Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

MIGMA SHELTER

 

MIGMA SHELTER

Member:ブラジル タマネ ユイノン ワニャ+ ナギムー メリサ スイミイ

Interviewer:宮﨑 大樹

-「A land switched by a witch」についても、聴きどころやレイヴでの見どころを聞かせてください。

ブラジル:この曲には魔女をイメージした振付が多く取り入れられていて、大きな鍋をぐるぐるかき混ぜたり、薬草を切ったり、ステッキでお客さんに魔法をかけるような動きがあります。かわいくて楽しいので、ぜひ注目してみてください!

タマネ:最初にメンバーみんなで羽をはためかせる振付と、真ん中で歌うナギムーが超カッコいいのでぜひ見て、聴いてほしいです。何回か出てくる"oh oh oh Low(No) oh oh oh"と歌うところで片手を頭の上に掲げて左右に"ウォーウォー"するところはお客さんも一緒にやると楽しいです。おすすめです!

ユイノン:薬草を作って鍋をぐるぐるしてる振りがあってお客さんとぐるぐるするのが楽しい!

ワニャ+:キャッチーな振りがたくさんあって薬草を切ったり混ぜたり魔法かけたり笛吹いたり楽しいところがいっぱいだし、メンバーのソロ歌唱の部分もすごく素敵なので踊ったりしっかり聴いたり好きなように楽しんでもらいたいです!

ナギムー:この曲は、様々な展開を観劇のように楽しんでほしい「Be alive」とは打って変わって、お客さんと一緒に踊って楽しめる曲だと感じています。真似しやすいコミカルな振りが続いたかと思えば、かなり激しいステップや上下運動を要する振りが出てきたりする。だから見どころというより、全体通してとにかく一緒に身体を動かして楽しくなっちゃおうよ! と思いながらやっています(笑)。もちろん要所要所で気持ちを伝えたいとは思っているので、終盤"熱い涙に"~"gloria"の部分でメンバーがステージを見渡しつつ、端から端へ移動して歌うところは特に歌からメッセージを受け取ってもらえたらなと思うし、一瞬ではあるんですけど、イントロの全員で大きな羽を作るところがすごくカッコ良くて壮大で好きなので、ぜひカカシや自身の野望(?)などを投影してみてほしいです......羽ばたきたい!

スイミイ:フロアのみんなと壺の中をかき回す部分。

メリサ:ぴょんぴょん飛ぶ振りがとてもかわいいので注目して見てみてほしいです!

-そして今回完成した第3弾『OZ three』は、完結編に相応しくアタマぶっ壊れるまで踊れる攻めた2曲が収録されています。「Brave」は、タイトルからはライオンをイメージさせるものの、個人的にはもっと抽象化されたものをテーマとしているようにも感じました。実際のところ、曲のテーマについてはどういったものなのでしょうか?

ブラジル:メンバーも曲のテーマについては聞かされていないので私なりの解釈ですが、一応ライオンを題材にしつつも、MIGMA SHELTERについて歌った曲じゃないかと思います。"花弁"がミミミユで、それは散ってしまった。花弁に委ねていた未来を今度は自分たちだけの力で掴もうとする私たちの、勇気と困難と希望の曲だと解釈しています。

ユイノン:個人的には覚悟、確信、みたいなものを感じました。

ワニャ+:いろんなことに当てはまるから、どういう解釈であってもいいのかなって思っています。

ナギムー:これはあくまで個人的な解釈なのですが、私もこの曲はライオンの歌というより、勇気のないライオンも投影された内のひとつとして考えたうえで、ドロシー全体の問題というか、現実世界とオズの世界両方ない混ぜにしながら翻弄されるドロシーの人生物語だと感じました。

スイミイ:ライオンに限らず、誰もが強いと思っている存在でも、その中身は儚くて脆くて美しい。

メリサ:正直、私自身も探り途中なのでこれから披露回数と共に何か見つけられたらなと思っています。

-「Brave」の楽曲全体の印象はいかがでしょうか?

ブラジル:コミカルで楽しく真似しやすい振付が多いので、今までにないほどわかりやすいMIGMA SHELTERになっています。レイヴで披露するととにかくハッピーで楽しい曲なので、この曲をきっかけにMIGMA SHELTERに興味を持ってもらえることも今後増える予感がしていて、楽しみです。

タマネ:この曲を初めて聴いたとき、本当に明るい未来が待っている気分になりました。聴いてるだけで思わず跳ねたくなっちゃいます。"OZ"シリーズの中で一番好きな楽曲かもしれないです!!

ユイノン:テンション上がる! "オズ"のカラフルで暗いのが想像できた!

ワニャ+:最初に歌詞がついていない状態で聴かせてもらったときに"めちゃくちゃ踊れる曲だ!"ってわくわくしていました。

ナギムー:エネルギッシュだけど切ない、もがきながらもそれを楽しんでいるような印象。

スイミイ:強さと優しさの対比が印象的。

メリサ:初めて聴いた人でも音にノれて楽しめる楽曲だと思います。

-「Brave」についても、歌詞の印象や気に入っているフレーズを聞かせてください。

ブラジル:"甘い耳鳴りのダンス"というフレーズは、トランス感があって特にお気に入りです。

タマネ:"狙い定めた先には/あなたの世界がある"、"花弁に委ねていた/あなたの世界がある"は特に好きです。他ならない自分の力でハッピー・エンドを掴み取りにいくんだ~っていう気持ちになれて、勇気を貰えます!

