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INTERVIEW

Japanese

HERE

2018年08月号掲載

HERE

Member:尾形 回帰(Vo) 武田 将幸(Gt) 三橋 隼人(Gt)

Interviewer:高畠 正人

日本で最もハイテンションなバンド、HERE。5月に結成10周年を記念した主催イベント"ハイテンションフェス"を9mm Parabellum Bullet、アルカラ、私立恵比寿中学、そしてお笑いコンビの流れ星を招いて行ったばかりだが、そこは"ハイテンション・バンド"を自称するだけに、すでに次なるアクションを用意。なんとクラウドファンディングを用いZepp DiverCity TOKYOにてフリー・ワンマン・ライヴを開催するという! しかもその翌日には5枚目のアルバム『OH YEAH』のリリースも決定。フリー・ライヴまで約1ヶ月と開催が迫るなか、メンバー3人に現在の心境を訊いた。

-大きなニュースがふたつあると聞きました。クラウドファンディングで達成したフリー・ライヴ(9月4日にZepp DiverCity TOKYOで開催する"5th Album『OH YEAH』Release Tour 初日 HEREフリーワンマンライブ ~ロック現場主義~")とニュー・アルバムのリリース。まずはフリー・ライヴについて聞かせてください。

尾形:実は1年半前にも恵比寿LIQUIDROOMでフリー・ライヴ(2017年2月9日に開催した"HERE フリーワンマンライブ 「死ぬくらい無料なの愛してるバカみたい」 ~ロックスターに会いに行こう~")を開催したんです。そのときはPV撮影費を目的としたクラウドファンディングだったんですが、ストレッチ・ゴール(※クラウドファンディングにて目標を達成したあとの新たなゴール)で設定したフリー・ライヴをやったことがバンドとして大きかったんです。なので、今回は最初からフリー・ライヴの開催をメインに計画しました。

武田:ぶっちゃけると、フリーにしたら単純にお客さんが増えたんですよ!

尾形:LIQUIDROOMが満員でしたからね。僕らが普段やるワンマン・ライヴの2倍の人が来てくれたわけです。ライヴの第一声で"お前ら、タダだったら来るのかー!"って言っちゃいましたからね(笑)。

三橋:こんなにHEREを潜在的に観たいと思ってくれてる人がいたのかって思いました。

武田:結果的にその日だけじゃなくて、多くの人が次のライヴにも来てくれるようになってくれたのもバンドとしては大きかった。動員の鍵は"無料"だったかーって(笑)。いろいろ腑に落ちましたね。

-クラウドファンディングの手応えは?

三橋:参加してくれた人が9月のライヴを楽しみにしてくれているのを感じています。クラウドファンディング参加者に行うリターンの配送作業も自分たちでやっているので、大変ですけど、みなさんプロジェクト自体も楽しんでくれたのかなって。

-なぜZepp DiverCity TOKYOを会場に選んだのですか?

尾形:前回LIQUIDROOMを借りるときに、都内のライヴハウスに片っ端から電話して借り賃を聞いたんですよ。そのときに、Zeppもイケるんじゃないかと思ったんです。ただし、当時は動員も含めて無謀すぎるからやめろと周囲からストップがかかって(笑)。でも、僕の中では絶対にやりたくて、今回は10周年だし思い切って大きなところでやってみようと。

武田:会場の借り賃を知ってるバンドマン、なかなかいないよ(笑)。

-Zepp DiverCity TOKYOのキャパはおよそ2,500人です。HEREとしてはかなり大きな挑戦だと思います。失敗する可能性もありますよね?

尾形:それはもちろん覚悟しています。だけど、そうならないためにこのSkream!のインタビューですよ! このインタビューを読んでいるあなた! 必ず来てください!

-読者の方、9月4日はお台場へ。ガラガラだと寂しいですからね。

尾形:そうなんですよ! このままでは絶対に2,500人のキャパは埋まらないので、8月に入ってからはゲリラ的なプロモーションも考えています。

-HEREがやるゲリラ宣伝って面白そう!

尾形:もちろん! ゲリラ戦は得意ですから(笑)。

武田:Zeppってバンドの規模を表すのにわかりやすい場所だと思うんですよね。"俺たち、Zeppやったよ"って言うとハッタリがきくかなって(笑)。それに、大きなハコでやるのは楽しいですからね!

三橋:Zeppが埋まれば食えるって俺は聞いていますから。満員にしたい!

尾形:親しいバンドたち、9mm(9mm Parabellum Bullet)やアルカラはZeppのステージを何度も踏んでいますけど、彼らに早く追いつきたい気持ちも強いです。そこに追いつくためには、多少の無茶もしていかなきゃいけない。今までは力を貸してもらっているばかりなので、早く対等な立場になって、ロックでお返しをしたいと思っています。

-当日はどんな感じになる予定ですか? フリー・ライヴは時間が短い印象がありますが?

尾形:HEREはがっつりやりますよ。Zepp DiverCity TOKYOがある場所はお台場なので、遠くから来てくれる人が終電に帰れる時間に終わらせる予定です。ただ、そうすると時間が短くなってしまうので、開演時間を当初発表していた時間より30分早くしました。なので、フリー・ライヴとは思えないくらいたっぷりやる予定です。