Japanese
ザ50回転ズ
2018年01月号掲載
Member:ダニー(Gt/Vo) ドリー(Ba/Vo) ボギー(Dr/Vo)
Interviewer:岡本 貴之
-今作のレコーディングはTHE NEATBEATSのMR.PAN(Gt/Vo)さんが所有するヴィンテージ・レコーディング・スタジオ"GRAND-FROG STUDIO"で行われたそうですが、これまでも何度かそこでのレコーディングは行っていたのでしょうか。
ダニー:7インチ限定で出した『Vinyl Change The World』(2016年3月リリース)と『12』っていうシングル(2014年3月会場限定リリース)とその7インチ盤(2016年4月リリース)、それとTHE PRIVATESのトリビュート・アルバム『PRIVATE LESSON ~THE PRIVATES Tribute~』(2014年10月リリース)はそこでレコーディングしてますね。今回はここしかないな、というのを自分たちでひしひしと感じていて。というのも、街の高いスタジオを使っても、Pro Toolsを使うと俺たちの想像を何も超えてくれないんですよね。"ここで鳴ってた音の方が全然カッコいいのになぁ"っていう。現行のマイクで録ってコンピューターに入れると、ペタッとした痩せた音になってしまうのが心残りになっている作品も正直あって。"俺が今耳で聴いているくらいいい音で録られへんのかなぁ"っていうのはミニ・アルバムを作っていたときの結構大きな課題やったんですよ。どうにかしたいんやけど、いろんなスタジオを使ってみるにしても、そのたびに作品を作らないといけないので。それよりも、次の作品でいきなりええ音で録りたいねんけどどうしようって悩んでいたときに、THE PRIVATESトリビュートの話があって、1曲だけ"GRAND-FROG STUDIO"で録らせてもらうことになって、一発目の音を出したら、録り音が、なんならもう実際に耳で聴いている音よりも良かったみたいな。テープで録ったのをそのままダイレクトに再生するだけで"こんなにいい音がするんや!?"っていう驚きがあって。今までPro Toolsで驚けなかったもどかしさが全部パーンと霧散したので、このスタジオでいけるところまでいきたいなっていう気持ちで、今回で3作目のレコーディングになります。
-ヴィンテージ機材がたくさんあるスタジオですが、ご自分たちの機材と併せて使っていたんでしょうか。
ドリー:持ち込みと、スタジオの機材を併用しました。
ダニー:マイクとか卓は全部スタジオの機材を使わせてもらったんですけど、ドラムは自前ですし、ベース・アンプもそうです。ギター・アンプはライヴで使っている爆音が鳴るフェンダーを持っていったんですが、ライヴで使うべき音色とレコーディングで使う音色が違うということが僕らもわかって。全然音が乗らないんですよ。爆音でバーンって鳴っているのに、あんなにいい音が録れるスタジオで爆音感が出なくて。それでスタジオにある30Wくらいのちっちゃい音しか出ない真空管アンプで鳴らすと、めっちゃくちゃいい音で録れたんですよ。これはもう、レコーディングにしかないマジックがあって。弾き方もライヴとは変えました。アンプが小出力だと右手のピッキングで頑張らないと歪まないというのがあって。プレイの内容も変わってくるんです。それに曲に応じた機材のチョイスもエンジニアを務めてくれたPANさん(MR.PAN)がしてくれるので新鮮ですね。ディレクションも、"こういう音が欲しいんです"って言うと"スネアはこれでいこうか"とか話して録音して、"もうちょっとこういう感じなんですよね"って言うと、倉庫の奥から違うスネアを持ってきたり、アンプを持ってきたりしてくれて。そうやってチョイスの幅が広いというのは僕らにとってすごくありがたかったです。僕らのような予算規模でレコーディングしているバンドにとっては、街のスタジオで実現できないことができるグレート・スタジオですね。みんなに薦めたいけど、スケジュールが取れなくなったら困るので薦めません!
