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INTERVIEW

Japanese

パピプペポは難しい

2022年09月号掲載

パピプペポは難しい

キリンのメンバーがインパクト大のアイドル・グループ"パピムズ"こと"パピプペポは難しい"。ジャンルにとらわれない中毒性の高い楽曲や、型破りのライヴ活動で、要注目の6人組だ。そんな彼女たちが、来年2023年1月17日に自身最大規模の会場 Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマン・ライヴ"フラッシュバック"を開催する。今回Skream!では、パピムズのグループやメンバーの魅力、最新楽曲やZeppに向けてなど、たっぷりと話を訊いた。

メンバー:カワシマ ユカ 白羽根 優衣 小枝 みゆ 
木内 小百合 鈴木 めがね ドン・グリ
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by 宇佐美 亮

-アイドル・グループのメンバーにキリンがいる。そこに違和感のない読者は少ないと思います。というわけで、まずはメンバー紹介をお願いします。

グリ:キリンのドン・グリです。黄色担当です。ミッ●ーマウスに憧れているキリンです。

白羽根:グリちゃんはYouTubeをやっています。"きりんのドン・グリちゃんねる"

鈴木:あとダンスが上手い。キレキレ。

グリ:でも、この間ディズニーに行ってミッ●ーマウスを観たら、"やっぱり自分は足りないな"って思った。

一同:(笑)

カワシマ:ミッ●ーマウスを観て、動きとかを研究しているんですよ。

グリ:ミッ●ーって、頭が重いのになんであんなに動けているんだろうと思って。あと、表情がないのに、なんでこんなにも表情が伝わるんだろうと。これからも研究して頑張ります。

-ドン・グリさんの自撮り写真とかも、不思議と表情があるように見えますけどね。

グリ:本当ですか?

木内:うん。笑ってたり、体調悪そうだったり(笑)。私は青色担当の木内小百合です。弾き語りをやっています。配信でやったりTwitterに載せたり、たまにライヴに出させていただいたりしながら生きていますね。バンドが好きです。

鈴木:歌のイメージがあるし、手足が長いので、それを生かした大きなダンスをしているなと思います。ライヴ中はカッコいい感じを出しているんですけど、特典会とかだとファンの方との心の距離感が近くて。ファン想いです。

白羽根:めっちゃ優しいよね。私は赤色担当で、ライヴ中のレスが特技です。フロアの後ろにいても、見つけてレスできるのが自分の強みだと思います。他のアイドルさんのライヴを後ろとかで観ていて、全然こっちを見てくれないと悲しくなっちゃうので、自分のファンにはそうしたくないから意識している感じです。

グリ:グリはパピムズになる前にライヴを観に行ったことがあって。そのときに、ゆいぽん(白羽根)のことはあまり知らなかったんだけど、レスを貰いました(笑)。"え、めっちゃかわいい"と思って。そういう力があります。

-続いて小枝みゆさん。

小枝:小枝みゆです。緑色担当です。僕はインターネットに住み着いています。生きられるのがインターネットしかないので、直接だとしょぼしょぼなんですけど、ネット上だとデカい口をたたくみたいな(笑)。身長が小さいので、ライヴでは他の大きいメンバーに負けないように大きくダンスするようにしています。あとは煽ることが多いかも。勝手に煽ります。

白羽根:みゆちゃんは絵が上手。

小枝:毎日絵日記(#スーパーこえだ日記365ページ)を書いてます。あとは配信とか。ゲームとかが好きなので、インターネットでの活動が多いかもしれないですね。もちろんライヴも好きです。

-それでは、鈴木めがねさん。

鈴木:めがね担当、めがねです。私は......なんですかねぇ?

