Japanese
パピプペポは難しい
Skream! マガジン 2024年04月号掲載
2024.03.11 @渋谷Spotify O-EAST
Writer : 宮﨑 大樹 Photographer:ポテヤマムラ
この日彼女たちは、徹頭徹尾"楽しい"を追求した"パピムズ流エンターテイメント"のひとつの完成形を見せてくれた気がする。"パピムズ"こと"パピプペポは難しい"が初の渋谷Spotify O-EASTワンマンを開催した。これまでのパピムズのワンマンでは、アイドルと社長の二刀流メンバーであるカワシマユカが中心になり演出部分を担っていたのだが、今回のワンマン・ライヴは空間演出ユニット"huez"が演出に参加。もともとエンターテイメント性の高いライヴが持ち味だったパピムズだが、この日の彼女たちのライヴは、新しい風を取り入れながら自分たちがワクワクすること、面白いと思うことを詰め込んでいて、さながらデカ盛りのお子様ランチのようだった。
定刻になると会場にSEが流れだし、ステージ上のLEDに投影されたド派手な演出が目を引くが、ステージ上に肝心のパピムズの姿はない。そのまま「一軒家住みたいな」のイントロが流れると、新衣装を身に纏ったメンバーが2階席にサプライズ登場した。バブリーなジュリ扇を振りながらステージに移動していき、(おもちゃの)お札を豪快にステージにばら撒いていくと、続いてキャッチーな四つ打ちロック「パピプペポイズンLOVE中毒」に突入。まだ序盤なのに早くも銀テープが会場を舞った。さらにダーツをテーマにした「トキメキ♡ゲームオン」ではオリジナルの口上でステージと一体になり、特撮ヒーローものテーマ・ソング風の「スーパーSAMURAI忍者・カラテマン」では、楽曲に乗せてシュールな人形劇(?)が繰り広げられる。前半から仕掛けだらけの演出には驚くしかなかった。
自己紹介を兼ねたMCを経てメンバーのソロ・コーナーに突入。小枝みゆが「Twinkle Twinkle Twig」、鈴木めがねが「ありがとう」のショート・バージョンを届け、キリンのドン・グリのソロ曲「グリちゃんのワンダーランド」では、バック・ダンサーとして大量のキリンが登場し場内が騒然とした。ソロ・コーナーはいったん終了してメンバー揃ってのパフォーマンスが再開し、「ワンダフル・パレード」、「ラブげっちゅ! -お誕生日のお歌-」でフロアをヒートアップさせると、滋賀県公認の非公認キャラであり音楽家/YouTuberの"びわ湖くん"が登場。びわ湖くん提供の新曲「東京特許許可局」を披露した。タイトルからもイメージできる通り、早口言葉を多用したキャッチーでご機嫌な1曲は、今後の彼女たちの新たな武器になりそうだ。
ここで再びソロ・コーナーへ。木内小百合が「perfect blue」、白羽根優衣が「I wanna be」、そしてカワシマユカが「5秒前」をパフォーマンスし、それぞれが個性を輝かせると、ライヴはあっという間に後半戦へ突入。それでも彼女たちの勢いはまったく衰えず、「ビバ・トーキョー」、「アイマイニー」とライヴ定番曲を並べて、アクセル全開で駆け抜けていった。
MCでメンバーひとりずつから言葉を贈っていくなか、カワシマユカが"「パピプペポは難しい」という名前をなんで付けたと思いますか? 目立つから付けました。タイムテーブルとかにあって、SNSに投稿されていても「なんか気になるな」と思ってもらえるように名前を付けて。今日こういうふうに(渋谷Spotify)O-EASTでワンマン・ライヴができて、みんなちょっとはパピプペポは難しいを気になって、見つけて、ここに来てくれたと思うんですよ。私たちはせっかくアイドルをやっているので目立ちたいし、人気になりたいんですよ。だからこれからもパピプペポは難しいを気にして、見つけて、一緒に楽しんでいってくれたら嬉しいです"と締めくくった。そうしてパピムズはラスト・スパートを仕掛ける。「ホニャララ・アンビシャス」を経て、新曲「ハッピーエンドから始めよう」を初披露した。爽やかでポジティヴな1曲は、この日のワンマン・ライヴのゴールにピッタリだ。最後は「シャニムニ」で本編を終え、アンコールでは「charm」と「ち・ちん・ぷい」の2曲を披露してライヴは大団円を迎えた。
今の日本って、税金は上がるし、出生率は下がるし、灰色の時代だと言ってもいいと思う。それでも、ここ東京には全力のおふざけで極上の"楽しい"を提供して、観る者の心を色鮮やかに塗り替えてくれるアイドルがいる。そう、このグループの名前は、パピプペポは難しい。
[Setlist]
1. 一軒家住みたいな
2. パピプペポイズンLOVE中毒
3. トキメキ♡ゲームオン
4. スーパーSAMURAI忍者・カラテマン
5. Twinkle Twinkle Twig
6. ありがとう
7. グリちゃんのワンダーランド
8. ワンダフル・パレード
9. ラブげっちゅ! -お誕生日のお歌-
10. 東京特許許可局
11. perfect blue
12. I wanna be
13. 5秒前
14. ビバ・トーキョー
15. アイマイニー
16. ホニャララ・アンビシャス
17. ハッピーエンドから始めよう
18. シャニムニ
En1. charm
En2. ち・ちん・ぷい
- 1
LIVE INFO
- 2025.05.08
-
オレンジスパイニクラブ
BLUE ENCOUNT
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
DeNeel
Maki
緑黄色社会
SUPER BEAVER
柄須賀皇司(the paddles)
ORCALAND
ヤングスキニー
WANIMA
- 2025.05.09
-
THE BACK HORN
Creepy Nuts
a flood of circle
BLUE ENCOUNT
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
WtB
DeNeel
SUPER BEAVER
Rhythmic Toy World
MAN WITH A MISSION
ねぐせ。
オレンジスパイニクラブ
大森靖子
Organic Call
GLASGOW
CNBLUE
- 2025.05.10
-
The Biscats × Ol'CATS
never young beach
The Ravens
ネクライトーキー
ずっと真夜中でいいのに。
コレサワ
