Japanese
lical
2018年07月号掲載
Member:璃菜(Vo/Gt) 駿(Gt) 嘉一(Dr)
Interviewer:TAISHI IWAMI
変則ビートと枠にとらわれない曲展開の中で、まっすぐな光を放つメロディ。大阪府は北摂に住む同い年の仲間が中学卒業と同時に結成した4人組のlicalは、当初から明確なスタイルを持っていた。それから5年経ち20代最初にリリースされるEP『filmeld filament』も、その大筋は変わっていないが、より多彩で浸透度の高い作品になっている。今回は初のインタビュー取材ということで、"トリッキーでありながらポップ"なその音楽性の原点からいろいろと話を訊いてみたのだが、そこには予想どおりのようで予想外の、絶妙な独自論があった。なぜ"トリッキーであること"を引きにはしたくないのか、バンドとしてどのように進化していきたいのか。いろいろと興味深い話が出てきた濃厚な時間となった。
-結成から5年。璃菜さんは明日(※取材日は6月18日)で21歳になられるんですね。おめでとうございます。
璃菜:ありがとうございます。
-こういったインタビュー取材は初ということですので、まずは結成したときの話を聞かせてもらえますか?
嘉一:中学のころに、地元(大阪府茨木市)のライヴハウスで弾き語りをやってる璃菜ちゃんをよく観に行ってて、卒業のタイミングで声を掛けて結成したのが2013年です。とはいえ、他にメンバーがいない。とりあえず同級生で楽器の上手かった駿と千尋(Ba/Cho)を引っ張ってきた、みたいな。
駿:僕も嘉一が楽器をやってるのは知ってたんで、それで誘われたときに素直にやりたいなって思いました。
-結構エクストリームなスタイルなんで、同じ価値観を持つメンバーが結束して集まったんだと思っていました。嘉一さんの中で、やりたいことはあったんですか?
嘉一:はい。当時は残響レコードの音楽が好きで、the cabsとかcinema staffとか。そういうアンダーグラウンドな匂いのするものと、J-POPも好きだったから、その要素も取り入れつつ、どっちにも寄らないサウンド。そこに璃菜ちゃんの声が乗るっていうイメージはあって、それをみんなにゴリ押ししてました(笑)。
-cinema staffやthe cabsから影響を受けたというのはわかります。でも、いざやろうとしても変則的なんで、難しいですよね。
駿:だから僕は戸惑いました。当時は変拍子とか、そこに特徴がある音楽には触れてなかったんで、全然わからなかったです。
璃菜:私はバンドのことも詳しくなかったし経験もなかったから、それが個性的なのかなんなのかもわからないまま、嘉一君が作ってきたものに歌詞とメロディをつけてたんです。だから意外と自然体でやってました。
-先日、本誌でcinema staffの飯田(瑞規)さんとbrainchild's/THE YELLOW MONKEYのEMMA(菊地英昭)さんの対談(※2018年4月号掲載)を行ったんですけど、そのときに飯田さんが、シカゴの音響派と言われるようなポスト・ロックなどから影響を受けた、変則的でフリークな要素はありながら、メロディの強さを失わない音楽にこだわっているとおっしゃっていたんですけど、共感できますか?
嘉一:今の思いが飯田さんと同じかはわからないですけど、cinema staffのそういうところも好きな理由だったんで、そうですね。僕もメロディを最も大切にしてるんです。変則的だし、楽器はごちゃごちゃしてますけど。
-わかりやすいところだと、どんな展開であっても、必ず4拍のサビがありますね。
嘉一:歌詞とメロディが前にある音楽を作りたいんです。でも流行りというか、いわゆる誰もが思うJ-POPではないもの。自分が好きなインディー音楽からの影響も取り入れたポップス、みたいな感じですかね。結成したころからその思いは変わってないですね。そのなかで今のところ、サビは4拍で、サビとしてしっかり立っていることは絶対条件にしています。
-駿さんは先ほど"戸惑った"とおっしゃっていたように、基本的には、そのサビのように4拍できっちり取れるビートを終始キープした音楽が好きだったわけですよね?
駿:はい。
-では、今のようなスタイルをどのように体得していったんですか?
駿:時間はかかりましたけど、もはや自分の中で変拍子っていう意識はないんです。もう全部4拍子っていう感覚ですね。
嘉一:メンバーそれぞれ、アプローチは違うと思うんですけど、みんなそんな感じで自然にやってると思います。特に変拍子がどうとか、そこは引きにしたくないんです。
-ものの数で、普通とかそうじゃないとかついつい言っちゃいますけど、やってる本人たちからすれば王道ですもんね。
璃菜:そうなんです。"トリッキーなことしてます"みたいな気持ちはまったくないですね。
-とはいえ、技術はいるじゃないですか。今の10代の方々って、こういうこと普通にできちゃうんですか? それとも、そこはみなさんが飛び抜けているのか?
璃菜:私たちが上手いかどうかは別として、年下のバンドの人たちはみんなめちゃくちゃ上手いですよ。そういうことを時々言われるんですけど、昔より音楽をやるとか楽器を持つということとの距離が近づいてるのかもしれませんね。
-まぁ、"10代にして"みたいな触れ込みも、今や感覚的には古いのかもしれないと思いつつ、1年前にリリースしたミニ・アルバム『言ノ花束、水葬と回生』(2017年TOWER RECORDS限定リリース)は、みなさん自身が"10代の最後に"と打ち出していましたが、そこにある意味を教えてください。
嘉一:"まずはここまでで、これくらいの曲ができた"っていう、第1章の終わり。その区切りにたまたま10代があったって感じです。で、ここから第2章が始まる、それが今作の『filmeld filament』なんですよ。
-具体的には10代と今はどう違うんですか?
嘉一:『言ノ花束、水葬と回生』は再録音した曲もありますけど、特にコンセプトなどはなく、それまでのベストという感覚でした。でも、今作からはちゃんとひとつの作品として考えて作ろうと思いました。
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