Japanese
金子ノブアキ
2016年05月号掲載
Interviewer:吉羽 さおり
-なるほど。それが3作目の作品として、いい形で、深く育っていますね。今回のアルバムを前に、昨年は『The Sun』(4月リリース)と『LOBO』(10月リリース)というシングルを配信リリースしましたが、それをあえてアルバムの中で再構築しようとなったのは?
今って、"アルバム"としての是非も問われているし、配信で出してそのままというのは、個人的には我慢ならないところもあったんですよね。失礼かなと思っちゃうし。だったら全部再録したり、尺もアンビエントなら3分だったものが10分弱になっていて、より曲がもとから持っているものを進化させて、より深く入れるように、というのはありましたね。"フル・アルバムって何なんだ?"って、今叫ばれていますけど。僕もそれは一理あると思うんですよね。消費のスピードについていかないから。欧米でも、そういうふうに"もうアルバムは作らない"と声明を出しているミュージシャンもいますよね。だって、13曲入りのアルバムを出して、ツアーもやるけど、それが今から5年後じゃ嫌だろ?っていうね。だったら"今年中に出すから、3曲で我慢してくれ"みたいな。そういうのはものすごく正しいなと思う。それはこれから、時代や環境で変わってくるところだと思うんですけど、でもやっぱり僕自身アルバム・アートに影響を受けてきた人間でもあるので、その物語の美しさもわかるんですよね。だから、1曲ずつ配信で発表するときには、1曲で完結するようにと思って。1曲の中に起承転結のある物語が絶対に必要だと思うんですけど、。アルバムにするんだったら、全体が繋がるようにとは考えてます。
-アルバムのイントロ的なTrack.1「awakening」、アウトロ的なTrack.12「fauve」があって、インタールード的な曲や幅広いサウンドで構成されていますね。先ほども言ったように、歌のある曲では、これまで以上に歌っているけれど、まるでこの作品自体が何かの映像に向けて作ったかのように想像させる感覚もあるし。この作品をもとに、1本の映像作品ができそうなくらいの内容にもなっているのが面白いですね。
これ、今日いろんな取材を受けてるんですけど、話す人みんなに言われるんですよね(笑)。なぜこういう歌の表現になるんですか?っていうのはわからないんです。そうなっちゃうから。でもそこは、1番本質的なんだろうなって思う。そのメロディやハーモニーのつけ方が、このプロジェクトの他にない部分というか、オリジナリティというか。"もっと歌い上げたり、うわーっと叫んだりしないんですか?"って言われても"しないですねえ"ってなっちゃう。これは誰にでも当てはまることだと思うんだけど、呼ばれてるからそっちに行くんだよということでしかなくて。それこそが、このプロジェクトの顔なんだなって、今日認識したばかりですね(笑)。そこだけは、最初から変わりようのない部分だし、そこに寄りかかっていいんだなと。だから、サウンドのアプローチをいくら変えても失われない、謎の脈々と存在する部分がある(笑)。
-こうした取材で、気づいているところがあるのですね。
そうですね。思うのは、僕はプロのヴォーカリストではないので、歌の訓練を受けてきたわけでもないし、そういう意味で修羅場をくぐってきているわけでもないから。ある種、計算をして、レイヤーを細かく作っていく作り方なんですよね。それが、ライヴをやって、今回のように一気に録れるようにもなってきて。でもいわゆる、"おらー!"みたいなヴォーカルのアプローチにいかないのは、"俺はこうだからさ"っていうところなのかなと。これこそが他にない部分なんだと、さっきわかったんですよね。じゃあ、それをもっと大事にしようって考えてます、今日の昼間から(笑)。
-サウンドのトーンとしてはダークな匂いも感じますが、この雰囲気はどういったところからだったのでしょう。
それはPABLOとの演奏で、ライヴ・ステージでの空間の在り方を考えたとき、もともと持ってる僕らの凶暴さをすごく感じたんですよね。それこそ、1stアルバム『オルカ』、2ndアルバム『Historia』のときに出てきた要素に、ここへきて依存しちゃうと、それは二の足を踏んじゃう感じになるかなと思ったし。やっぱりダークでもいいんだよっていうところにはいきましたね。とはいえ、向いてる方向はポジティヴだから。もう次の構想が見えてるという話も、そういうところからで(笑)。
-ああ、なるほど。どんどん動いているんですね。
今回、この"Fauve"というタイトルにしようという話も、アートワークでこういう色味にしようというのも、あとで振り返ってみたときに、いいポイントになってるだろうと断言できるからなんですよね。
-あ、タイトルとクレジットのみというシンプルなこのアートワークが、アルバムのカバーになるんですね?
そう(笑)。超、禁じ手の。みんなに"マスター・テープか"って言われちゃうんだけど(笑)。デザイン・チームが素晴らしくて、何パターンも上げてもらった中でこれがやっぱり際立っていたんです。クレジットが表にきていて、デザインとしてもカッコいいし。でも国籍も時代もよくわからない、というようなね。要は、背表紙だけしか見えてないけれど、何か想像させる感じってあるじゃないですか。そういう最初の導入であるべきだって、デザイン・チームはずっと言ってくれていたんです。"これだけ内包されているものがあるから、ジャケットはその入り口じゃないといけないと思う"って。ロゴのみっていう案もあったんですけど。昨今、音楽業界ではちょっと冬がきてるねとか、不景気だねっていろんな現場で囁かれているんです。スタジオがどんどん潰れたりもして、職人さんもなかなか厳しいというときに、デジタル化に伴って、アルバムのクレジットとなるこういう情報が埋もれてしまってるんだよなと思っているんですね。これ誰々っていうエンジニアさんがやっているんだねっていう話も減ってしまったし、あのスタジオで録ったんだねっていうのもね。
-日本では特に、そういう面があまり表には出づらいところがありますからね。
そうなんですよね。エンジニアがスターじゃないしさ、プロデューサーがあまりスター・プレイヤー的になるケースが少ないなと思うので。そういう投げかけをしたいなとも思っていたんですけど、どういう表現をしたらいいのかわからなかったので。SNSで発信したり、ハッシュタグつけて発信して、というのが始まりですけど。それがいいタイミングでこういうふうに形になって。"え? ジャケットに載せてくれるの。ありがとう"って、みんなが喜んでくれたのも、嬉しかったんですよね。
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