Japanese
SWANKY DOGS
2019年08月号掲載
Member:洞口 隆志(Vo/Gt)
Interviewer:秦 理絵
-ちなみに、前回のインタビュー(※2017年5月号掲載)では、『イデア』って、"やけくそ感"のあるアルバムっていう話をしてたんですよ。
あぁ、覚えてます。それで言うと、今回もそういう気持ちはあるんですけど、ちょっと意味合いが違うかもしれないですね。『イデア』のときは、ちょうどバンドを9~10年やってきたときで、"これが最後かもしれない"と思ってたんです。そういうがむしゃらな勢いでやってたけど、今回はもうちょっと"自分たちの強みはなんなのか?"っていうことを俯瞰して見られるようになったうえでの"やけくそ"なんですよ。これが人生最後のフル・アルバムになるとしたら、周りに何を言われても、自分らがやりたいことを提示したいっていうのがあったんですね。「around and around」みたいな歪んだ曲もできるし、「花火」みたいな曲もできる。そういうことを全部見せたかったんです。
-うんうん。
だから落ち着いた気持ちの"やけくそ"なのかな(笑)。こういう言い方が正しいかわからないけど、最近のバンドの流れとか、日本の音楽シーンを見たときに、"きっとみんなはこういうのが好きなんでしょ?"とか、"こういう声で、こういうものを歌うと、きっとみんな反応するんでしょ?"っていうものに対して抵抗したかったというか。自分らがいちばん生きる、媚びないものを作りたいなと思ったんですよね。
-その気持ち、めちゃくちゃ今回のアルバムに出てますね。
ですよね。もともと自分らの気持ちに左右されるアルバムができていくバンドなので(笑)、全然フィクションは書けないんです。
-っていう話を聞くと、前回の"やけくそ感"に引き続き、今作に表れてる想いを端的に表すと、"それでも感"かなぁと思うんですよ。
あっ、うん。わかります。歌詞でも歌ってますよね。
-そう。「ワンダーライフ」とか。
「ワンダーライフ」は、10年ぐらい昔の曲ではあるんですけど、最近の自分たちにすごくハマるんですよね。やっぱり地元にいると、いなくなっていく同世代のバンドも多いんですよ。ってなったときに、自分らも"ぼちぼちなのかな"って思わざるをえない瞬間もあったりして......。それでも、僕らはバンドで好きなことをやってるんだっていうのを、たぶん今回のアルバムでは言いたかったんだなって思いますね。
-今、かなり正直に話してくれてますね。
はい。それが今、自分たちが生活をしながら感じてることだし、それをそのまま歌うことが、同じように生活している人にも伝わると信じてやってるんです。
-"ぼちぼちなのかな"みたいなことを考えてたのは、いつ頃ですか?
前作『イデア』を作ってるときにも思ってました。基本僕らは暗めのスタンスなんですよね......でも、パッパラパーなところもあって。だからこそバンドを続けられてると思うんです。変に抱え込まず、音楽にアウトプットできてる。アホで良かったなって思います(笑)。きっとバンドをやってることが、仕事になりすぎないまま来てるんですよ。
-(笑)たしかに「灯り」では、"大人になるのは建前と体だけで/頭の真ん中は きっとあの夜のまま"って歌ってますし。
あぁ、まさに。全部出ちゃってますね。「灯り」は、詳しくは書いてないけど、ラヴ・ソングなんですよ。"あなた"のことを想う気持ちを書いた曲で。『イデア』までではあんまり書いてこなかったようなことを書けたんです。「Annie」もですね。
-「Annie」をリード曲にしたのは、今まで歌えなかったことを歌えたからですか?
リードにした理由は、今回のアルバムの中では、どちらかと言うと、バンドっぽい曲だし、明るいからっていうのもありますね。歌い始めで"あなたを想っている"って言えたことが、自分にとっては大きいんです。『イデア』を出すときに、もうちょっとしたらいろいろ終わっちゃうかもしれないと思ってて......それは今も思ってるんですけど、いつまでもこの生活が続くわけじゃないって考えたときに、月並みかもしれないけど、言いたいことは言っておきたいなって感じたんですよ。それを自分の言葉で表すときに、"あなたが好きです"でも、"あなたを愛しています"でもないような気がして。すべてをひっくるめて、"あなたを想っています"っていうのが、自分らしいなって思ったんです。
-わかる気がします。
一緒にいられなくても、"どこかであなたが優しい気持ちでいてほしい"っていうのを言えたんじゃないかなと思うから、これがリード曲になるのが僕の本望なんですよね。
-洞口さんの中で、"あなた"っていうのは具体的に顔が浮かんでるんですか?
そうですね。バンドのメンバーとか、チームの人たち、ライヴハウスの人とか。あと、いなくなった人にも、今さらだけど、言いたいなって思っちゃうんですよ。僕は過去を振り返るのが大好きだから(笑)。でも、それは執着するっていう意味じゃなくて、今まで関わってきた人たちとの過去があるから未来もあるし、それをないがしろにしたくないなと思うんです。
-SWANKY DOGSの曲って、ほとんどその想いが根底にあるんじゃないですか?