ドリー:ははははは(笑)。
ボギー:やらしいな(笑)。今回、ドラムは自分の機材を使ったんですけど、PANさんの提案でヴィンテージの音が出る(スネアやタムの)ヘッドを使って、でもセットは現行のもので叩きました。そのへんの音が欲しかったらしくて。
ダニー:以前まで、ヴィンテージのセットで、ヴィンテージのヘッドで、ヴィンテージのシンバル、というセットでドラムを録っていたんですけど、そのええとこを取れへんかなって思っていたんですよ。僕らは60年代のバンドになりたいわけじゃないので、今の時代にザ50回転ズが出すべき音はどこなんだろうなって。普段ライヴで出し慣れた音で、且つ現代的すぎない音にしたくて。それでヴィンテージの音が出るヘッドを使ったんですけど、"ストーン"とめちゃくちゃいい音でした。ドラムがレコーディングで一番難しいんですよ。僕ばっかり喋ってますけど。
ボギー:(笑)
-お話を聞いていると、PANさんとの共同プロデュース的な制作だったということですね。
ダニー:そうですね。
ドリー:ライヴでもよく会うから、楽屋とかでも"こういう音で録りたい"とかそんな話をしていて。そういうところからも毎日小さいアイディアも浮かんできてました。
ダニー:そうそう。僕らは彼よりはパンク・ロックを通ってきた人間ですけど、ブリティッシュ・ロックやTHE BEATLESが大好きなPANさんも、俺たちの趣味のパンク・ロックも当然聴いている人なんですよね。だから"次はTHE DEAD BOYSみたいな感じでいく?"とか面白い提案をしてくれて。"シブ~!"って(笑)。RAMONESならまだしも、THE DEAD BOYSって。
-知識の引き出しがすごいですよね。
ダニー:そういう引き出しを、僕も面白がりながらやってましたね。"パワー・ポップのTHE NERVESのあの感じ、THE RUBINOOSのあの感じ"っていうのをわかってくれるんですよ。現代のバンドしかオペレートしてない若いエンジニアさんだとそんな話できないじゃないですか? 例えばCDを持って行って聴かせて"あぁ、こういう感じですね"って、表層でやってほしくないんですよ。だって僕らの一生に関わる作品なんやから。
-今作はかなりいろんな楽器を使ってますね。
ドリー:三味線も使ってますからね(「ちんぴら街道」)。
ダニー:僕らの意識としては、エレキ・ギターの神様、寺内タケシさんが民謡の「津軽じょんがら節」とかクラシックの「運命」をエレキでやってるみたいな感じなんですよね。ああいうのを見て"面白そうやな"って思ってたんですよ。彼がやっているのは、本チャンの楽器を使わずにエレキ・ギターで弾くアプローチじゃないですか? それをロック・バンドが本チャンの楽器でやったらどうなるんやろう? っていう。
ドリー:逆パターンですね。
ダニー:リズムは三三七拍子で、浅野ゆう子のディスコ歌謡(「Love Beat 3-3-7」)を意識するというか。
LIVE INFO
- 2025.01.22
-
ASIAN DUB FOUNDATION
WurtS
ずっと真夜中でいいのに。
シノダ(ヒトリエ)
SVEN(fox capture plan)
go!go!vanillas × NEE
RAY
アイナ・ジ・エンド
BRADIO
米津玄師
- 2025.01.23
-
終活クラブ
ずっと真夜中でいいのに。
a flood of circle
小山田壮平 / kanekoayano
ヤバイTシャツ屋さん
ASIAN DUB FOUNDATION
米津玄師
暴動クラブ / 板歯目 / M.J.Q(山本久土+クハラカズユキ)
- 2025.01.24
-
片平里菜
東京初期衝動
ザ・シスターズハイ
終活クラブ
Homecomings
夜の本気ダンス
ego apartment
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
かりんちょ落書き
ハシリコミーズ
MONO NO AWARE
くるり
Ivy to Fraudulent Game
THE YELLOW MONKEY
RAY
Wez Atlas
- 2025.01.25
-
片平里菜
ブランデー戦記
女王蜂
BLUE ENCOUNT / UNISON SQUARE GARDEN / ヤバイTシャツ屋さん / フレデリック ほか
Helsinki Lambda Club
SpecialThanks
ストレイテナー
上白石萌音
the paddles
bokula.
