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INTERVIEW

Japanese

フィロソフィーのダンス

2018年12月号掲載

フィロソフィーのダンス

Member:十束 おとは 日向 ハル 奥津 マリリ 佐藤 まりあ

Interviewer:宮﨑 大樹

-ありがとうございます。まずはグループについて説明いただきましたが、いきなりですけどハロウィンのドラえもんの仮装がバズってましたね。

佐藤:見てくれましたか(笑)? 今となっては本当にやって良かったなって思ってます。私たちはよくふざけ合っていろんなネタ合戦をするんですよ。その中でリーダー(奥津)が"私、白塗りでドラえもんやるわ"って言ったんです。で、メンバーが大爆笑で"絶対やろうよ、それ"って話していたんですけど、その場のノリだけだと思っていたんですね。でもハロウィンが近づくにつれてリーダーが、ドラえもんをやるプレッシャーみたいなものを背負いこんで"鈴がない!"とか"首輪がない!"とか焦り出して......結構いっぱい背負い込んだうえでのドラえもんだったんですよ。私たちの日々の和気あいあいとした話の中のひとつがこんなにも盛り上がったので、とってもいいハロウィンだったと思います(笑)。

-まとめサイトとかにも上がってましたよね。

日向:正直こんなにバズるとは思ってなくて、自分たちも拡散性を求めてあの仮装をしたわけじゃなかったんです(笑)。もう3年目のハロウィンで、何をしようかって思っていたんですけど、やらないわけにはいかないし。夏のリリース・イベントでいろんな衣装を着ていたのもあって、もう着たい衣装も挙がらず......。それで振りきった結果、めちゃくちゃバズりました。

奥津:唯一やりたいのがドラえもんでした。私が"にゃんにゃんブルー"(※奥津の愛称)なので、メンバー・カラーの"青"、キャラとしての"猫"、そして"コスプレ"で調べたらあれが出てきたんです。検索してたら、その姿が本当に好きになっちゃって。あと、すごくセクシーなタイツだったので、セクシー担当としてもいいのではないかと思いました。そうしたらみんなも"のび太買ったよ"とか言うから"......やるしかねぇな"と思って。

十束:外堀から埋めていきました(笑)。"もう逃れられませんよ"って宣言して。

日向:犬用の首輪を買って、でも閉まらなくて......(笑)。

十束:結局、鈴もなかったのでくす玉にしたんですよ。

奥津:最後には"おめでとう"って(くす玉を)割ったんです。"全身タイツはOKなんだね"って言われました。

-そうだったんですね(笑)。以前から何度かライヴを観たことがあったんですけど、あんまりステージ上でぶっ飛んだことをしていたイメージがなかったので、インパクト大でした。

奥津:"堅い"とか"敷居が高い"、みたいなイメージもあるみたいで。今年のハロウィンはそういうイメージを払拭してやろうと思いました。

-ハロウィンより前になりますが、今回リリースする両A面シングル『ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO/ヒューリスティック・シティ』でコラボしたSCOOBIE DOとは10月27日に東京キネマ倶楽部でのツーマン・ライヴ"フィロソフィーのダンスpresents「Singulality 2」"がありましたよね。ライヴを振り返ってみていかがでしたか?

佐藤:このツーマンの前にSCOOBIE DOさんのライヴを生で体験したいと思ってライヴを観に行きましたし、このライヴに懸ける想いっていうのはメンバーもすごく強かったんです。大先輩のSCOOBIE DOさんとご一緒できるっていうことで気合十分でした。セットリストも踊ってもらえるようなものにしてみたり、衣装もこの日のために華やかにしたりとか、今までのツーマン・ライヴの中でも、より気合の入った1日でしたね。

-サポートに早藤寿美子(Perc)さん、宮野弦士(Key/Gt)さんの生演奏も入ってのライヴでしたよね。

佐藤:本当に楽しくて、1週間経った今でもあの日に戻りたいくらい余韻がすごいです。私たちはあの1日でだいぶ成長したというか、いろいろ考えることも増えた気がします。

-SCOOBIE DOが「ダンス・ファウンダー」(2017年リリースの2ndアルバム『THE FOUNDER』収録曲)をカバーする場面がありましたよね?

日向:完全にサプライズで、リハでもやってなかったのでびっくりしました。アンコールの支度があったんですけど、「ダンス・ファウンダー」が聴こえて、全員で走っていって、泣いちゃいました。

奥津:足元に歌詞が貼ってあったのも愛おしくて愛おしくて......。

一同:(笑)

奥津:"今日のために用意してくれたんだ、本当に愛してる!"って思いました。SCOOBIE DOさんから見たらひよっこのアイドル・グループなのに、こんなに情熱を注いでくれて。"ジャンルなんて関係ない"っていうことをライヴでもおっしゃってくださったりとか、"フィロソフィーのダンス"っていう名前を何度も何度も出してくださったりして。そういうライヴをされてしまったら......好きになっちゃいますよね。"本当に大好きだな"と思いました。

-ライヴを観ていてもフィロソフィーのダンスのファンもSCOOBIE DOのファンも、どっちのパフォーマンスでも盛り上がっていて、まさに垣根を超えたライヴになっていたと思います。

十束:両方のファンの人たちからすると"待望のツーマン"ということだったんじゃないかなって。もちろん初めて観る人たちもいると思うんですけど。フィロソフィーのダンスのお客さんは、音楽が大好きな人が多いので、たぶんライヴ前にSCOOBIE DOさんのことをすごく調べてた人もいるはずなんですね。SCOOBIE DOのみなさんも、フィロソフィーのダンスのファンのことをすごく気遣ってくれるようなライヴをしてくださったので、みんな楽しそうでした。私たちは企画を打つにあたって、アイドルのファン以外の層にもアプローチを掛けていきたいという目標が根底にあったんです。(フィロソフィーのダンスを)初めて観るSCOOBIE DOのファンの人たちも"どんなもんなんだろう?"って思っていた方も多いと思うんですけど、"アイドルといってもこういうグループってあるんだ"って知ってもらえたら今回の目標は達成されたのかなと。