Japanese
ハンブレッダーズ
2018年11月号掲載
Member:ムツムロ アキラ(Vo/Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
リアルなことを歌っていても、夢見心地な気分になれるのがロック・バンドの魅力
-でも、ムツムロさんの歌詞は独特ですよね。「口笛を吹くように」とかでも、"響く耳鳴りのせいでハイが削れたミュージック"みたいな感覚って、すごくわかるんですよね。感覚的にわかるけど、文章化されることで改めて蘇るものがあるというか。
あぁ、嬉しいですね。ライヴハウスに行ったあと、それで余韻を感じることがすごくあるんですよ。昔、大好きなバンドがいて、そのバンドのライヴを観たあとに、耳鳴りがずっと続いていて。その耳鳴りがずっと続いた状態で、音楽を聴いて、その聞こえづらい感じっていうのを歌にしたかったんですよね。ほんと歌詞のままなんですけど。そこからできた曲でした。
-そういう感覚をうまく音楽にしているなと思います。そういう感覚的なことや、あまり人が歌にしないようなことを書きたいというのもあるんですか。
あぁ、でもどっちかだと思うんです。人があまり歌にしないようなことをストレートにやるか、みんなが歌にしているものを、人があまり歌わないような歌い方で歌うか。そのどちらかじゃないと個性が出ないと思っていて。ありのままにあることを、ただありのままに出すというのは、一番やる意義はないのかなと個人的に思っていますね。
-そういう思いから、自分なりの言葉や視点を掴んできた?
もともと人間がひねくれているからというのもあるからかもしれないですね(笑)。学生のとき、街中で流れている音楽とかに対して"ん?"って思うことが多かったのかもしれないです。今はまた違う感覚で聴いているんですけどね。当時は、これは自分のことを歌ってないなという感覚があったりしたので。
-これを自分だったらどう歌うかとか、そういうことも考えていた?
そうですね。高校1年のときに初めて曲を作ったんですけど、そのときにできた曲は、今では到底歌えない曲ですね。けど、そのあたりから曲を作るたびに、"今回は自分なりのいい歌詞ができたな"、"今回はできなかった"というのを、16歳くらいからずっと繰り返してきたので、アンテナが敏感になっちゃったのかもしれないです。
-自分の感覚を言葉や音にしたとき、最初はなかなか通じ合うのが難しいこともあると思うんですが。そこで相手に伝える工夫なり、自分なりの伝え方って考えたりしたんですか。
そこは、ちょっとわからないです。ただメロディとの親和性というのは考えて書いていましたね。耳に残らなきゃ意味がないなということで。でも、わざわざひねくれた目で書こうというのは、あまりやらなくなったかもしれないです。前のアルバムから考えても。
-よりリアルな体験や、思想的なところを打ち出していると。
今回のアルバムは特にそうかもしれないです。めちゃめちゃリアルなことを歌ってても、バンドで歌って、ライヴしてる瞬間ってちょっと空想がかっているというか。ロック・バンドの魅力はそこなのかなって思っていて。すごくリアルなことを歌っていても、抽象的な表現ですけど、夢見心地な気分になれるのはロック・バンドの魅力だなと思っています。
-そういうのって、リード曲「弱者の為の騒音を」でも歌っていることですね。"奇跡も愛も純情も 今更 信じらんないが/信じる僕でいたいから"とか"おとぎ話も永遠も 今更 信じらんないが/嘘でもないと思うから"という。この"嘘でもないと思う"と言えるのは、すごく大きいなと思います。
そうなんですよね。希望とか愛とかっていうのを否定してきた人間だったんですけど、バンドをやっていくにつれて、大人になっていくにつれて、それに近い感情というのが生まれてきて。そういう感情が生まれてきている自分を否定するのは違うな、と思ったんです。じゃあどういう歌い方をしようかと考えて、"嘘でもないと思うから"という書き方になったんですよね。
-学生時代や10代のときは、いわゆる夢とか希望に対して、そんなに期待とか格別な思いはなかったと。
それは個人的な体験が影響しているのかもしれないですけど、やっぱり自分は日の当たらない人間なんだなってずっと思って生きてきたのがあって。今はそうでもないですけど、高校生のときは特に、現実を歌ってくれるようなバンドが好きだったんです。俺たちも一緒だよ、日の当たらないところにいるけど、って歌ってくれるようなバンドの方が、自分のことを歌ってくれているなと思ったので。それが影響しているのかもしれないです。
-そういう少年が、夢や希望みたいなものについて、"嘘じゃないかもしれない"って歌えるようになるまでって結構重要な過程ですよね。
長かったと思いますけどね(笑)。でも、嫌われるかもしれないですよね、今までずっとハンブレッダーズを好きだって言ってくれていた方には。でも、自分の思いには嘘はつけないと思うし。で、変化しないと、表現者──って自分で言うとカッコつけているかもしれないですけど、変化していかないことには、その人が生み出すものに価値はないと思うので。だから、次のアルバムでまたころっと青春時代の恋愛を歌うバンドになるかもしれないし、それもまた変化だし。そこに関しては、今自分が思っていることだけを歌わなきゃっていう意識だけがあるという感じです。
-そういう今の自分から、学生時代の自分に何か言ってやりたいことってありますか。
えぇと......でも、学生時代の自分が聴いていいなって思うバンドってたぶん、このアルバムじゃなくて、1stアルバム『純異性交遊』だろうなと思うんですよね。そこはだから、学生時代の自分にもそうだし、自分以外の今の学生にも"大人のことは信じるなよ"って言いたいし、例えば未来の自分にも、もっと子供になれよって言いたいです。
LIVE INFO
- 2025.01.21
-
片平里菜
終活クラブ
Homecomings
WurtS
SUPER BEAVER
PEDRO
- 2025.01.22
-
ASIAN DUB FOUNDATION
WurtS
ずっと真夜中でいいのに。
シノダ(ヒトリエ)
SVEN(fox capture plan)
go!go!vanillas × NEE
RAY
アイナ・ジ・エンド
BRADIO
米津玄師
- 2025.01.23
-
終活クラブ
ずっと真夜中でいいのに。
a flood of circle
小山田壮平 / kanekoayano
ヤバイTシャツ屋さん
ASIAN DUB FOUNDATION
米津玄師
暴動クラブ / 板歯目 / M.J.Q(山本久土+クハラカズユキ)
- 2025.01.24
-
片平里菜
東京初期衝動
ザ・シスターズハイ
終活クラブ
Homecomings
夜の本気ダンス
ego apartment
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
かりんちょ落書き
ハシリコミーズ
MONO NO AWARE
くるり
Ivy to Fraudulent Game
THE YELLOW MONKEY
RAY
Wez Atlas
- 2025.01.25
-
片平里菜
ブランデー戦記
女王蜂
BLUE ENCOUNT / UNISON SQUARE GARDEN / ヤバイTシャツ屋さん / フレデリック ほか
Helsinki Lambda Club
SpecialThanks
ストレイテナー
上白石萌音
the paddles
bokula.