HY
SCOOBIE DO
Umisaya
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Dear Chambers
sajou no hana
Aimer
あいみょん
め組
IDLES
かすみん(おこさまぷれ〜と。)
神聖かまってちゃん
Czecho No Republic
GOOD BYE APRIL
フラワーカンパニーズ
パピプペポは難しい
Rhythmic Toy World
眉村ちあき
Mega Shinnosuke
サカナクション
Hedigan's
kobore
tacica
9mm Parabellum Bullet
Cloudy
- 2025.01.26
-
マリンブルーデージー
ASP × ExWHYZ
[Alexandros] / キタニタツヤ / マカロニえんぴつ / Creepy Nuts / ヤングスキニー ほか
Helsinki Lambda Club
THE BACK HORN
SpecialThanks
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the paddles
ストレイテナー
HY
上白石萌音
SCOOBIE DO
SILENT SIREN
夜の本気ダンス
東京初期衝動
Homecomings
アイナ・ジ・エンド
Dear Chambers
Mega Shinnosuke
崎山蒼志
Bye-Bye-Handの方程式
CYNHN
Aimer
あいみょん
I Don't Like Mondays.
フラワーカンパニーズ
tacica
琴音
Lucky Kilimanjaro
ADAM at
LEGO BIG MORL
篠塚将行(それでも世界が続くなら)
サカナクション
阿部真央
Bubble Baby
- 2025.01.27
-
THE ORAL CIGARETTES
WurtS
SUPER BEAVER
Mirror,Mirror
パピプペポは難しい × NUANCE
meiyo × ワタナベタカシ
斉藤和義
IDLES
- 2025.01.28
-
マリンブルーデージー / かたこと
the HIATUS
WurtS
米津玄師
SUPER BEAVER
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the quiet room / Maki
安藤裕子
- 2025.01.29
-
THE ORAL CIGARETTES
the HIATUS
Saucy Dog
米津玄師
Hakubi
君島大空
Appare!
Helsinki Lambda Club
ポルカドットスティングレイ
ネクライトーキー
- 2025.01.31
-
ビレッジマンズストア
神聖かまってちゃん
LEGO BIG MORL
UNISON SQUARE GARDEN
KNOCK OUT MONKEY
Wez Atlas
くるり
ザ・ダービーズ
インナージャーニー / 板歯目 / Apes ほか
ヤユヨ
WANIMA × MONGOL800
TYCHO
Aooo
AYANE
9mm Parabellum Bullet
小林私 / Redhair Rosy / INF ほか
Halujio
the telephones
Bye-Bye-Handの方程式
- 2025.02.01
-
あいみょん
Hedigan's
ストレイテナー
ASP × GANG PARADE
夜の本気ダンス
I Don't Like Mondays.
ブランデー戦記
女王蜂
WONK
WurtS
the telephones
bokula.
GOOD BYE APRIL
SILENT SIREN
"でらロックフェスティバル 2025"
ADAM at
片平里菜
wacci
kobore
sajou no hana
CYNHN
OKAMOTO'S
Kroi
Aimer
"BAYCAMP 202502"
清 竜人 / 清 竜人25
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.02
-
あいみょん
四星球
bokula.
ExWHYZ × KiSS KiSS
LEGO BIG MORL
Laura day romance / XIIX / レトロリロン
I Don't Like Mondays.
Keishi Tanaka
ブランデー戦記
Panorama Panama Town
ラックライフ
"でらロックフェスティバル 2025"
CYNHN
ひめかのん(おこさまぷれ~と。)
片平里菜
ANABANTFULLS
DIALOGUE+
怒髪天
崎山蒼志
上白石萌音
浪漫革命
- 2025.02.03
-
マカロニえんぴつ
- 2025.02.05
-
マルシィ
ザ・シスターズハイ
the HIATUS
サカナクション
くるり
WurtS
"Road To 革命ロジック2025"
RELEASE INFO
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.28
- 2025.01.29
- 2025.01.31
- 2025.02.01
- 2025.02.05
- 2025.02.07
- 2025.02.10
- 2025.02.12
- 2025.02.15
- 2025.02.19
- 2025.02.26
- 2025.02.28
- 2025.03.01
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ヒトリエ
Skream! 2025年01月号