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INTERVIEW

Japanese

フレンズ

フレンズ

メンバー:えみそん(Vo) ひろせひろせ(MC/Key) 長島 涼平(Ba) 三浦 太郎(Gt/Cho) 関口 塁(Dr)

インタビュアー:TAISHI IWAMI

フレンズが2020年第1弾シングルであり、TVアニメ"ハクション大魔王2020"のエンディング・テーマ「あくびをすれば」をリリース。ディスコやファンク、ヒップホップやロックなど、豊富な音楽的バックグラウンドと抜群のユーモアをもって、ジャパニーズ・ポップスの概念を拡張していくような魅力に溢れたバンドの、次なる仕掛けに注目が集まるなか、そのキャリアというより"バンドを組むこと"そのものの原点回帰的な、極めてシンプルでクラシカルなカントリー風の曲調にアプローチした。それは意外と言えば意外だが、フレンズらしい愉快な遊び心の純度が最も高い曲だとも言える。引き算によって得た新たなオリジナリティ。いったいフレンズに何があったのか。今回はコロナ禍による自粛期間中の話も含めたその現在地を探り、同曲の魅力をひもといていく。

-結成5周年にあたっての企画が、コロナウィルスの影響で計画通りに進まなくなったことについて、どうお考えですか?

ひろせ:そこは5人それぞれの想いがあると思うんで、全員に振っていいですか?

-もちろんです。ひろせさん、仕切っていただけますか?

ひろせ:わかりました(笑)。じゃあまずは涼平さんから、お願いします。

長島:フレンズのメンバーとしての個人的な気持ちを、言葉を選ばずにはっきりと言うならば、5周年にまつわることは全部予定通りやりたかったし、中止になっちゃったことはめちゃくちゃ悔しいし、じゃあ来年とかに振り替えでやれたとして、同じ熱量でできるのかと考えるとわからないし、いろいろと思うことはあります。でも、そこはポジティヴに次に向けて準備したいし、そもそも今回つらいのは僕らだけじゃなくて、みんなもですから。例えば、髪を切りに行きたいけど今は止めておくとか、みんなそれぞれの考え方の中で、日常的にやれてたことを我慢して生活しているわけで。そこで僕らみたいな音楽をやってる人間が、ちょっとでも誰かが楽しめるものを発信できればいいかなって思います。

ひろせ:ありがとうございます。では、次は塁君に。

関口:涼平さんと同じ感じで、5周年のタイミングでこういうことになって、しょうがないって思うようにはしてますけど、やっぱり悔しさは拭えないですね。来年もし振り替えで予定していたことができたとしても、そこも涼平さんと同じで、同じ熱量でできるかどうかはわからないけど、今より面白いことをやるために、いろいろ考えたいと思っています。

ひろせ:じゃあ次は俺です(笑)。5周年でやろうとしていたことの出ばながくじかれて悔しいですけど、こういう自粛期間があったからこそ、SNSなどを通じて、人の考えてることの本質みたいなものがわかることもあるじゃないですか。

-はい。

ひろせ:そこで僕も、フレンズというバンドは何を届けていくべきなのか、どんなことができるのか、僕自身はメンバーとしてどうあるべきなのか、改めてじっくり考えることができました。そのうえで、僕らのライヴに行く予定だったけど、叶わなかった人たちの悔しさに対してはどうアクションできるのか。ちゃんと未来を見ることもできたし、結果的にはいい期間になったと思ってるんです。

-フレンズだからできることとはなんですか?

ひろせ:僕個人の意見ですけど、フレンズというバンドがどういう音楽をやってるのか、その本質的な部分に辿り着いたんです。例えば、今回のシングル曲「あくびをすれば」は、TVアニメ"ハクション大魔王2020"のエンディング・テーマとして書き下ろした曲で、コロナウィルスの感染拡大が世界的な問題になる前にできてたんですけど、えみそんの書いた歌詞がこんな時期にも当てはまるような内容でした。そこで、これまでに出してきた曲も振り返ってみると、大切な人に会えることが今まで以上に貴重なんだと実感できる今にも、すごくマッチするんですよね。

-なるほど。

ひろせ:今までも、"フレンズのライヴを観ると笑顔になれます"みたいな感想を貰えたときはすごく嬉しかったんですけど、こういう状況になってなお、そう言ってもらえたこともありました。それはさらに嬉しいというか、こんな感情が自分にもあったんだってくらいに感動しましたね。どんなときでも、たとえ少しでも、聴いてくれる人の力になれてるってことはバンド冥利に尽きる。僕らは東京ドームでライヴがしたいって常々言ってますけど、こういうときに力が発揮できる魅力はそのままに、東京ドームに行くべきバンドがフレンズなんだと思います。じゃあ、次はえみそんよろしく!

えみそん:中止になったのは悲しいし、この先どうなるかわからない不安もあるんですけど、良かったこともたくさんあるんです。例えば、ギターが弾けるようになったとか、たくさん映画を観ることができたとか。そういう豊かなインプットによって、この先フレンズに何ができるのか、私がどんな思考になっていくのか、すごくいい糧をゲットできたと思います。そして何より、家にいることが増えて、SNSを使ってファンのみなさんとたくさん絡めたことが大きいですね。

-ファンの方々にどのような印象を持ったのですか?

えみそん:ちょっと言葉足らずかもしれないですけど、本当にいい人たちばっかりだなって。こういうことになってバンドとしても発言や判断が難しいこともあるし、そこにはネガティヴな意見が出てくることも予想はできます。でも、みんな私たちのやることを尊重してくれるし、先のこともすごく楽しみにしてくれていて。だから、直近のライヴはなくなっちゃったけど、私たちの5周年はこれからもっと広がっていくと思います。

ひろせ:フレンズからは以上です(笑)。

三浦:お疲れさまでした! って僕は? まぁ、みんないいこと言ってくれたし、これで締めてもいいんですけど(笑)。

-そうおっしゃらずに(笑)。

三浦:正直、スケジュールがどんどん白くなっていった最初の頃は、結構思い詰めてました。というのも、僕は東京に残って音楽がやりたい一心でフレンズに入ったんです。なのに、先のことがわからなくなって、この状況から抜けられる日が来る可能性も信じられなくなっちゃって。

-私もミュージシャンではないですけど、同じ業界にいてそう思った瞬間もありました。

三浦:そんななか、ひろせがアクションを起こしてくれたことにまず救われました。ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)のこやま(たくや)君(Gt/Vo)とひろせが、YouTubeでオンライン飲み会をしていて。僕もそれを観ながら"小さなことでも、やってみよう"って、自粛期間中に初めてお酒を飲みました。

ひろせ:メンバーにそう思ってもらえたのは嬉しいなぁ。

三浦:えみそんの弾き語り動画も、塁がインスタのストーリーに好きな曲をアップしてたことも、涼平の家庭菜園もそう。みんなこの期間だからこその生活があるんだって感じられたことで、元気になれました。そう考えると、僕もバンド・メンバーや友達には会えず、家族とだけしか過ごせない時間に対して、すごくポジティヴになれたんです。だって、こんなに家族だけと向き合言える時間って、人生でもう二度とないかもしれないじゃないですか。

-たしかに。

三浦:メンバーそれぞれのアクションや、僕に寄せられるファンのみんなのコメントにも元気を貰ったし、そういうことも含めてフレンズってすごくいいなって思ったんです。だから、みんなでライヴハウスに集まれるようになったら、一緒に大きなものを作りたいですね。