからこそすっと入ってくるというか。たくさんの人に伝わる言葉だ......と初めて聴いたときに思いました。一見フレーズそのものに未来や希望が見える感じがするのですが、曲を通して聴くと"沈み"あってのこの台詞というか、明るい諦念のようなものを感じられるのが好きです。

ユイノン:これからも続いていくよって感じがして、とても前向きに活動しよう! これからもみんなと頑張ろうって気持ちになる。

ワニャ+:前向きで優しく寄り添ってくれるような歌詞が印象的でした。

ナギムー:ひたすらに前向きな冒険の曲、いつでも誰にでも寄り添ってくれる曲になる、と思いました。好きなフレーズは"すべて見尽くしたろう?"、"このままゆこう"と"君と僕で 一つになろう/バラバラじゃ寂しいだろう"のふたつ。前者は、"オズ"の世界の冒険で危険や仲間との友情、いろんなことを経験した最後に"本当に欲しいものはおうちにある。一番近くにあって気づかなかった"ということに"自分で気づいた"ドロシーをはじめ、脳も心も勇気も、すべてもともと持っていたことを知る3人の成長と、それが表す私たちへの教訓が見て取れると思ったから。後者は、ひとりひとりは何か欠けていて(と自身では思っている)冒険に怖気づいたりすることもあるが、他の誰かが支えてあげることで最後まで冒険をやり遂げる"オズ"の世界の4人をよく表していると思ったし、自分ひとりでは何もできないが、人に助けてもらうことで今日までやってこられた自分に単純にとても刺さるフレーズなので。誰しもに"そのままのあなたが素敵だよ"、"もうひとりじゃないよ"と言える人になりたくてアイドルになったから、「Be alive」は特に気持ちの入るとても大事な曲です。

スイミイ:切なさと希望という印象。(気に入っているフレーズは)"あの虹の向こうへと"。

メリサ:希望を持ってなんだか前向きになれるような歌詞の印象でした。気に入っているフレーズは"君と僕で 一つになろう"です。自分も歌いながら素敵なフレーズだなと毎回感じますし、手を差し伸べている感じがしてとても好きです。

-「Be alive」での聴きどころやレイヴの見どころを聞かせてください。

ブラジル:中盤でBPMが加速していく箇所が一番の聴きどころです。私は初めて聴いたとき、"脳ミソが伸びる!!!!"と叫びながらでんぐり返ししてしまいました。ぜひ大音量で体験してほしいです。

タマネ:レイヴでのポイントはメンバーのラップ・パートです。グルーヴ感を感じながら手とか上げちゃって一緒に音に乗っちゃえ! って思ってます。絶対絶対楽しいです!

ユイノン:木こりになったりドロシーになったり、カカシになったりして仲間がどんどん増えていく様子を表してるところが見どころです!

ワニャ+:木こりはもともと人間だったけど呪われて錆びついて感情のないブリキになってしまうんです。"夢みたいな夢で~"に入る前の4人から3人、ふたり、ひとりに減っていくダンス・パートで私は最後のひとりで、自分が忘れてしまっていく感情や愛情を必死に繋ぎ止めようと表現しているところは、とってもワニャ頑張りパートなので特に観てほしいなって思ってます。

ナギムー:盛りだくさんの展開に合わせて繰り広げられるダンスがどこも面白くてこの1曲でミュージカルみたいだから、最初から最後まで見どころだと思う。でも自分が一番、この曲で伝えたい気持ちはここだ! と思いながらやっているのはやはりみんなで"ウーウウウウーウー"とか歌う(用語がわからない)最初と最後の部分です。"high"も"low"もあるけど、私たちが一緒だから、どうせなら一緒に前向きに生きていこうよ! と思いながらやっています。

スイミイ:"ウーウウウーウー"の優雅な振りから、曲調が変化してかっこいい振りになる部分。

メリサ:曲調が変化するところがすごくポイントだなと個人的に思いました。レイヴでも雰囲気がガラッと変わりますし、ラップもあるのでそこは聴きどころだなと!