うん、過去を肯定したい気持ちはずっとあると思いますね。
-今回のアルバム・タイトルは"Light"=光っていうのも、"あなた"の存在を意識したときに出てきた言葉なんだろうなと思いました。
そう、ちゃんと"あなた"に光が当たってほしいなと思うんです。別に自分たちが光になりたいわけじゃないですからね。アルバムのタイトルは、全部歌詞ができてから付けたんですけど、歌詞に"灯り"とか"光"とか"朝焼け"っていう言葉が入ってて、そういうことを言いたかったんだなって思ったんです。ギラギラ光ってる感じではなくて、真っ暗ななかでロウソクをつけるような感じというか。遠くで光ってる灯台みたいに、行く道を照らすような"Light"のイメージですよね。
-特にアルバムの最後に入れた「ワンダーライフ」は光の曲ですよね。
今作ったときのことを思い返すと、かなり生きることに悲観しきってたときに作った曲なんです。最後に"大丈夫さ うまくいくよ"って歌ったのは、全然うまくいってなかったから、"大丈夫だよ"って誰かに言ってほしかったんですよね。
-もともとライヴ会場限定のCDに入れていた「Wander Life.」の再録版が「ワンダーライフ」ですが、改めて今回のアルバムに入れようと思ったのは?
"書くが、まま"っていう映画の劇中歌に(「Wander Life.」を)使ってもらったことがきっかけですね。監督の上村(奈帆)さんが、東京のライヴにも来てくれるお客さんだったんですよ。その映画の中では、当時の音源をそのまま使ってもらったんですけど、アルバムに入れるにあたって、当時のことを思い返して改めて録り直したんです。再録ではストリングスを入れて広がりを出してるのと、昔の音源ではコーラスを結構重ねてたんですけど、今回はヴォーカル1本で録ってて。より歌が強く伝わればっていうのはありますね。
-歌詞はまったく変えてないんですか?
当時のままです。"生きることの全ては なんにもわからないのに"って歌ってるけど、結局10年経ってもわからないなと思ったんですよね。同じように"晴れわたるよ"っていう気持ちも、今も変わらないんです。でも、当時は自分に歌ってたけど、今だったら周りの人にも歌いたいと思える。アルバム全体は暗めだけど、結論として"晴れわたるよ"、"大丈夫さ"に辿り着けたのは良かったです。
-10年前の自分自身も肯定するような、意義深い再録ですね。
うん、当時の自分を褒めましたね。よく悩んで書いたなって(笑)。
-こうやってアルバムが完成したら、やっぱり最後になんかしたくないでしょう?
そうですね。やっぱりバンドを続けていくことって本当に難しいなと思うんですよ。年齢的なところもあるし、もっとCDを売りたいし、ライヴの動員も増やしたいけど、今は何よりも継続的にライヴをしたり、作品を出し続けたいって強く感じてます。
-正念場ですね。
うん、ずっと正念場です(笑)。だからこそ勝負のアルバムができたと思うので。腐ってもロック・バンドでありたいから、媚びずに魂を持ってやっていきたいですね。
LIVE INFO
- 2025.10.04
-
Appare!
水曜日のカンパネラ
フレデリック
reGretGirl
KANA-BOON
wacci
優里
YONA YONA WEEKENDERS
Cody・Lee(李)
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
ART-SCHOOL
irienchy × no more
藤森元生(SAKANAMON)
ExWHYZ
ガガガSP / w.o.d. / モーモールルギャバン / ZAZEN BOYS / 浪漫革命 ほか
LiSA
LACCO TOWER
ASP
終活クラブ
a flood of circle
トンボコープ
WtB
This is LAST
TOKYOてふてふ
僕には通じない
Rei
cinema staff
brainchild's
"PIA MUSIC COMPLEX 2025"
Bye-Bye-Handの方程式
indigo la End
- 2025.10.05
-
岸田教団&THE明星ロケッツ
水曜日のカンパネラ
ビレッジマンズストア
Omoinotake
LONGMAN
ExWHYZ
INORAN
フレデリック
優里
TOKYOてふてふ
アイナ・ジ・エンド
PIGGS
挫・人間
I Don't Like Mondays.
Hump Back / FIVE NEW OLD / 儀間建太(愛はズボーン) / 髭 / 石野卓球 ほか
WtB
キタニタツヤ
the cabs
ザ・ダービーズ
Rei
a flood of circle
秋山黄色
PEDRO
セックスマシーン!!
LACCO TOWER
chilldspot
YONA YONA WEEKENDERS
moon drop
the telephones
東京初期衝動
LEGO BIG MORL
シド
羽深創太(GIOVANNI)
Cody・Lee(李)
"PIA MUSIC COMPLEX 2025"
Bye-Bye-Handの方程式
TOOBOE
indigo la End
Czecho No Republic
- 2025.10.06
-
kiki vivi lily
PEDRO
LiSA
ガガガSP×バッテリィズ
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.10.07
-
LONGMAN
緑黄色社会 × Aqua Timez
古墳シスターズ
FOO FIGHTERS
- 2025.10.08
-
THE ORAL CIGARETTES
TOKYOてふてふ
FOO FIGHTERS
Re:name × Enfants
JON SPENCER
MONO NO AWARE
ORCALAND × Gum-9
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
RELEASE INFO
- 2025.10.05
- 2025.10.06
- 2025.10.08
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号