ユイノン:"甘い耳鳴りのダンス"! "「甘い耳鳴り」って何? うちらMIGMA SHELTERってこと!?" ってなった。スイが歌うのも合っていてとても好き!

ワニャ+:私は"OZ"曲では魔女になったり何者かになった気持ちで歌っているのが多いけど、この曲は自分の強い気持ちを持ってやっています。

ナギムー:全体的に自然災害的な理不尽さやカルマに翻弄されつつも、"もう早々にバッド!"や"もう脳内にアラーム"といったかわいらしい言い回しだったり、"お好きにしなさい"や"災いを祝う小人のふしだらに/そう、心開かれていくんでしょう?"などの挑発的な表現から、そういう困難も含めて楽しんでいるんだ、という印象を受けました。好きなフレーズは"Impetuous or brave?"。"オズ"の映画内で魔法使いがライオンに"自分は勇気がないと勘違いしているだけだ"、"慎重なことが臆病とは限らない"というようなことを伝えて自分の中の勇気に気づかせるシーンがあって、歌詞の意味を考えたとき、そことリンクして"せっかちなのか勇敢なのか?=慎重さは単に臆病じゃない"と感動しました。

スイミイ:"花弁に委ねていた/あなたの世界がある"。花弁に委ねる=儚くて壊れやすいが、かけがえのない美しい世界という解釈。様々な解釈ができるこのフレーズが気に入っている。

メリサ:過去も未来もいろんな方面から様々なことを感じれる歌詞の印象でした。"そう、心開かれていくんでしょう?"のフレーズの問い掛け系がとても気に入ってます!

-「Brave」についても、聴きどころやレイヴでの見どころを聞かせてください。

ブラジル:歌っている人をキラキラ輝かせたり、みんなで手を繋ぎ輪になって回ったり、本当に楽しい振付が多いのでぜひ注目してほしいです。

タマネ:1番と2番の始まりで歌っているメンバーを手でキラキラ輝かせる振付や、頭の上で矢印を作って跳ねたりステップを踏む振付があります。全体的に真似しやすい振付が多いのでそこは見どころかもしれないです。あと"心開かれていくんでしょう?"の歌い方が我ながらすごくいいと思っているので聴いてほしいです(笑)!

ユイノン:不気味な踊りがたくさんで真似しやすいところ! みんなで踊りたい気持ち悪くなりたい!

ワニャ+:"OZ"曲の中で一番みんなに真似してほしい振付がたくさんあるので、一緒に踊ってほしいです。

ナギムー:「A land switched by a witch」同様真似しやすい振りがたくさんなので、一緒に踊って楽しんで......と言いたいところですが、私は初めて「Brave」の仮歌を送ってもらったときからこの曲の歌のメロディが好きで好きで仕方がないので、ゴリゴリサウンドに反して切なくメロディアスな歌にこそ注目してほしいな......と密かに思っています......。特に"曖昧を掴み取る"~"心開かれていくんでしょう?"の部分がまるっと大好物で、レコーディング前の自主練でもめちゃくちゃ熱がこもっていたし、実際レコーディングで歌ってみても楽しすぎて"絶対に!!! 歌いたい!!!!!!!!"と思っていたので、歌割を貰えたときはかなり心のガッツポーズでした。貰えなかったけど大好きだった"どれだけ胸躍ることか解る?"の地声と裏声をコロコロして気持ちが良すぎるところも、ユイノンのかわいらしい且つハスキーで色っぽい声が最高にハマっていてさらに気持ちがいいので、ぜひ神経を研ぎ澄ませて聴いてほしいです。

スイミイ:最初はひとりだったダンスもだんだんと仲間が増え最終的に全員になったり、円が大きくなったりと、物語を暗示させる振付が見どころ。

メリサ:サビのダンスがとても真似しやすく特徴的なのと"今宵/目眩/未来"がメンバーの歌い方によって表現がそれぞれ違うところを聴いてみてほしいです。

-「Any Colours」は物語のエピローグ的な立ち位置にある曲のように感じましたが、こちらも楽曲のテーマについて聞かせてください。

ブラジル:これも私なりの解釈ですが、物語を回想しながら締めくくるための曲だと思います。語り手は、おそらく登場人物ではなくナレーターでしょう。"忌み嫌う不和も遠く"、"晴れ晴れした帰路"とあるので一応はハッピー・エンドなんだと思います。しかし、最後の"Try swallowing the entire rainbow"、"You will become beautiful gray, in gray"という歌詞は、7人のメンバーに対する語り手からの助言のようにも感じます。ひとつの物語を終え、次に進むための曲なのかもしれません。

ユイノン:ドロシーがお家に帰ったあとの走馬灯みたいに感じた。

ワニャ+:個人的な解釈だけどドロシーと"オズ"、物語の総集編でもあるし伝えたかったことでもあるのかな。

ナギムー:こちらもあくまで個人的な解釈ですが、私も歌詞中に"This Sounds hers record"とあるように、ドロシーの物語を総括した、それこそエピローグ的なものと認識しています。

スイミイ:上を向こう。あなたの可能性は無限大だ。

メリサ:私はなんとなくですが1歩踏み込めずにいる人に問い掛ける系、"本当はこうなりたいでしょ? やっちゃいなよ"みたいなテーマだと思いました。