カワシマ:最近お話が上手。ツッコミもできるツッコミ担当です。

鈴木:本当は私もボケたいんだけど、ツッコミがいないのでツッコんでいます(笑)。MC担当みたいなのがあって、頑張っている最中です。

カワシマ:あと、バレリーナ。

木内:そう。ダンスが美しいです。ロックがグリちゃんで、バレエがめがねちゃん。

グリ:ライヴしているときのめがねちゃんの表情がすごく好きで。顔芸というか(笑)、面白い顔もたまにするし、バラエティ豊かでいいなって。

小枝:パピムズはあんまりきれい系がいないんですけど、きれいなお姉さん担当みたいな。

鈴木:港区女子になりたいです。なりたいだけです。なれたらいいな。

-最後にカワシマユカさん。

カワシマ:紫色担当です。パピムズのプロデュースをしています。ずっと個人事業主でやっていたんですけど、最近会社にしました。やっと代表取締役になりましたね。

グリ:最近は"社長"って呼びます(笑)。

カワシマ:そう、社長です。陰キャギャルのアイドル女社長。

木内:あとはDJ。

カワシマ:DJは強みじゃない(笑)。アイドルDJだから。

鈴木:抜けている感じはあるけど、いざというときはすごくしっかりしていて。周りを見ていないようで、実はめちゃくちゃ見てる。

白羽根:真面目な部分を隠しているよね。

カワシマ:めっちゃ真面目ですよ。でも生活能力がないんです。忘れ物が多いし、時間(の管理)がマジで苦手で。"1時間前に行くぞ!"くらいの気持ちで、やっと10分前入りできるという(笑)。

グリ:電車もよく間違えるよね。

-でも、そういうところも愛されているということですよね。

白羽根:私は6年一緒にいるんですよ。へんてこりんなところもあるし"なんだこいつ"と思うことがあっても、それに勝るものがあるから一緒にいられるのかなと思います。

-グループとしては、コンセプトがないことがコンセプト、ということで。

カワシマ:最近それを言い始めました。もともと、自分がやりたいことを全部やりたいなぁっていうモチベーションで始めたんです。気になったものには挑戦したいというか。なので"ロックにしましょう"とか"エレクトロにしましょう"とか、特に決めずにやりたい曲をやっていこうと。イベントとかもそうで、だから深夜の飲みイベントとかもガンガンできるし、みたいな。自由にやっています。

-"やりたいことをやっていこう"という気持ちは今もずっと変わらずに?

カワシマ:ずっとありますね。正直それしかモチベーションがないです。自分の人生の中で常にそれがありますね。

-メンバーのみなさんが、そんなカワシマさんについていく理由はどうしてですか?

鈴木:私はパピムズしかないというか。最後の希望、みたいな感じですね。6人とも大人だから仲が良くて(笑)。人生でいろいろ経験して集まった6人なので、続けられているんじゃないかなあと思います。

白羽根::女子中学生っぽい派閥みたいなのがないから、うちら(笑)。

鈴木:ひとりでもいられるし、2、3人でも行動できるし。

-グリさんは、カワシマさんのやりたいことのひとつとして、キリンであり続けているわけですよね。

グリ:カワシマユカ信者なので、"これやりたい!"と言われて"え!?"って思うことはなくて。それよりも"一緒についていきたいな"ということが多いです。好きなんですよね。これからも私はずっとカワシマさんについていくと思います。

-コンセプトがないなかでのパピムズの核、らしさとはどんなところだと思いますか?

木内:例えばかわいい系のアイドルが「U・F・O」(2020年12月リリースのアルバム『もしも君がいない世界に生まれてたら』収録)みたいな曲をやったらおかしいじゃないですか? でも、6人全員がそれぞれ違うジャンルを網羅しているから、何をやってもハマるところがあって。なんでもできるのが"パピムズらしさ"だと思うんです。だからこの6人でやっていけるし、ゆかち(カワシマ)がやろうとしているトンデモイベントとか、トンデモライヴとかをできているところが強みであり、らしさだなと思います。

カワシマ:それです。個性みたいなものは尊重してるかもって思います。みんなブリブリじゃなくちゃダメとか、そういうのはないですね。好きなことをやっているとは言ったんですけど、もとから音楽とか絵とか、アートまわりが好きだから、そこのクリエイティヴ(の質)は落としたくないというのは自分の中であって。そこを落とさないことで統一感を持たせているというか、自分の中で常にいいものを出したいというのは考えています。