Japanese
有村竜太朗
Interviewer:石角 友香
-このアーティスト写真からこのサウンドが想像できるかって言うと、またちょっと違いましたが。
ははは。このアーティスト写真からどんなサウンドが想像できるんですか(笑)。
-"ハイパー・ゴス"みたいな?
あー。"オリエンタル・ゴス"みたいな(笑)。
-このヴィジュアルから想像できるサウンドではなかったです。
そうですね、たしかに。まずサウンドにアー写を近づけようとしてないですね(笑)。
-そうですよね(笑)。でも聴いていくうちに一定のジャンル感ではなく、この肖像みたいなアーティスト写真の意味もわかってくるというか。「≒jukyusai」のパンク/ハードコアに振ったアレンジは象徴的だなと思いました。
そうですね。これも初めはドラムと一緒に話をしてリズム作りから始めたんですけど、だんだん形にしていきながら"ああいうことしたい、こういうことしたい"っていうのが出てきて。演出的にやったガヤみたいなのも自分の中では絶対必要だってなって思って、周りの人に声掛けて急遽やったんです。酒屋でテキーラ2本買ってきて、友達のライヴハウスに集まってもらって。"俺ステージ立ってこの曲を流しながらライヴをするんで、みんな今から幻想を見てくれ"っていう感じでガヤを録りました(笑)。
-幻想を見るんですね(笑)。破壊的な初期パンクというよりかは、青春パンクを揶揄してる部分も感じましたが。
「19罪/jukyusai」(『個人作品集 1992-2017「デも/demo #2」』収録)という曲自体が、たぶん僕が19のときに作っただろうと思われるもので、"19"というナンバリングはしてるんですけど、10代のときの気持ちみたいのを歌ってて。当時、僕は地元の千葉LOOKでバイトもしてたんですけど、地元では結構ハードコアとかのライヴに行くことが多かったんです。そのときの感覚っていうか、その瞬間はカオスなんだけど、ライヴで疲れてポツンとしてるときのあの静けさみたいなのが妙に忘れられない感覚で。原曲はまたちょっと違う風景で音を描いてるんですけど、せっかくそういう10代のときの気持ちで描いてるんだったら、そっちのカオスのほうのことが合いそうだし、とことん追求したいなと思った感じですね。
-もとの楽曲が持ってる両面性が特にわかりやすいですね。10代の傷つきやすい感じとカオスな部分と。
今回のアレンジみたいな音楽が当時好きだったし、自分的には一瞬通ってた音楽だったりするんで、そういうのをしっかり音に残せたっていうのは良かったですね。
-「≒rentogen」は、オルタナティヴなバンド・サウンドと言ったらこれでしょう、という見本みたいなサウンドが鳴っています。
そうですね。これは素直にもともとある曲(『個人作品集1996-2013「デも/demo」』収録曲「恋ト幻/rentogen」)をアンコールでやってたんですけど。発想は単純で、アンコールでアッパー方向でやりたいなと思って、"じゃあ今からギター弾いて歌うんで合わせてね"みたいな感じですぐできちゃうというか(笑)。
-もとの波多野(裕文/People In The Box/Vo/Gt)さんがアレンジしたバージョンは現実と幻の間(あわい)みたいな感じだったので、この曲にも二面性があるなと思いました。
うん(笑)。どうしても曲に二面性はあるのかもしれないですね。初めに作ったときは特に意識しないんですけど。今回のリアレンジから知ってくれた人は『個人作品集1996-2013「デも/demo」』、『個人作品集 1992-2017「デも/demo #2」』と聴き比べてくれたら面白いかもしれない。
-たしかに面白かったです。ただ、今回の音像やスタイルの理由が、本編のライヴで内に向いてたものを開放するためだったというのは、お聞きしないと自分は知り得なかったことでした。
まぁ、心情的なものもあったのかもしれないですけどね。続けたいけど、続けるにはベクトルを変えるというか、ちょっと背中を押してもらいたいというか、押したいみたいな。音楽の力っていろいろあると思うんですけど、その気分はそういうのをやることで背中を押してもらえるというか、"音出してお客さん見てライヴしよう"って感覚のほうに......もちろんそれはもともとあった感覚なんですけど、1回それに全部向けちゃいたい、みたいな。それで自分が作った音楽を、もう1回再構築してみたいっていうのがあるのかもしれない。ライヴのアンコールでやったときにすごい楽しかったので、このアンコールの感覚だけでライヴをやりたいってよくみんなで話してたんです。1回そこをやるっていうのは、これからの活動に向き合えることなのかもしれない。だからこれを踏まえたあと、またここから新しくソロでも曲を作っていくと思うんですけど、この1枚にすごく影響されるかもしれないですね。
-アンコールの感覚でもあると思うんですけど、やはりリアレンジならではの面白さがありました。小林さんは一番遊んでるかなと思いましたけど(笑)。
そうですね(笑)。みんな言ってますよ、"小林君、ぶっ飛んでんな"って(笑)。
-「≒zajimachi」の跳ねるビートやギターカッティングはアルバムの中でもいいフックになってますね。
結構こういう音楽が好きなんです。好きだけど、全部作るのちょっと無理だなと思って、小林君に"こういう感じわかる?"って言ったら"めっちゃわかりますよ"って。本当にみんなで作ってた感じですよね。基本的にギタリストとしての参加なんですけど、「≒fuyuu」では1回録ったリズムをエディットしてアレンジとかかましてくれて。
-バンドでやってる面白さがあると思います。
俺がバンドとか好きになった当時聴いてたバンドって、ぐちゃぐちゃなんですよね。昔はロックもジャンルってそんなに細分化されてなかったし、それを指すワードもなかったんで。"ぐちゃぐちゃだな"みたいな感覚、日本も海外もあったし。ハード・ロックで括られているけど、SIMON & GARFUNKELみたいな曲があったりとか(笑)。日本でもメイクとかしてるけどただのフォークな曲とか、急にメタルみたいな曲になったり、ポジパンみたいな曲になったり。特に80~90年代のバンドにはぐちゃぐちゃ感があって。プロデューサーみたいな人がいない、そのぐちゃぐちゃ感みたいなのが大好きだったっていうのはあるかもしれない。後づけですけど、そういった感じになったなぁと思います。ぐちゃぐちゃなんだけど、変に統一感がある。
-リアルタイムで聴いていない世代にはすごいカオスが音楽になってるのかもしれないです。
あぁ(笑)、そう思っていただけたらもうこんな誉はないですね。嬉しいです。
-ちなみに、このメンバーでのツアーもされるんですか?
全員参加ではないんですけど、リリースを皮切りに。ツアー・メンバーとしてはリズム隊のタミフルと鳥石に加えて悠介君がギタリストで参加してくれて、4人で回ろうかなと思ってます。みんなで打ち上げがてら打ち合わせでよく飲んでるんですけど、ライヴがどうなるかわかんなくて楽しみでしかないと言ってます。"どうなんだろうね?"、"俺もわかんないな"って言って、それが楽しみでしかないって(笑)。
-(笑)たしかに、このアルバムのままやるイメージはないですもんね。楽しみにしています。
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