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INTERVIEW

Japanese

ホロ

2018年10月号掲載

ホロ

Member:石木 政臣(Vo/Gt) 岩石 洋太郎(Gt) 赤毛(Ba) 竹川 真矢(Dr)

Interviewer:藤谷 千明

轟音と美メロを武器にして、関西を拠点に活動するホロ。昨年3月に竹川真矢が正式加入し、現在の4人体制となった。様々なバンドのツアー・サポートを精力的に行う一方、8度目となる主催イベント"ホロフェス"も大盛況となり、他にも"Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2018"へ出演することも決まっており、様々なフィールドで精力的に活動している彼らが、4枚目となるミニ・アルバム『Everlasting』を完成。優しく、力強い想いが込められたという本作について、メンバー全員に話を訊いた。

-約2年ぶりのSkream!登場(※前回は2016年9月号)になります。この2年の間にあった大きなトピックとして竹川さんの正式加入がありましたが、まずは加入の経緯を聞かせていただけますか?

竹川:ホロというバンドのことはかなり以前から知っていたんですが、"ドラムがいない"という情報を聞いて、"自分なら叩けるんじゃないか"と思い切って連絡したのがきっかけですね。

-当時からホロに魅力を感じていたということでしょうか。

竹川:そうです! ライヴの圧もすごいし、当時の物販に"天才ですいません"って書いてあって、"なんかいろいろヤベェ"って思ってました(笑)。

-そんな"ヤベェ"みなさんは、竹川さんの加入希望をどう受け止めたのでしょう。

赤毛:後輩から、"ホロで叩きたがってる奴がいるんですよ"って連絡が来たのが最初ですね。"尼崎のヤンキー"という情報しかなかったから怖かったです。

-それは別の意味で"ヤベェ"ですね。

石木:フォローしておきたいんですけど、真ちゃん(竹川)と連絡をとってたのは僕なんですが、メールのやりとりも言葉遣いも丁寧で好印象でしたよ。自分たちの曲で「心臓」(2014年リリースの2ndミニ・アルバム『耳を澄ませて』収録曲)というバラード曲があるんですが、その曲を好きだと言ってくれたのも、いいセンスだなと思いました。

岩石:初めて会ったときは"すごく礼儀正しい男やな"という印象を受けましたね。

-プレイヤーとしての竹川さんの印象は?

岩石:真矢のドラムは歌心があると思います。曲の細部まで神経を尖らせて、歌に寄り添うような力強さを感じました。

赤毛:メンバーを探しているときに、いろんなドラマーとスタジオに入らせてもらったんですけど、その中で一番リズムがタイトでパワーがあったのがすごく印象的でしたね。

石木:力強くて、いい意味で不器用で、繊細なドラマーだと思います。一緒に音を合わせたときに、歌に寄り添って演奏してくれているような気がしました。本人がどうなのかはわからないですけど、とにかく歌が歌いやすくて。そもそも、今までのドラマーはみんな僕らの爆音に負けてたんですけど、真ちゃんだけは負けてなかったのもポイントです。

竹川:やったぁ!

-竹川さんご自身は"歌に寄り添う"という部分を意識されていましたか?

竹川:めちゃめちゃ意識してましたね。歌の抑揚があるところや感情的に歌う部分はドラムも同じテンション感でいくようにしました。そもそもギターもベースも歌に寄り添ってる部分があったので、それが道しるべになっていたと思います。

-当初はサポートからスタートし、正式加入に至ったと。

石木:サポートを何度かお願いして、"入ってくれ!"って告白したところ、即決だったので、お祝いにみんなでたくさんお酒を飲みました。

赤毛:幾度とない練習とライヴと酒を重ねて、最初に直感で感じた"いいドラマーかも"というのが確信に変わっていきましたね。プレイも人間性も含めて。それで、正式に加入を発表した直後、僕の部屋で真矢の加入祝賀会をやったんですけど、そんな大事な記憶もちゃっかり飛ばすほど飲みましたね。みんな嬉しかったんだと思います(笑)。

-"記憶を飛ばした"という話は、公式サイトの加入発表コメントにもありましたね(笑)。

岩石:あのときのお酒は美味しかったなー。

石木:いい酒でした。

-酒が強調されていますが(笑)、竹川さんの加入によって、レコーディングなどでこれまでと変えた、もしくは変わったところはありますか?

石木:いいドラムを確実に叩いてくれるので、信頼と期待に身を任せて、これまでよりさらにレコーディング現場に行かなくなりました(笑)。

岩石:ダイナミックなアプローチがいい味を出してるなと感じる曲も増えましたね。それでいて、繊細さもありますし。

赤毛:やはりリズム隊として、ドラマーのフレーズと歌メロを基準にしてベースをつけていくので、必然的に変わってるはずです。真矢のドラムに関して言えば、"歌に合わせる"という目的が同じなので、曲に対しての印象の相違が少ないんですよね。これがトリッキーなテクニックを魅せたいドラマーだったら、僕と目的がちょっとズレるので、苦戦してたでしょうね。

石木:真ちゃんのダイナミックな人間性がドラムに出てるんですよ(笑)。

-ベタ褒めですね。

石木:ベタ褒めするに値するメンバーです!

竹川:やったぁ! ドラムに関して今までのホロと大きく違う部分は、ツーバスのフィルを入れて、迫力をプラスしたところですかね。