Japanese
Zaien Lily
2014年08月号掲載
Member:飛松 直美 (Vo/Key) 鈴木 健太 (Gt) 中村 光宏 (Dr) 原田 慶 (Ba)
Interviewer:天野 史彬
-おっ、なるほど。
中村:今の状況を抜け出したその先に、また何かあるのかもしれないし。
-僕がこの『蝿ト百合』を聴いて思ったのは、人生や生命を肯定しようとする音楽だなってことなんです。たとえばTrack.4「三工又干ノ(みえぬもの)」は、人が生まれてから死んでいく、その一生の中で抱くものであれば、それが喜びであろうと、たとえ悲しみであろうと、すべて肯定すべきものなんだっていうことを歌ってると思うんです。こういう人生への肯定を突き詰めていくことが、Zaien Lilyの今後の指針になるのかなって思っていて。
飛松:そうですね......自分が殻に閉じこもってしまったことがあって、いろんなことがあったけど、でもまだ生きているし、まだ大丈夫だよっていうのを伝えたいっていう想いがこの曲にもやっぱりあって。この"年を重ね年を重ね見えるものが/きっときっときっときっと 増えるだろう/それがそれがそれがそれが美しいと/思えるようにと 願いをかける"っていうラインは、"(人生は)そんなに悪くなかったりもするよ"っていうことが言いたくて書いたんです。だから、肯定したいというか、悪いことばっかりじゃないっていうことを言いたいっていう気持ちがありますね。
-この曲のサビの"悲しみはそう簡単に 見抜けるものではない/みんな隠し気づかれぬように/笑ってみせるから/笑ってしまうから"っていうラインが凄く印象的で。みんな悲しみを隠してしまうけど、でも本来的に人間は悲しみを抱えてしまう生き物で。それを無理に隠す必要はないんじゃないかっていう気持ちがあるのかなって思ったんです。
飛松:そうですね。いつも笑っていても、絶対にみんないろんな思いを抱えていると私は思っていて。だから、それを容易く"あの人、悩みなさそう"とか言う人って、どうなのかなって思っちゃうんです。そういう気持ちも歌ってますね。"みんな絶対に何か抱えて生きてるから"っていうことを言いたくて。
-今って、喜びの音楽も溢れているし、悲しみの音楽も溢れている世の中だと思うんですよ。でも、喜びは喜びだけで、悲しみは悲しみだけで、その両極が凄く平面的で単一的な表現になってしまっていて。それにハリボテのような感情表現が増えすぎたことによって、本当に純粋な喜びや悲しみが見えづらくなっていると思うんです。皆さんから見て、今の日本の音楽の感情表現のあり方って、どういうふうに見えますか?
原田:ぶっちゃけ面白くないですよね。全部一緒っていうか。どれを聴いても"まぁ......"って感じなんです。 鈴木:やっぱ歌詞だね。歌詞があんまり入ってこないなっていうのはありますね。それはさっき言われたように、どの歌も似てるんですよね。このフレーズ使っとけばいいだろうっていう言葉って、俺も歌詞を書いてるからわかるんですよ。でもそれを使っちゃうと、こいつ(原田)も言ったように、面白い曲にならないんですよね。だからできるだけ自分の言葉で歌詞を書いていきたい。そうすれば自分の満足のいくものもできるし、自分を出すこともできるし。ほんと、歌詞はアンパイばっかだなって思いますね。
-飛松さんはどうですか?
飛松:そうですね......私も、ここ最近は昔みたいに胸を打たれるような音楽には出会えてなくて。昔は歌ってるバンドが好きだったんですけど、最近はインストとかの方が好きになってしまったりして。歌詞とメロで訴えかけてくる音楽には最近は出会えてないかなっていう感じはあります。
-最近の音楽になくて、飛松さんが好きだったイエモンや鬼束ちひろにはあるものって、なんだと思います?
飛松:たとえば鬼束ちひろには、魂に訴えかけてくるような言葉が凄い多くて。本当にオリジナルだし、自分の言葉で、直球でぶつかってくるから、似てるものがないんですよね。だから衝撃を受けたんだと思います。最近はそういうものには出会えてないかもしれないですね。
-似たような、均一化された感情を歌う音楽が溢れる中で、Zaien Lilyのように、人間の持ついろんな感情――喜びも、人が笑顔の下に隠そうとする悲しみも、そのすべてを言葉にして肯定する音楽があることは、凄く希望になることだと思うんです。
飛松:ありがとうございます。やっぱり、いろんな気持ちを奏でたいと思っていて。人生ってやっぱり、もの凄く感動する場面もあれば、"生きててよかった!"って思う場面もあれば、どっかしら"死にたい"って思ってしまう場面もあって。みんな絶対にそういうところがあると思うので。そういうものが全部ある、嘘じゃない、本当に人間みたいな音楽を私たちは奏でたいと思います。
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