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INTERVIEW

Japanese

あみのころみ卒業前インタビュー

あみのころみ卒業前インタビュー

Member:あみのころみ

Interviewer:宮﨑 大樹

-逆に一番大変だったことはなんですか?

全部大変(笑)。片方休みのときに片方が動いているんです。覚えることが2倍とかは別に楽勝なんですけど、練習も2倍じゃないですか? だからスケジュールの面とかで爆発しそうなときはありました。千世(知世千世)ちゃんに"あぁー、もう、勘弁してくれ"みたいに言ったりして(笑)。自分は150パーセントくらいでライヴをしたいし、一回一回を大事にしたいけど、毎日のようにライヴがあるじゃないですか? 週4、5日とかでライヴがあると、なかなか100パーセントの状態でファンとも会えないんですよね。メンバーともそうで。だから、疲れちゃってるときもありました。本来明るくて元気なのに、"いつも疲れてるよね、元気ないよね"と言われるのとか超イライラして(笑)。100パーセントでできないときとかは、つらかったです。みんな"ライヴしたい"って言うけど、私は常にライヴができているから、したいと思ったことがなくて。だから卒業して、ライヴが減ったりお休みしたりしたときに、"ライヴしたい"と思いたいんですよね。

-それ、すぐ思うんじゃないですか?

1週間くらいで思いそう(笑)。逆に、そう思う隙もないくらい走っていたのか、という感じはありますね。

-卒業後もエンターテイメントは続けていくんですよね?

やっていきます。でも(何をするかは)本当にまだ決まっていなくて。

-決まっていないからこそ、無責任に、自由に言うとしたら、どんなことがしたいですか?

"こういうことをやりたいです"と言ってもいいんですけど、まだ考えたくないんですよね。それを今考えても疲れちゃうし。

-まずは8月の卒業までだけを考えたい。

そうそう。とりあえずは8月までやり切りたいという思いが強くて。ただ、何がやりたいかというと、やっぱりライヴはしたいですね。あれ、もう"ライヴがしたい"って言ってる(笑)。ステージが好きなんです。歌って踊ることはしたいですね。LADY GAGAみたいな感じ。アイドルみたいな枠には収まるのかなぁ......大人になるにつれて、そこから一歩踏み出したいみたいな気持ちはありますけど。でも、アーティストというとカッコつけすぎてますよね(笑)? なんだろう......アーティストって、何しても自由だけど、それで結果が出ていればカッコいいし、許されるみたいな。そういう人っているじゃないですか? いいですよね、そういう人。私も自由にできたらいいですけど。

-あみころさんからメンバーに対してメッセージはありますか?

メッセージではないかもしれないんですけど、私って団体行動が苦手で、誰かといることとかすごく苦手なんですよ。でも、ここのメンバーはそれができるんですよね。深いところとか詮索されないし、特にめろんは、いい意味で他人にまったく興味がない人たちだから。そういう意味では、一緒にいてラクというか、やりやすい。女の子アイドルのきゃぴきゃぴした感じみたいなのがないから、一緒にいて苦じゃないんですよね。みんなもいつかアイドルをやめる日が来ると思うし、どんな形になるかわからないですけど、それでも一緒にいたいです。お友達ではいたいですね、おばあちゃんになっても(笑)。全員がゴリポに将来残るとも限らないじゃないですか? 引退する人とかもいると思うけど、友達ではいたいです。めろんも、モガーズもどっちも......(涙)。楽しかったです。

-では、ファンに向けての想いも聞かせてください。

これは特典会とかでも言っているんですけど、やっぱり"めろんのあみのころみ"、"モガーズのあみのころみ"が好きな人って、私がグループを離れたら離れると思うんですよ。"会うのが少なくなるんだろうな"みたいな人ってすごくいるだろうと覚悟しているんです。この時期になってくると、毎回の特典会で"あ、この人とは最後かも"みたいな人が出てきていて。でも"どんな形でも来てね"みたいなことは言っています。時代を変えていきたいんです。アイドルとオタクみたいな関係ではなくて、私が結婚しようが30代になろうが40代になろうが、人として応援してくれたら嬉しいなと思います。そういう意味でも、"アイドルとして見られ続けたい"という思いはないのかもしれないですね。さっきも言っていた、"アーティスト"みたいな、そんな感じに移行できたらいいなというのは、たぶんそういう理由もあるのかもしれないです。でも難しいですね。アイドルとして見られたい自分もいるし、ステップアップしていきたい自分もいるし、みたいな。

-もともとアイドルに憧れがあって、アイドルになってるわけですからね。

そうです。モーニング娘。とかは今みんなママタレになっていたりするけど、そういう形が理想かもしれない。"永遠のアイドル"というか、そうなれたらファンはたぶん離れないと思うんですよね。

-そういう関係でいたいと。

そういう関係でいたいです、今後とも。だから"グループから外れる=アイドルじゃなくなっちゃう"と思われているかもしれないけど、"環境が変わってもよろしく"みたいな感じです。でも、わからない。理想が高い人もいるじゃないですか? グループを外れた時点で"さよなら"って思う人もいるかもしれないし。それでも私は......"覚悟完了!" そういうのがめろんの楽曲の歌詞にあるので、"覚悟完了!"って感じです。いろんな意味での覚悟完了という感じ(笑)。

-残された期間は、どんなことをしていきたいですか?

最近時間の流れが速すぎて......時間が迫ってくるじゃないですか? 最初は"時間よ止まれ"みたいに思っていたんですよ。"ちょっと待って"、みたいな。でも刻々と迫って来るから、流れに身を任せます(笑)。

-最後に、卒業公演となる生誕祭に向けた想いを聞かせてください。

なんだかんだ普段と変わらずライヴをしている感じで時は迫ってきちゃうので、今のところは特別なものはないですね。いつも通りの生誕みたいな感じで。あとは、とにかく楽しみたいです。ぐじょぐじょに泣いて終わるって、もったいないかなと思って。いや、でも寂しいな。寂しいですよね。真夏にやるんですけど、夏が好きなので夏が来てほしい自分もいるし、"夏が来た=卒業が近づく"なので、夏が来ないでほしいとも、人生で初めて思っています。