Japanese
宮下 遊
2019年01月号掲載
Interviewer:秦 理絵
-2年前に『紡ぎの樹』(2016年リリースのメジャー1stアルバム)でメジャー・デビューしましたけど、きっかけはあったんですか?
自分がいい年になってきたのもあって、結果を求めたくなったんです。ひとりでできないステージを経験してみたいなと思うようになったんですよね。
-ひとりだけで続けていくことに限界を感じたっていうこと?
と言うよりは、ひとりでやれることはやり尽くしたんですよね。あとは何をやるんだ? っていう。歌も歌えるようになったし、絵も描けるようになったし、5年ぐらい前から曲も作れるようになったし、画集も同人アルバムも出した。その当時、知人と主催して年に1回ぐらいライヴをやってたから、もう自分たちでやれることは何もない。"このまま永遠にひとりでこの活動をするの?"って考えたときに、"つまらないな"と思ったんです。
-そういう想いで『紡ぎの樹』を出して、どんな手応えを感じましたか?
その前の同人アルバムのときは、本当に内に向いてるんですよ。今まで聴いてくれてたリスナーの人は喜んでくれるんですけど、そこまでなんですよね。あんまり広がりがない活動で。でも、『紡ぎの樹』では、今まで絶対に届かなかった層に広がっていく実感はありましたね。Twitterのフォロワーもすごく増えて、外に向いた発信力って、個人にはない偉大な力だなぁって思いました。
-それまで"やりきった"って感じてたけど、『紡ぎの樹』ができたことで満たされた部分はありました?
書き下ろし曲を作ってもらったのは新しい発見が多かったですね。ボカロPさんが自分のために書いてくれた曲だから、"何を考えて作ってくれたんだろう?"とか考えることで解釈の幅が広がったし、自分の音楽的にも成長する部分が大きかったです。
-宮下さんはボカロPとしても活動してるし、同人アルバムでは作詞作曲から編曲まで手掛けているじゃないですか。でも、前作の『紡ぎの樹』もそうだし、今作『青に歩く』でも歌い手に徹してるのは何か思いがあってのことなんでしょうか?
僕はシンガーとしての自分が好きなんですよね。作詞、作曲者としての自分も好きではあるんですけど、今は自分が持っていないものを持っているボカロPさんたちに提供していただく歌を歌うことで、もっと自分の内側に存在してなかったものを引き出してほしいんです。
-なるほど。
あと、僕は今までボカロPさんたちにおんぶに抱っこで背負ってきてもらってるわけじゃないですか。その人が作った曲を歌って担がれてきたというか、おかげでこのシーンで名前も浸透してきているので。それなら、そのまま担ぎ続けてほしいと思ったんです。今回書き下ろしてもらった人の中でも、今は知名度があんまり高くない人もいるんですよ。「青へ向かう」のシャノンさんとかは、初の動画投稿からまだ1年ほどの方で。今回アルバムに参加してもらうことで少しでもシャノンさんの音楽を多くのリスナーに知ってもらえたらと思っています。
-前作のアルバムを出してから、"宮下 遊"名義としては2年が空きましたけど、ご自身にとってはどんな時間でしたか?
動画投稿とか、しーくんさんとのDoctrine Doctrineの活動もあったので、歌に集中する期間でしたね。それまでは作曲できるようになろうとしてたんですけど、そこからは歌にフォーカスを当てる期間になったので。そうすることで、10年間やってきたなかで、2017年は動画の再生回数が一番伸びたんですよ。それは自分でも奇跡だなと思ってて。リリースとしては停滞してるように見えただろうし、"宮下君、何してるんだろう?"とか言われたりもしたけど、自分の中ではちゃんと進めてる手応えもあった。本当に少しずつ、マリモのようにデカくなれてる感覚があったんです(笑)。
-そういうふうに歌い手としての筋肉をガツンと鍛えたうえでリリースされるのが、今回の『青に歩く』ということですね。
本当に2年間の筋トレでしたね。
-今回のアルバムを作るうえで、どういう作品にするか、目指すものはありましたか?
"懐かしい"っていう感覚を封印しようとしたんですよ。『紡ぎの樹』では、過去の"歌ってみた"の歌い直しを収録したから、ちょっと経ってから収録されるものが多かったんですよね。で、今回もそれを入れたら、"うわ、懐かしい"ってなるような気がしたんです。だから、今回は無理を言って"書き下ろし曲を多めにできないですか?"って相談しました。新しめのアニソンをカバーさせてもらうとか、より新しい方向のものを詰め込みたかったんですよね。
-"より新しい方向のものを詰め込みたい"というのは、前作を作ってみて思ったんですか?
やっぱり10年活動してるので、普通に歌ってるだけでも、"久しぶりに見た"とか"懐かしい"っていう感情を抱いてしまうと思うんですよ。だから曲に対しても"うわ、懐かしい"ってなるよりも、リスナーさんにとってもより記憶に新しい曲が収録されたアルバムにしたくて。そのへんは前作から変わって、新規曲数や選曲にかなりこだわりました。
-書き下ろしの曲に関しては、ボカロPの方々に"新たな旅に出るための持ち物としての音楽"というテーマで発注したそうですね。
そうですね。旅の助けになる餞別になるような曲をください、みたいな。
-どうして、そういうテーマで書いてもらいたいと思ったんですか?
単純に10年やったからですね。長いことやってきたけど、"10年やって現状がここなんですか?"っていう自分もいるんですよ。1枚目(『紡ぎの樹』)で外に広がった部分もあったけど、やっぱりまだ意識が内側に向いてたというか、外側に向ききってなかったんですよね。僕はネット・シーンから始まったから、(『紡ぎの樹』で)表に出るときに、絶対にネット・シーンの人をないがしろにしたくないと思ったので、1枚目は内側に向きつつ、半分か2、3曲だけ外に向いてるっていう感じだったんですね。
-アルバムのバランスとして、ですよね?
そうですね。リスナーさんも、1枚目は今までの宮下 遊の延長線上のものを期待してると思ったから、そこから外れるものは作りたくなかったんです。こういう活動もするんだよっていうのを、まずみんなに知ってもらう段階だった。でも今回は"新しい僕を応援してください"って言えるように、2枚目はより外に向きたいっていうのはあったんですよね。
-それにしてもオリジナル曲に関して、"新しい旅立ち"っていうテーマで書いてもらったのに、作り手によってまったく違う曲が集まったのが興味深いですよね。
それは僕も思いました。みんなすごい個性を持ってるんだなって感じたから、それに負けないようにしようっていう気持ちはありましたね。
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