Overseas
KULA SHAKER
2016年03月号掲載
Member:Crispian Mills(Vo/Gt)
ブリットポップ全盛の1994年、ロンドンにて結成。社会現象化し、形骸化しつつあったこのムーヴメントに中指を立てながら雄々しく、そして華々しく登場したロック・バンド、KULA SHAKER。インド音楽をブレンドした独自のサイケデリック・サウンドを打ち立てた、衝撃のデビュー作『K』から20年。このひとつの大きな節目にバンドは、5thアルバム『K 2.0』をリリースし、さらに4度目となる"FUJI ROCK FESTIVAL"への出演を果たす。6年ぶりの新作リリース&来日を控えるバンドの中心人物、Crispian Mills(Vo/Gt)に、今作『K 2.0』から20周年を迎える心境まで話を訊いた。
-ではまず、今作のタイトル"K2.0"にはどういった意味が込められているのでしょうか。
いろんな見方があるとは思うけど、数字でちょっと遊んでみたんだ。もともとアルバムを"K2"と呼ぶのが好きでね。ヒマラヤの山みたいな感じで、アルバムのアートワークにも出てくるんだ。おふざけでそういうふうにずっと呼んでいたけど、今は"2.0"と呼ぶ方が、常にアップグレードしていく現代には合っているような気がしたんだよね。それに、今年でデビュー20周年を迎えるんだけど、見た目的にも"20"に似ているから、理に適っていると思ってね。
-それにしても20周年は、早いしびっくりですよね。
そうだね。今回はソフトウェアのアップグレードみたいに"2.0"とつけるのが適切な気がしたんだ。この20年の間に世界で起こった1番大きな変化はまさにそれだからね。音楽においては、音の風景に特に大きな変化が起こっていたわけではない。でもテクノロジーは大きく変化したよね。人々の音楽の聴き方も作り方も変わった。Pro ToolsとかLogicとか、そういう録音用のソフトウェアが曲の書き方を変えたし、ご存知の通り音楽の聴き方も多様化したよね。でも変わったのはそれくらいじゃないかな。他はほぼ昔と変わらないと思う。
-そんな中、あなたたちは音楽そのものをアップグレードさせているのですね。
そうだといいね(笑)。オックスフォードの辞書に書いてあったのはたしか......ちょっと見てみるよ。曰く、"2.0 is used to denote a superior or a more advanced version of an original concept.(2.0とはもともとのコンセプトより優れた、あるいはより進歩したバージョンを意味する)"だってさ(笑)。自分たちもそうだって思いたいね。(※アルバムのアートワーク中にも上記のオックスフォード辞書の引用が掲載されている)
-前作『Pilgrim's Progress』をリリースした2010年からの約6年間、あなた自身は何をしていたのですか? またここまでブランクがあいた理由は何でしょうか?
バンドを1999年に一度解散した理由は、自分たちが回し車の中のハムスターみたいな気分になってしまったからなんだ。アルバム作りもツアーも機械的なサイクルのように感じてしまって、魂を失ってしまった。魂をもう一度見出すのにとても時間がかかったんだ。かなりじっくり時間をかけたからね。PINK FLOYDも1枚のアルバムを作るのに時間をかける人たちだってずっと前から思ってたけど、"彼らの記録を破ってしまうんじゃないか?"なんて思ったよ(笑)。彼らのアルバムも何年も間が空いているからね。僕は前作からの間、映画や映画音楽に携っていた。あと僕たちにはみんな家庭があるから、全員のスケジュールを合わせるのも時間がかかるんだ。どんなアーティストもアルバムを作るときは理由がある。でも理由は様々だよね。金銭的なことかもしれないし、一緒に仕事をしてしかるべき相手に出会えたからという場合もある。僕たちの場合はすべてが要因なのかもしれないけど(笑)、20周年がやってくると気づいたのはほんの1年くらい前のことだったんだ。それまで誰も気づかなかったから大ショックだったよ(笑)。そしてちょうどそのころ、様々な巡り合わせがあって、アルバムを作るのに十分な理由が整った。だから、僕たちはこのタイミングを、過去を振り返りつつも前を向く機会にしようと思ったんだ。
-シングルとなったTrack.1「Infinite Sun」はどのような曲でしょうか?
ネイティヴ・アメリカン、インディアンの詠唱がベースになっているんだ。10代のころ、入場無料のフェスなんかでよく演奏していたものでね。もしかしたらテレビ出演のときにも演奏したかも知れないな。Alonza Bevan(Ba)とPaul Winterhart(Dr)と3人で、ステージをジャックできそうな様々な場所へ出向いていたころの曲だね。それくらい古い曲なんだ。僕の子供たちにも歌って聴かせているよ。子供達がまだ赤ちゃんのころから、自宅の居間で、アコースティック・ギターの弾き語りでね。ここ4年くらいは、僕のギグと言えば、場所は自宅の居間で、オーディエンスは子供たちだったんだ。そしたらこの曲を子供たちがとても気に入ってくれていることに気づいてさ。童謡のアルバムを作る気はないけど、これはうまくいったし、子供たちが僕のメイン・オーディエンスだった。その曲から派生させて作った曲が「Infinite Sun」だよ。"メディスン・ホイール"(※ネイティヴ・アメリカンの世界観のひとつ。"すべてのものは繋がっていて始まりも終わりもない"という考え)なんかも織り交ぜてね。そこにAlonzaがあのキラー・リフを考えついてくれた。最高のリフだよ。アルバムの幕を開けるのに最高の曲だと思う。
-紆余曲折はありながらも20年間バンドを続けられた秘訣は何だと思いますか? また、これからの20年に向けての意気込みを教えてください。
これからの20年はまったく見当もつかないな。この先どのくらい生きるかだってわからないのに。今を生きなくちゃ。このバンドを続けられた秘訣は、まず僕たちがバンドというよりファミリーみたいな間柄だということだと思う。僕たちはただキャリアを築こうとしているだけの男たちの集まりじゃないんだ。このバンドは僕たちのメインになっているし、その中心にはいつだってスピリチュアルなものが存在している。僕たちのバンド名のもとになった"クラシェハラ王"は、僕たちの守り神でもあり師でもある。僕たちは王様に仕える身なんだ。だからこそベストなことをやっていかなければならない。何をすべきなのか、いつアルバムを作るべきなのか、そういうのは自分たちの裁量にない気がする。だからこそベストを尽くす必要があるんだ。
-では、日本のファンへメッセージをお願いします。
今言えるのは、また日本に行けることを楽しみにしているということだね。日本はプレイする場所としても、僕たちにとってとてもスペシャルなんだ。夏ごろには行けるかなぁ、そうなったらいいなぁなんて思っているよ。日本のことは本当に恋しく思っているから、待ちきれないよ!

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