Overseas
KULA SHAKER
Skream! マガジン 2024年03月号掲載
2024.02.15 @EX THEATER ROPPONGI
Writer : 山口 智男 Photographer:MITCH IKEDA
"Are you ready!?"
曲の途中、演奏をピタッと止め、Crispian Mills(Vo/Gt)が問い掛けると、客席から歓声が沸き、一瞬で会場がひとつになる。そんな演出も見事にハマった1曲目の「Gaslighting」からキンキーなリフとAlonza Bevan(Ba)がステップを踏みながらリズムを刻むグルーヴで観客を揺らしたバンドは、さらに「Waves」、「Natural Magick」、「Indian Record Player」と2月にリリースしたばかりの最新アルバム『Natural Magick』から立て続けに4曲を披露して、新作に対する自信のほどを見せつける。ファンキーな「Natural Magick」ではCrispianと観客が"M-A-G-I-C-K"とコール&レスポンスを繰り広げ、会場の一体感はさらに大きなものに!
1年ぶりに日本に戻ってきたKULA SHAKERはこの日、『Natural Magick』からの楽曲を中心に新旧の代表曲を織り交ぜ、オールタイム・ベストとも言えるセットリストをたっぷりと楽しませながら、ブリティッシュ・ロックの正統継承者の矜持を見せつけた。
前述した新旧の"新"に、まだ音源化していない新曲「Rational Man」が含まれていたことが重要だ。前回の来日公演でも「Gaslighting」をはじめ、未音源化の新曲を早速、観客にぶつけていたが、新曲を演奏することを楽しんでいるように見えるバンドの姿はデビューから29年経った現在もバンドが現在進行形で前進していることを雄弁に物語っているようで、なんとも頼もしい限りだ。逆に新旧の"旧"という意味では、25年ぶりに演奏したという「S.O.S.」は、古くからのファンを歓ばせたことだろう。たぶん、2022年12月にバンドに復帰したJay Darlington(Org/Key)を迎え、オリジナル・ラインナップでアルバムをリリースするのは、『Peasants, Pigs & Astronauts』以来、25年ぶりということから選曲したのではないかと想像するが、同作収録の「S.O.S.」は、Jayのシンセ・ソロに煽られるように白熱していったバンドの演奏に観客が拍手喝采を送った。
また、現在の我々日本人の気持ちを代弁しているようなタイトルを持つ「Idon'twannapaymytaxes」からJayのエレピで繋げたKULA SHAKERの反戦歌「F-Bombs」は、"Sing all together!"と叫んだCrispianに応え、観客の"Fuck war!"のシンガロングが響き渡り、彼らのライヴに新たなアンセムが加わったことを印象づける。ラップを思わせる早口のヴォーカルも含め、ヒップホップっぽい楽曲を、ファンキーなギター・リフと共にバンド・サウンドに落とし込んだこの曲を『Natural Magick』で聴いたときはアルバムの中の飛び道具的な位置づけの曲だと思っていたが、まさかこんなにもライヴ映えする曲になるとは――と、ちょっとびっくりしつつ、バンドの新境地が嬉しかったりも。
そして「Stay With Me Tonight」、「Happy Birthday」と繋げ、『Natural Magick』のメランコリックな魅力をアピールすると、そこから一転、「303」で突然テンポアップしたバンドの演奏は、Crispianがかき鳴らすリフから"1-2-3-4!"というカウントを合図になだれ込んだ「Hush」で一気に白熱! ファンキーなサウンドと共にKULA SHAKERがロック・バンドとして持つカッコ良さをこれでもかと見せつけ、観客を圧倒する。
もちろん、それで終わりじゃない。アンコールではAlonzaとPaul Winterhart(Dr)のグルーヴィな演奏が粋な「Hey Dude」を挟んで披露した「Tattva」と「Govinda」の2曲で、サイケデリックでラーガなKULA SHAKERの真骨頂をじっくりと、そしてたっぷりと見せつけつつ、シンガロングとコール&レスポンスも交え、ダメ押しするように観客を包み込む大きな一体感を作り上げたのだった。
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