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INTERVIEW

Japanese

カミツキ

2017年10月号掲載

カミツキ

Member:MiZUKi(Vo) キャシー(Ba) SHU→TA(Dr)

Interviewer:山口 智男

-そんな経験を経て、10月18日に2ndミニ・アルバム『CLOCKWISE HERO』をリリースするわけですが、どんな作品にしたいと考え、制作に臨んだのでしょうか?

MiZUKi:前作は、5曲収録されていて、1曲ごとに物語が進んでいくという作品だったんですけど、今回はその続編という位置づけで、前作と同じ主人公の物語を5曲作りました。

SHU→TA:楽曲は前作同様に鏡トナリの青木"kevin"進也(Prog/Gt/Cho)が作って、ROAのAKABA(Dr)さんのもと、AKABAさんとバンドでアレンジしました。

-楽曲面に関しては、kevinさんとどんな話をしたんですか?

SHU→TA:最初は、MiZUKiちゃんが"こういう曲やってみたいです。興味あります"みたいな話をして――

MiZUKi:ライヴでやって、テンションが上がるような曲とか、前作に収録されている「Silent Night」というバラードが気に入っていたので、そういう曲を作ってくださいとお願いして、それで今回、静かな曲が2曲入ることになりました。

-制作はいつごろから?

SHU→TA:ツアー中にはもう始めてましたね。もっと言うと、前作をリリースするときぐらいには、骨組みができている曲もありました。そもそもがスピード感を持って活動したいというところがあったんで、できることは前倒し前倒しでやっていこうって。だから、レコーディングしたのもツアー・ファイナルの前後ぐらいだったんですよ。

MiZUKi:ライヴもあるし、レコーディングもあるしってバタバタでやってましたね。

SHU→TA:5月末から6月の中旬ぐらいまでの間に一気にがーっとやりました。

MiZUKi:歌はファイナルの前日とか、前々日とかに録ったんです。

-前作からは7ヶ月ですもんね。

SHU→TA:スピード的には速いと思います。

-前作は迷いや不安を認めたうえで前に進んでいこうというテーマがありましたが、今回、その続編ということで、どんなテーマがあるんですか?

MiZUKi:今回は全曲通して、時間が進むとか前に進むとかというワードが多いんです。

-"時計回りのヒーロー"(※今作タイトル和訳)というタイトルからは、時間は巻き戻せないんだから、過去にとらわれずに前に進んでいこうという気持ちが窺えますが。

MiZUKi:そうですね。過去を振り返りながら、それでも前に進まなきゃという曲も入っています。

SHU→TA:誰しもがそうだと思うんですけど、進んでいても立ち止まることや、頭ではわかっていても進めないってこともあるじゃないですか。

MiZUKi:そういう葛藤は、共感してもらえるという意味でも聴きどころだと思います。

-それはMiZUKiさんが日々感じていることと重なるところも多いんですか?

MiZUKi:カミツキを始めてから初めて体験することに戸惑いながら、適応しなきゃいけないとか、もっと前に進まなきゃいけないとか、私自身が感じたことは歌の中に反映されていると思います。

-楽器隊のふたりはどんなことを意識しながらのアプローチだったんですか?

SHU→TA:MiZUKiちゃんの歌や歌詞から、前作よりも感情的に深いところを表現しようという気持ちが感じられたので、感情の起伏を演奏でも表現できたらいいなと意識しながら作っていきました。前回同様、ドラム的においしいところは残したり、入れられるところには前作以上に入れたりもしました。楽器隊が前作と違うことをいっぱいやっているという意味では実験的と言えるかもしれないです。「SKYWALK」のベースは、結構頑張ったよね?

キャシー:ブリブリと言わせて、かなり前に出る感じになっていますね。今までは、あまり前に出ないようにしていたんですけど(笑)。