-『OZ two』のもう1曲「A land switched by a witch」も仲間の"カカシ"をテーマにしている楽曲だと理解していますが、こちらの楽曲の印象を聞かせてください。

ブラジル:「A land switched by a witch」はMIGMA SHELTERの曲で一番情景が鮮明に浮かぶ曲だと思っています。雨上がりの空に舞うカラス、夕焼けに照らされた黄金色の稲、佇むカカシ。曲中にちりばめられた音や歌詞から様々な情景が浮かびますが、見えている景色をそのまま音で再現したようなイントロが私は特にお気に入りです。可視化ならぬ可聴化という感じで、聴くたびに感動します。本当にすごい技術です。

タマネ:カカシは藁ばかり詰まっている自分の空っぽの頭に脳(知能)が欲しいと願うのですが、彼は旅の途中様々な思慮を巡らせドロシー一行を救っているように思えます。脳が欲しいと悩みながらも積極的に、ポジティヴに、自分を変えていこうという姿勢があって自分を取り戻せた、そんな彼だからこそこのような曲になったのかな、なんてことを思いました。本当のところはどうなんでしょう......!?

ユイノン:カラスが鳴いてて怖かった! 夕方から夜明けまでの景色が見えた! みんなでどんなつらいときも頑張ろうって感じがした。

ワニャ+:カカシの知性......パフォーマンスも言葉での表現もすごく難しいけど胸がきゅっとなりました。

ナギムー:壮大な曲だな~と思いました。通勤途中とかに聴いたらめちゃめちゃやる気出るイントロだって。でも、サウンドやメロディは強気だったり明るめな印象だけど、歌詞は"わからず屋には解るまい?"とか"押し殺された思考"、"いつ朽ち果てるかな"、"堕落してゆく 石コロなんだ"みたいに、尖っているというか、自分自身のダメさにもがき苦しんでいるんだ、と感じて、"あ、単なる希望ソングじゃないぞ"と思い直しました。だから、最終的(?)には、今まさに自分と向き合いながらもがきつつも、成長したい熱を忘れない人間の歌だと解釈しています。

スイミイ:未来、希望、鳥。

メリサ:カカシをイメージしたダンスの振りが何ヶ所かあるので歌詞だけではなく、パフォーマンスでもカカシを感じられる気がします。

-「A land switched by a witch」についても、歌詞の印象や気に入っているフレーズを聞かせてください。

ブラジル:この曲は振付が楽しいのでいつも笑顔でパフォーマンスしていますが、歌詞は結構シリアス&ドラマチックです。前半では押し殺された思考の中で葛藤するカカシの心境が描かれています。浮浪を夢見て震える胸、このまま朽ち果てていくことへの抵抗、しかし何もわからず動けない現状。そんななかでドロシーと出会い、夢を叶えたい思いが再燃する。最後の"僕は Scarecrow!"という叫びからは誇りや覚悟が感じられて、歌詞の中でもお気に入りのフレーズです。

タマネ:"広げた両腕の中/赤らむパノラマへ"や"微睡む君の思い出は爽風に舞い/幼い結び目ほどいたら金色にたなびく世界"から差し込む西陽によって空が赤く染まっていたり、麦畑が金色に染まっていたり、まさに"オズ"のカラフルな世界を表すような歌詞だなと感じます! "微睡む~"は走馬灯に流れてほしい景色だなと思いました。

ユイノン:"だから優雅な日々に狂えるね/また狂えるね ほら狂えるね"が好き! 狂いたいので。

ワニャ+:悲しい部分の歌詞が多いけど"寄らばキルのが僕の命なんだ わからず屋には解るまい?"って言っているところが好きです。

ナギムー:気に入っているフレーズはありすぎるんですが。本当にありすぎるのですが、必死に絞ると"いつだって感情は残像"と"百年立ち尽くせ怠惰/いつ朽ち果てるかな"、最後に"熱い涙にレスポンスを送るために"。最初に最後のフレーズを聴いたときは"オメーの涙に俺が応えてやるよー!!!"みたいな熱血さを感じたんですが、"オズ"の物語を踏まえたうえで改めて聴いてみると、自分としては、考えることができないカカシの決断の意思みたいなものを感じてしまって、より好きになりました。いろいろなことを感じる心はあるけれど、それを形容して理解することができず、しかしそれは己の怠惰のせいだという自覚も持っているカカシ。"感情は自分のものにする前に過ぎ去ってしまうんだ、あぁ、自分にもそういうことめちゃくちゃあるなぁ"と思ったし、だから"熱い涙"のわけを自分で知って感情を本当に自分のものにするために、己自身の怠惰に抵抗し続けることを決めたんだと思ったら、"熱い涙~"は歌割をいただけたんですが、かなり気合が入るフレーズになりました。

スイミイ:明るい印象。(気に入っているフレーズは)"いつ以来だ? 再燃と邂逅"。

メリサ:"硝子の瞳には透ける黒/押し殺された思考"が個人的に好きなフレーズです。考えれば考えるほどいいなとなります。