Japanese
THE BOY MEETS GIRLS
2016年07月号掲載
Member:高島 大輔(Vo/Gt/Key) 中野 翔平(Gt) DOMESTICKS(Ba) かつくん(Dr)
Interviewer:秦 理絵
-Cメロで、ピアノの演奏をバックに超クールに"へいらっしゃい"っていう部分とか最高ですよね。
高島:そこはレコーディングで何回も録り直したんです。
中野:"ちょっと色っぽく"とか、"息っぽく"とかね(笑)。
-"寿司と書いてキセキと読んだ"という詞も傑作!
DOMESTICKS:読まないですけどね(笑)。
-そういう曲がある一方で、メロディがとてもきれいで歌詞もハッとするウエディング・ソング「ハッピーソング」(Track.6)がいいですね。
かつくん:僕ら25歳なので、最近周りで結婚する人が多いんですよね。
高島:僕らのライヴで出会ったお客さんがいて、そのふたりがカップルになって、結婚するって聞いてこの曲を書いたんですよ。やっぱり僕らはTHE BOY MEETS GIRLSっていうバンド名でやってるわけだし、そこでこういう出会いが生まれたのがすごく嬉しくて。まだ自分には結婚の経験はないけど、そういう番になったときにどう思うのかなっていう、半分ぐらい妄想で書きました(笑)。
-"いつか君の呼び名が お母さんに変わっても"とか素敵ですよね。
高島:そうなんですよね。子供ができたら、恋人だった人を"お母さん"って呼ぶようになるじゃないですか。そうやって年を重ねておばあちゃんになっても手を繋いでる夫婦もいるし。そういうふうになりたいなって思ったんですよね......妄想で(笑)。
-アルバムを聴いてると高島さんはすごく想像力が豊かだなぁと思いますよ。「インスタント旅」(Track.3)なんかも妄想でイスタンブールとかブータンに行く曲だし。
中野:で、結局"どこにあるとかは わからん"って歌ってますからね(笑)。
DOMESTICKS:だから退屈しないんですよね。もう3、4年一緒にバンドをやってますけど、「ハッピーソング」みたいな曲も「SUSHI☆ZANMAI」も、どこまでいっても大ちゃんだなと思うんです。真面目に書けばすごくいい曲だし。ふざけるならとことんふざけるし。
-うん。THE BOY MEETS GIRLSはこういう音楽を4人が心底面白がってやってる感じがいいですね。
高島:"こう思わせてやろう"とかあんまり思ってないからですかね。やりたいことをやってるだけ(笑)。4人でワイワイ楽しんでるのが人目についちゃったみたいな感じなんです。
-そして、最後の曲「おさるのジョニー」(Track.7)もまたワチャワチャした楽しい曲で。
高島:これはあえての最後ですね。アルバムにはしんみりした曲もあるんですけど、例えば映画が感動的に終わるじゃないですか。そのあとに"ジャンジャジャ~ン"みたいな。
-あぁ、映画の余韻をぶった切るようなテンションの違う曲調で流れたりする?
高島:そうそう。そういう感じを出したくて、最後にこの曲を持ってきたんです。"結局はこうだよ"というか。前作は結構エモい感じで終わったんですけど、今回はそういう感じで終わらせたくなかったんですよ。"チャンチャカチャン"みたいな終わり方ですね。
-では、最後に"OTONARI BENTO BOX"というタイトルにした理由を教えてください。
高島:タイトルはレコーディングの終盤まで悩んでたんですけど、"お弁当"っていう言葉が自分たちらしいなと思ったんです。いろんな具が入ってるみたいに、いろんな音が入ってる。"OTONARI"はダブル・ミーニングで、"お隣=君のお隣でこんな歌を歌いたい"っていうのと、"音鳴り=蓋を開けたら音が鳴る"という意味ですね。
かつくん:お弁当"箱"じゃなくて"BOX"なのも面白いと思うんです。この曲を聴くことでいろんなところへ行ける作品だと思うし。最初は("BENTO BOX"ではなく)"遊園地"とか"キャンプ"とかね?
高島:"バーベキュー"とか"ピクニック"とかもあったね。でも、"キャンプ"だと俺らにはかっこよすぎじゃね?っていう(笑)。"ファイヤーワークス"だとちょっと違うねとか。いろいろ話し合った結果、ちょっとかわいい感じのお弁当箱になりました。
-今作のリリース直後には東京と名古屋で対バン企画"おいしいお弁当できました"がありますね。
高島:3マンってことで、時間も結構長くやれるので、今の自分たちをしっかり見てもらいたいですし、ぜひ新しい曲を聴いてもらいたいです。
かつくん:(新曲をライヴで演奏するよりも)CDが世の中に先に出るのが初めてなんで、お客さんの反応も楽しみだよね。
中野:セットリストもいろいろと入れ替えられるようになったので、今からどういうセットリストにしようかなと考えてます。
DOMESTICKS:僕は不安はないですね。前作の『ONSEN POP WAVE』が出たときに、「動物ディスコフィーバー」とか「#262810」(読み:風呂に入れ)がライヴで良い反応をもらえたんです。今回はそれを超えるような「SUSHI☆ZANMAI」とか「アイスクリームポップスター」を作れたので、"また新たに面白いことをやってる!"っていう感覚になってもらえると思うんです。これからもずっと楽しいことをやり続けたいと思ってます。
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