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INTERVIEW

Japanese

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS

2018年02月号掲載

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS

Member:浅井 健一(Vo/Gt)

Interviewer:石角 友香

中尾憲太郎(ex-ナンバーガール)とカナダやアメリカで活動してきた小林 瞳とタッグを組み、1stアルバム『METEO』のリリース以降ツアーを重ね、3ピース・バンドとしての地盤を固めてきた浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS。約1年ぶりとなるニュー・アルバム『Sugar』では、浅井の根本にあるソリッドで疾走感のあるロックがアップデートされたサウンドに結実。物語性の強い歌詞の世界はそのままに、生きるという真実への眼差しがより温かさを含んだものに変化してきた。彼が存在するだけで世界観が生まれるものの、数多くのプロジェクトを並行する意図から、まず訊いた。

-浅井さんに大前提の質問なんですけど、ソロとSHERBETSと、今はもちろんこの浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS、あと小林君(小林祐介/THE NOVEMBERS)たちとやってたROMEO's Bloodと浅井健一&Bad Teacher Kill Clubって、それぞれ――

(笑)まぁ、JUDEもAJICOもPONTIACSもあるよね。

-それぞれにやりたい音楽は違うものなのかなというのが、長年の疑問としてあって。

やりたい音楽は、やってる本人がおんなじだから大した違いはないかもしれんけど......SHERBETSはちょっとダークな感じが好きで、そっちの方向に行くといい感じで反応し合うんだよね。で、ROMEO's Bloodのときは、自分がベースを弾けばいいのかなと思った。自分がベースを弾いて、そしたらなんか起こるんじゃないのかな? と思ったのと、まぁ冒険だよね。そんで、祐介のギターがかっこ良かったんで、あの3人でなんか起こそうと思ったんだけど、やっぱやってるうちに、ベース弾きながら歌うって、ちょっと自分にはできんかもしれんとか思って、途中で挫折したということなのかもしれない。それで、Bad Teacher Kill Clubはアルバムを作ってるときがないんだわ。『PIL』(2013年リリース)ってアルバムはソロじゃん? で、そのときに......欣ちゃん(茂木欣一/東京スカパラダイスオーケストラ)にもドラマーとして参加してもらって、あとシンペイ(岡屋心平/Dr)だとか、ベースも何人か参加してもらって作り上げて。そしたら、そのあとのツアーのときに欣ちゃんが叩いてくれることになってさ。そこに加藤チャーハン(加藤隆志/東京スカパラダイスオーケストラ/Gt)も参加して、あと渡辺圭一(HEATWAVE/Ba)とで回ってる最中にバンド名ができたんだよね。最初はソロで回ってたんだけど、"浅井健一&なんとか"って付けた方が盛り上がってたから、あのツアーが。なのでそんなに音楽性がどうのこうのとか、説明できないな。Kill Club(浅井健一&Bad Teacher Kill Club)は。ソロはソロで、初めはSHERBETSがあったんだけど、いろんな人と交わって自分の音楽を作ったらどうなるだろう? っていうか、SHERBETSとは別の音楽を録音しようと思って、それで『Johnny Hell』(2006年リリース)とか、あそこらへんができたんだけど。で、THE INTERCHANGE KILLSは最初ソロのつもりだったんだけど、マネージャーが"(中尾)憲太郎と(小林)瞳ちゃんと俺とだったら、バンド名を付けた方がいいんじゃないの?"ってことになって、俺は"ソロの方がいいんじゃないの?"っていう意見だったんだけど、その中間をとって"浅井健一&THEなんとか"っていうふうにしようと思ったときに"THE INTERCHANGE KILLS"になったんだよね(笑)。

-(笑)一緒にやる人が変わることによって、浅井さんの中に確たる軸はあるんだけど派生していくっていうことですか?

なんかそういうふうになっちゃったね。

-浅井さんは中尾さんも小林さんのことも知らなかったとのことで。実際に出会ってみて音を出したことが大きかったのかな? と。もう今回2枚目ですけど。

うん、そうだね。初めて音出したのが大きかったね。合うなぁと思って。

-小林さんは全然存じ上げないドラマーだったんですけど、ああいう生々しいドラムを叩く人って、女性でも男性でもあんまり見たことなかったなと。

あぁ、瞳ちゃんは無名だけど、力量というかドラミング、すごいよ。パワーはやっぱり男には負けるけど、かっこいいドラム叩くし。1個前の『METEO』(2017年3月リリースの1stアルバム)のときは......それから俺がいろいろリクエストしたんで、今回の方がストレートになってるかもしれないけど、そんなこと気にせずに聴いてほしい。

-中尾さんのやってきた活動のこともあまり知りませんでした?

よくは知らない。でも、音出してみて、すごいパワフルなベーシストだなと思った。

-いわゆるオルタナティヴ代表というか、これまで浅井さんが一緒にやってきたベーシストともまた違うタイプなのかなと。

オルタナティヴってどういう意味だったっけ? ジャンルみたいにも捉えられてるけど、"あぁ、そうか"とかいう意味があったんだけど。忘れた。

-"他に属さない"とかそういう意味だと思います。

あぁ、そうだそうだ。属してない。

-『METEO』を作ってリリースして、去年はツアーを2回やったんですよね。

すげぇ、最高にいいよ。去年の初めにツアー(2017年1月から2月にかけて開催した"浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS METEO TOUR 2017")を回って、夏前にちっちゃいの(6月に開催した"GINGER SHAKER TOUR 2017")やって、こないだ秋(11月に開催した"どこにもない景色TOUR 2017")にやったけど、秋がすごい良かった。

-このバンドが他のバンドと違うところは?

どうなんだろう? 何もかも違うと思うけど。歌詞の世界感も違えば、楽器の音も違うし、乗りも違うし、声も違うし、MCも違う。いっぺん観に来て違いを感じてほしいでごわす。