HY
SCOOBIE DO
Umisaya
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Dear Chambers
sajou no hana
Aimer
あいみょん
め組
IDLES
かすみん(おこさまぷれ〜と。)
神聖かまってちゃん
Czecho No Republic
GOOD BYE APRIL
フラワーカンパニーズ
パピプペポは難しい
Rhythmic Toy World
眉村ちあき
Mega Shinnosuke
サカナクション
Hedigan's
kobore
tacica
9mm Parabellum Bullet
Cloudy
- 2025.01.26
-
マリンブルーデージー
ASP × ExWHYZ
[Alexandros] / キタニタツヤ / マカロニえんぴつ / Creepy Nuts / ヤングスキニー ほか
Helsinki Lambda Club
THE BACK HORN
SpecialThanks
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the paddles
ストレイテナー
HY
上白石萌音
SCOOBIE DO
SILENT SIREN
夜の本気ダンス
東京初期衝動
Homecomings
アイナ・ジ・エンド
Dear Chambers
Mega Shinnosuke
崎山蒼志
Bye-Bye-Handの方程式
CYNHN
Aimer
あいみょん
I Don't Like Mondays.
フラワーカンパニーズ
tacica
琴音
Lucky Kilimanjaro
ADAM at
LEGO BIG MORL
篠塚将行(それでも世界が続くなら)
サカナクション
阿部真央
Bubble Baby
- 2025.01.28
-
マリンブルーデージー / かたこと
the HIATUS
WurtS
米津玄師
SUPER BEAVER
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the quiet room / Maki
安藤裕子
- 2025.01.29
-
THE ORAL CIGARETTES
the HIATUS
Saucy Dog
米津玄師
Hakubi
君島大空
Appare!
Helsinki Lambda Club
ポルカドットスティングレイ
ネクライトーキー
- 2025.01.31
-
ビレッジマンズストア
神聖かまってちゃん
LEGO BIG MORL
UNISON SQUARE GARDEN
KNOCK OUT MONKEY
Wez Atlas
くるり
ザ・ダービーズ
インナージャーニー / 板歯目 / Apes ほか
ヤユヨ
WANIMA × MONGOL800
TYCHO
Aooo
AYANE
9mm Parabellum Bullet
小林私 / Redhair Rosy / INF ほか
Halujio
the telephones
Bye-Bye-Handの方程式
- 2025.02.01
-
あいみょん
Hedigan's
ストレイテナー
ASP × GANG PARADE
夜の本気ダンス
I Don't Like Mondays.
ブランデー戦記
女王蜂
WONK
WurtS
the telephones
bokula.
GOOD BYE APRIL
SILENT SIREN
"でらロックフェスティバル 2025"
ADAM at
片平里菜
wacci
kobore
sajou no hana
CYNHN
OKAMOTO'S
Kroi
Aimer
"BAYCAMP 202502"
清 竜人 / 清 竜人25
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.02
-
あいみょん
四星球
bokula.
ExWHYZ × KiSS KiSS
LEGO BIG MORL
Laura day romance / XIIX / レトロリロン
I Don't Like Mondays.
Keishi Tanaka
ブランデー戦記
Panorama Panama Town
ラックライフ
"でらロックフェスティバル 2025"
CYNHN
ひめかのん(おこさまぷれ~と。)
片平里菜
ANABANTFULLS
DIALOGUE+
怒髪天
崎山蒼志
上白石萌音
浪漫革命
- 2025.02.03
-
マカロニえんぴつ
- 2025.02.05
-
マルシィ
ザ・シスターズハイ
the HIATUS
サカナクション
くるり
WurtS
"Road To 革命ロジック2025"
RELEASE INFO
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.28
- 2025.01.29
- 2025.01.31
- 2025.02.01
- 2025.02.05
- 2025.02.07
- 2025.02.10
- 2025.02.12
- 2025.02.15
- 2025.02.19
- 2025.02.26
- 2025.02.28
- 2025.03.01
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ヒトリエ
Skream! 2025年01月号