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
HY
sumika
Baggy My Life / Am Amp / Comme des familia
Keishi Tanaka
ポップしなないで
Mr.ふぉるて
Rhythmic Toy World
Plastic Tree
ヤバイTシャツ屋さん
indigo la End
ヒトリエ
緑黄色社会
Bimi
"GAPPA ROCKS ISHIKWA"
GANG PARADE
SCOOBIE DO
斉藤和義
東京スカパラダイスオーケストラ
あいみょん
"METROCK2025"
FINLANDS
fox capture plan
CNBLUE
a flood of circle
No Buses
- 2025.05.11
-
The Biscats × Ol'CATS
ネクライトーキー
THE BACK HORN
ずっと真夜中でいいのに。
The Ravens
HY
sumika
indigo la End
ORCALAND
Keishi Tanaka
ヤングスキニー
BLUE ENCOUNT
山内総一郎×斎藤宏介
渡會将士
古舘佑太郎 × 田村晴信(171)
US
Plastic Tree
ヤバイTシャツ屋さん
VOI SQUARE CAT
NakamuraEmi
Bimi
ADAM at
SCOOBIE DO
斉藤和義
Creepy Nuts
flumpool
ヒトリエ
fox capture plan
四星球
私立恵比寿中学
忘れらんねえよ / 超☆社会的サンダル / Conton Candy / KALMA ほか
Ayumu Imazu
フラワーカンパニーズ
DIALOGUE+
BIGMAMA
People In The Box
Bray me
MARiA(GARNiDELiA)
WtB
あいみょん
"METROCK2025"
点染テンセイ少女。
清 竜人25
Mellow Youth
- 2025.05.12
-
US
- 2025.05.13
-
ヤングスキニー
WANIMA
ビレッジマンズストア
US
- 2025.05.14
-
yummy'g
VOI SQUARE CAT
大森靖子
WANIMA
緑黄色社会
Hello Hello
PEDRO
LiSA
清 竜人25
怒髪天
- 2025.05.15
-
a flood of circle
THE YELLOW MONKEY
SPARK!!SOUND!!SHOW!! / the dadadadys
女王蜂
No Buses
星野源
WANIMA
山内総一郎×斎藤宏介
CENT
オレンジスパイニクラブ
Homecomings × Cody・Lee(李)
mol-74
トゲナシトゲアリ × She is Legend
LiSA
- 2025.05.16
-
Hump Back
ORCALAND
ヒトリエ
Mr.ふぉるて
Creepy Nuts
fox capture plan
a flood of circle
ReN
四星球
ayutthaya
No Buses
The Ravens
People In The Box
flumpool
ヤングスキニー
星野源
[Alexandros]
VOI SQUARE CAT
Baggy My Life / Am Amp / Comme des familia
INF
never young beach
- 2025.05.17
-
フラワーカンパニーズ ※振替公演
THE BAWDIES
"CIRCLE '25"
女王蜂
sumika
渡會将士
アーバンギャルド
ネクライトーキー
ExWHYZ
斉藤和義
Bimi
Creepy Nuts
四星球
いきものがかり / Omoinotake / Saucy Dog / アイナ・ジ・エンド ほか
DIALOGUE+
GLIM SPANKY / 水曜日のカンパネラ / 岡崎体育 / Laura day romance ほか
コレサワ
flumpool
Official髭男dism
THE BACK HORN
People In The Box
GANG PARADE
WtB
BRADIO
"ACO CHiLL CAMP 2025"
indigo la End
[Alexandros]
ポップしなないで
小林私 / 色々な十字架 / 叶芽フウカ(O.A.)
INORAN
ずっと真夜中でいいのに。
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
インナージャーニー / 地元学生バンド ほか
- 2025.05.18
-
渡會将士
androp
"CIRCLE '25"
アーバンギャルド
sumika
ねぐせ。
ヒトリエ
THE BAWDIES
斉藤和義
ReN
a flood of circle
ASP
OKAMOTO'S / Lucky Kilimanjaro / サニーデイ・サービス ほか
ポップしなないで
WANIMA
"COMING KOBE25"
Official髭男dism
DIALOGUE+
The Ravens
Mr.ふぉるて
おいしくるメロンパン
ExWHYZ
コレサワ
BRADIO
"ACO CHiLL CAMP 2025"
私立恵比寿中学
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
SPECIAL OTHERS
INORAN
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
ずっと真夜中でいいのに。
- 2025.05.19
-
点染テンセイ少女。
- 2025.05.20
-
斉藤和義
オレンジスパイニクラブ
indigo la End
yummy'g
RELEASE INFO
- 2025.05.07
- 2025.05.09
- 2025.05.10
- 2025.05.14
- 2025.05.16
- 2025.05.21
- 2025.05.23
- 2025.05.28
- 2025.05.30
- 2025.06.01
- 2025.06.04
- 2025.06.11
- 2025.06.13
- 2025.06.18
- 2025.06.25
- 2025.06.28
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Bimi
Skream! 2025年04月号