カミツキ

INTERVIEW

Japanese

2018年11月号掲載

カミツキ

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Member：MiZUKi（Vo）キャシー（Ba） SHU→TA（Dr）

Interviewer：山口智男

－今回は「Silver」というバラードでMVを作ったわけですが、もはやバラードはカミツキの大きな武器ということですね。

SHU→TA：うちだったらやってもおかしくないでしょ！？って気持ちはあります。

MiZUKi：それもあるし、今回5曲の物語の流れの中でも気持ちが一番入るところというか、主軸になるところというのもあって、MVにしたんです。

－物語の主軸になるというのは？

MiZUKi：3曲目というちょうど真ん中に位置する曲なんですけど、主人公が覚醒していきながら手に入れたものとか、失くしたものとか、すべてを受け入れる場面なんです。

－失くしたものもあるわけですね？

MiZUKi：それは自分に重なるところもあるんですけど、最近、昔とはちょっと違う考え方もするようになったんです。それがいいとか。悪いとかと言うよりも、前とは変わったという現状を受け入れることが大切なのかな、という気持ちで「Silver」を書きました。

－毎回聞かせてもらっていますが、おひとりずつ気に入っている曲を教えてください。

MiZUKi：もちろん全曲気に入っているし、今までよりも自分でも聴いている回数が全曲通して多いんですけど、その中でも気に入っているのが「VAMPiRE KiSS」。すでにライヴでやっているというのもあるんですけど、タイトルどおり"ヴァンパイアからの口づけ"という意味もあるし、ファンが感染者で、私たちが噛みつく側ということも含めての曲なので、ライヴを通してファンと通じ合える曲なのかなと私は思っているんです。ただ、他の曲もライヴでやっていくうちにどんどん好きになっていきそうだなとは感じています。

SHU→TA：うちだったらやってもおかしくないでしょ！？ってさっきも言ったんですけど、そういう意味では、「パラノイアスーパースター」は今までなかった曲だとすごく感じてます。それと2曲になっちゃって申し訳ないんですけど（笑）、「Calling」のドラムは埋めに埋めているので、ライヴでぶちアガれる感じになってます。ライヴでは、そういうところを期待して観てもらえたら嬉しいです。

－キャシーさんは？

キャシー：MiZUKiちゃんと被っちゃうんですけど、「VAMPiRE KiSS」が一番好きで、このテンポの曲は今までなかったし、構成もかなり潔い。そして、カミツキの中で一番短い曲なんですよ。

SHU→TA：3分3秒だっけ？

キャシー：その中でも起承転結をちゃんとつけることができたので、スッと聴いて、すぐに好きになってもらえるんじゃないかな。初めてカミツキを聴くという人には、この曲から聴いてほしいと個人的には思ってます。

－今回、これまで以上に印象に残るフレーズを持ったライヴ映えする曲になっていると思いました。

MiZUKi：ライヴでやるのが楽しみなんです。

SHU→TA：リリース後は10月28日の新宿club SCIENCEを皮切りに全国を回ります（"'Secret Whisper' RELEASE TOUR"）。

－そして、ツアー・ファイナル（2019年3月20日開催の"～FINAL SERIES～「噛みついて神ついて」"）は前回よりもさらにキャパが大きい渋谷WWWでワンマンと。

SHU→TA：これまでのツアーは持っている曲を全曲やるという前提でやっていたので、セトリにあまり幅をつけられなかったんですけど、持ち曲が増えてきたことに加え、今回もまた、それぞれに特色のある曲を作れたので、セトリが大きく変わるんじゃないかというのが自分たちの中にあるんです。セトリが変わればライヴの運び方も変わるだろうし、お客さんにも新しいカミツキを観てもらえるんじゃないかという期待があります。ツアー・ファイナルを含め、バンドらしいと思ってもらえるライヴにしたいですね。