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INTERVIEW

Japanese

Sunrise In My Attache Case

2017年12月号掲載

Sunrise In My Attache Case

Member:Kazuya(Vo/Gt) 和希(Gt) cubs(Ba) 岡P(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

Red Bull主催のコンテストで優勝し、軽やかで高揚感のあるサーフ・ポップや、スケール感溢れるロック・サウンドでシーンへと飛び出した4ピース、Sunrise In My Attache Case。シングル『The Wall』のリリースから半年、待望のニュー・アルバム『Sunrise to Sunset』が完成した。アコースティック・ギターを基調にしたメロウな歌心はそのままに、シンガロングやハンドクラップが散りばめられたアップリフティングな曲が揃い、また広大な景色を前に、未知のスリルを感じる鼓動感をグルーヴに映した曲もありと、4人のワクワクが伝わる内容だ。シングルの発売後にギターのanoppeが脱退し、ex-T.C SPEAKERの和希を迎えるというメンバー交代を乗り越え、バンドとしての強さを感じる1枚となっている。

-シングル『The Wall』(2017年5月リリース)のリリース後に和希さんが加入して、ツアーはこの4人でやってきました。新体制となって数ヶ月経ちましたが、バンドの状況はどうですか。

和希:フェスとかライヴとかいろいろ充実してる感じですね。

-和希さんとSunrise In My Attache Case(以下:Sunrise)とは古くからの知り合いでもあるんですか。

和希:もともと僕がやっていたバンドとSunriseが仲良くて。普段から一緒に遊んだり旅行に行ったりもしていたので。友達という感じですね。

-加入も自然なことだったんですね。この4人でのアルバム『Sunrise to Sunset』は、バンドの充実度を物語る内容になりました。制作においては、何かテーマを持って入っていったのでしょうか。

Kazuya:まず曲を作るにあたって、"1曲1曲をずっと長く聴ける曲にしよう"というのはいつも根底にあることですね。あと今回は、「Life」とか「Loud」、「Holiday」という3~4年前からある曲も入っています。

-そういった曲は、ライヴをしていくなかで育ってきた曲ですか。

cubs:ライヴでは一度もやってないんです。

Kazuya:曲自体はあった感じで。ちょうどシングル『The Wall』が出て、次にアルバムが出ることになって"絶対に入れるやろ!"っていう曲だったので。

-なぜライヴでやってなかったのかっていうくらいの曲ですよね。バンドの基盤となるような想いが凝縮された曲だと思っていたので。

cubs:たしかに(笑)。


普通に生活していたら見えないこと、感じられないことが音楽ひとつで変わったりする。そういう感性を失くしたくないし、みんなで共有したいんです


-「Life」はどういうふうにできた曲ですか。

Kazuya:これは、もともと雑誌"LIFE"の編集部で働く人を主人公にした"LIFE!"(※2013年公開)という映画があって。その映画からインスパイアされてできた曲ですね。

-晴れやかなシンガロングやハンドクラップなどがふんだんに盛り込まれた高揚感のある曲になりましたが、このサウンドは、レコーディングをするにあたってアレンジをしていったものですか。

Kazuya:そうですね。「Life」は曲を作った当初のアレンジとはガラッと変わっていて。メロディだけ残した状態で、全部を変えていますね。作った当時のイメージよりも、今のイメージを大事にしたいなと思って。これは和希が加入して、アレンジも一緒に考えていった曲だったんです。和希は前のバンドで作曲していたので、一緒に編曲をしようということで。

和希:この曲のサウンドのイメージとしては、"大陸感"。

岡P:大陸感といえば......ということで、ドラムもタムの印象が強い曲になってます。

Kazuya:映画"LIFE!"で山道をスケボーで下るシーンがあるんですけど、それがすごい壮大な景色で。そういうスケール感が出るサウンドにしたいなっていうのは大きかったですね。このシーンにこの曲が流れたらヤバいなっていう(笑)。そういうイメージですね。

-はい。ドラマ性が高く、アルバムの幕開けに相応しいダイナミックな曲です。

cubs:もともとの曲からアレンジをして、本当にガラッと変わったので、アレンジ後の曲を最初に聴いたときは"マジで!?"ってくらいびっくりしましたね。アルバムを作るとなったときに"絶対にこの曲は1曲目やな"っていう、確固たる想いがあったし。みんな好きな曲ですね。