Japanese
金子ノブアキ
2016年05月号掲載
インタビュアー:吉羽 さおり
前作『Historia』から約2年。金子ノブアキのソロ3作目となるアルバム『Fauve』が完成した。RIZEのドラマーとして、またAA=や様々なプロジェクトでのアグレッシヴなプレイヤーとして、体温の高い音楽を生み出す動力となっている彼だが、ソロ作品では非常に思索的であり想像的な音を築き上げていく。テクノ、アンビエントの要素をふんだんに用いたエレクトロ・サウンドで、静かにそのインナー・ワールドを表現してきたが、今作ではドラムや、PABLO(Pay money To my Pain)のギターの、白熱した生の音を活かし、立体的で変化に富んだサウンドとなってる。野獣を意味する"Fauve"。その心を訊く。
-とてもいいアルバムですね。『Historia』(2014年リリースの2ndアルバム)のとき、いい漂いのある作品だったなと感じているんですが、それとはまた違って、奥深く潜っていくようなムードがあるなと。
今の"漂い"という表現は、的を射ているなと思ったんですけど、前作の『Historia』のころはまだライヴをやったことがなかったので、ああいった作品になるのは必然だったのかなとすごく思うんです。だから、まさに"漂う"でしたね(笑)。で、そこからはたくさんライヴをやって。
-そのライヴが今回の作品にも影響している?
1番大きなものだと思いますね。ライヴやステージからの逆算というか。ステージで演奏することを前提にした作りでもあるんです。ライヴのときも、ギターでPABLO(Pay money To my Pain)がいたり、草間敬さん(Manipulator/Syn)も一緒にやってもらっていたので、ライヴと同じメンバーで作れば絶対にこういう感じになるんだと思うんですけど、その想像を超えたマジックが起きましたね。
-そういったライヴでの体感の他に、制作のテーマとして大きくあったものは何ですか。
このプロジェクトに関しては、世界観的に、ある種フォーマットができあがっているという自負があるので。そこは放っておいてもそうなっていくところはあるから、あとは素直に、本能に任せた演奏をいっぱい録音しようという感じでしたね。今回はドラムもほとんど一発録りで、1日で録ったんですよ。
-アルバム全曲を、ということですか?
アルバムすべてを1日で。配信でリリースしていたシングルも入っているんですけど、それもアルバム用に再録してますね。今作は小西さん(Koni-young)という、日本のロックの生き字引のような、伝説的なエンジニアさんが担当で。僕もずっとお世話になっていて、父親のように慕っている人なんですけど。この作品は、このメンバーで残したいという強い思いもありまして。小西さんと、ヴィンテージの大きなコンソールで、生のドラムを全部録りたいということで、スタジオに1日こもって一気に録ってミックスまでやってもらっているんです。
-今回は、そういったライヴのようなテンションを大事にしたかったんですか?
そうですね。どんなプロジェクトもそうですけど、3rdアルバムまでの流れってあると思うんですよね。これまでのキャリアでいろいろやってきた中でも、確実に僕はそういうものがあるんです。これは僕の名義で出しているプロジェクトですけど、"3枚目、ここは大事だぞ"と思って。何がポイントかというと、ライヴを始めたことで――要は漂っていたものが地上に降りてきて、白兵戦でいけるようになったという。そういう現場の成長と武器をまんべんなく入れたいと思ったときに、前作まではすべて宅録でというのをトレードマークにしていたんですけど、そこから脱却しました。一周してすごくスタンダードなんだけど、生の楽器に関しては、スタジオでやりましょうということになりました。最近、自宅にも作業場を設けたので、そこでは歌だったり、時間をかけたいところは時間をかけてやるようにしていました。なので、いわゆる肉体労働と、頭脳労働みたいなところを切り離してやってみるというのは、今回初めてやった試みかな。
-そういった作業を分けての制作もそうですが、作品として、より客観的に見ながら作り上げていた感覚もありますね。
それはたぶんね、クセなんですよ(笑)。性格的にそういうところがあって。ドラマーだからというのもあると思うんですけど、バンドをやっていてもそうなんです。バンドや芸能界の仕事をしていて、顔も名前も、ちょっとひとり歩きしているところがあるから、僕の姿かたちと名前のプロジェクトですけど、ある種、僕のものではないというところで、思いっきり切り売りできるっていうか、そういうクセがあるんです(笑)。スタッフもその方が営業やキャンペーンの仕事をしやすいし。合理的なところで、そうしてるだけだったりするんですよね。ただ、個人名でやっていると、パーソナルに聞こえてしまうというリスクもあるから、そこはちゃんと考えて、あまり閉じすぎない、主観になりすぎないっていうのはテーマなんですよね。音楽性から離れたところでは、そういうのはありますね。
-音楽性というところでは、普段ドラマーとしての金子さんは、かなり"動"の部分がクローズアップされやすいし、いろんなバンドに参加する際もそういった面を求められてプレイしていると思うんです。
そうですね。
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