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LIVE REPORT

Japanese

フレンズ

Skream! マガジン 2019年03月号掲載

2019.01.31 @NHKホール

Writer 渋江 典子

フレンズが、会場により異なる趣向を凝らした演出がなされる東名阪ワンマン・ツアーの初日となる東京公演"グランパーティー!"を、初のNHKホールにて開催。ズッ友ホーンズ、ダンサー TEMPURA KIDZとのパフォーマンスや、お笑い芸人 ラブレターズを迎えた寸劇など、音楽だけでなくあらゆるエンターテイメントがギュッと凝縮された、毎秒がハイライトのような壮大なパーティーだった。

"グランパーティー、思いっきり楽しんでいこう!"というおかもとえみ(Vo)の言葉とともに「パーティーしよう!」で華やかに開幕。個々の高いスキルを見せつけるソロ・パートを挟みながら「Hello New Me!」、「Wake Up BABY」を披露し、NHKホールはあっという間にパーティー空間へと様変わりしていく。ここでズッ友ホーンズを招き入れ、「NO BITTER LIFE」へ。タイミングが難しいというコール&レスポンスを練習するも、さすがはズッ友(※フレンズのファンの呼称)。1発目からばっちり揃った"イェイ!"に、ひろせひろせ(MC/Key)も満足そうだった。おかもとがひらひらとスカートを揺らしながら伸びやかに歌い上げたミディアム・ナンバー「喧噪」、「ベッドサイドミュージック」では、観客はうっとりと聴き入っていた。"次の曲は、桜や卒業がテーマの曲です"(おかもと)と、これからの季節にぴったりな「咲かないで」を披露。

メンバーが一度袖に捌けると、"ピーンポーンパーンポーン"というチャイムとともに"次の出し物は寸劇となります"というアナウンスが。場内がざわつくなか、バルコニーに三浦太郎(Gt)と長島涼平(Ba)が現れ、寸劇"LOUIEは友を呼ぶ"が開演。あらすじは、"悪ひろせ"にさらわれてしまったお笑い芸人 ラブレターズをフレンズが救い出す、といったところだ。無事ラブレターズを救出できたものの、そこにSEKIGUCHI LOUIE(Dr)の姿がない。"いつもタイミング悪いよね"と噂話をしていたところにLOUIEがタイミング悪く現れ、LOUIEは落ち込んでしまう。そんな彼を元気づけるため、地元長野から駆けつけた親族も含む会場全員で"LOUIE君、かっこいい"、"LOUIE君、愛してる"と声を掛け、ガチ照れしながらも温かい声援で復活。エンディングとして、この日リリースされた会場限定シングルに収録されているブラックビスケッツのカバー「タイミング~Timing~ フレンズcover ver.」の演奏とともに軽快なダンスで観客を魅了し、寸劇は幕を閉じた。

"今日のステージかわいいでしょ? どうよ、この宇宙!"とおかもとがステージや衣装について自慢げに紹介。この日のテーマは"宇宙旅行"。ステージは、地球ではない惑星の上のようだった。衣装もスペーシーで、中でもひろせのオーバーオールにプリントされているUFOは、おかもとが描いたという。"宇宙に行けたら何がしたいか"など、ゆるいトークで会場を和ませ、後半戦へ。ミラーボールがキラキラと回り始め、ズッ友ホーンズ、TEMPURA KIDZとともにダンス・ナンバーを畳み掛ける。おかもとの"まだまだ踊ろう~!"という言葉に続いて披露された「夜にダンス」では、三浦と長島もギリギリまで前へ出てきて巧みなプレイを魅せつける。おかもとが"今日、NHKホールで歌いたかった曲"と紹介し、集まった観客ひとりひとりの帰路を優しく照らす「街」で本編を終了した。 アンコールでは、おかもとがステージの端から端までゆっくりと歩きながら、ファンクラブ開設をさらりと発表すると、この日一番の歓声が沸き起こる。最後は"地球を越えてく準備できてますか?"(おかもと)と「地球を越えても」、「Love,ya!」を披露し、てんこ盛りなパーティーを締めくくった。


[Setlist]
1. パーティーしよう!
2. Hello New Me!
3. Wake Up BABY
4. シンデレラガール
5. NO BITTER LIFE
6. 喧噪
7. ベッドサイドミュージック
8. NIGHT TOWN
9. 咲かないで
10. スタジオジブリ
11. タイミング~Timing~ フレンズcover ver.
12. 常夏ヴァカンス
13. 原宿午後6時
14. 塩と砂糖
15. 夜にダンス
16. 街
En1. 地球を越えても
En2. Love,ya!

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