Overseas
THE VACCINES
2011年05月号掲載
Member:Freddie Cowan(Gt) Arni Arnason(Ba)
Interviewer:山口智男
-4人が持っていた共通の使命って、たとえばどんなことです?
A:フラストレーションを打破することだよ。
F:フラストレーションと言っても、あくまでも自分自身に対するものだけどね。世界とか社会とかに対するものではないよ。
A:ロンドンって何かやりたいことがあるなら、それを実現させるにはいいところなんだけど、どうかすると自分を見失ってしまうこともあるんだ。実際、俺は自分が本当は何をやりたいのかちょっと見失いかけていた。そんなとき、今のメンバーに出会ったんだ。このバンドを始めてからは、そんなことを考えることはなくなったけど、それまではやりたいことがあるのに、それが何なのかわからなくて、ずいぶんとイライラしていたよ。
F:やりたいことがあるのに、それがうまくできないというフラストレーションや何か作りたい!という衝動を、4人が同じように持っていたんだ。そういう4人が出会って、初めて作ったアルバムが成功してしまったけど、別に成功したいなんてこれっぽっちも考えていなかったよ。ただ、“作りたいものを作ろう。”“自分達たちが誇りに思えるものを作ろう”と思っていただけでね。衝動的だったと言うか、ある意味、無謀だったかもしれないけど、ただ自分達たちがやりたいことをやる。それのが俺達たち4人の使命だったんだよ。
-では、結成してあっという間に成功を収めてしまったわけですけど、それについてはどんなふうに受け止めているんですか?
F:周囲からは俺達たちが成功を一夜にして手に入れたように見えるのかもしれないね。それはわかるよ。でも、NMEの表紙を飾ったからって、それが成功とは限らないだろ?(笑) 俺達たちはただ、いいバンドになりたいだけなんだよ。
A:でも、この18ヶ月間、俺達たちはフェスティバルやツアーも含め、20人から2万人の観客を相手にノン・ストップでライヴをやり続けてきたんだ。今のポジションは、そうやって時間をかけて手に入れたものだってことを知っておいてほしいね。
F:そうだね。段階を踏んできたっていう自覚はあるね。決して、一夜の成功なんかじゃないんだよ。でもまぁ、成功と言ったってスーパー・スターになったわけじゃない(笑)。今のポジションは気に入っているよ。いいポジションだと思うね。でも、まだまだこれからさ。THE VACCINESはやっと始まったばかりだよ。
-そもそもTHE VACCINESを結成したとき、音楽性という意味では、どんなサウンドを目指していたんですか?
F:俺個人としては、それまでやってきたバンドでは出せなかった音を出したいと思っていたんだ。SONIC YOUTHとか(彼らに影響を与えた)Glenn BrancaとかNo Wave系のサウンドが好きだったからノイジーで実験的な音楽をやりたいと思っていたよ。だけど、「If You Wanna」を作っているとき、Justinがサビに、すげえキャッチーなメロディーを持ってきて、最初は冗談半分でやっていたんだけど、今思えば、それが分岐点だったんだ。そのままポップ路線に進むのか、それともそれを使わずに実験的なものにするのか? 結局、俺達たちはそこでポップ・ソングを作ろうと考えたんだ。それがバンドの方向性を決めたと思うし、そう判断したからこそ、今のTHE VACCINESがあると思うよ。その時の決断が実験的な音楽とポップ・ソングの融合につながったんだ。
-2人にとってポップ・ソングとかポップ・ミュージックって言うと、たとえばどんなアーティストが思い浮かぶんですか?
A:具体的に誰と言うよりも、50年代のポップ・カルチャーとか、当時の10代の若者が口ずさんでいたものとかだよ。それが俺達たちにとってのポップなんだ。若者の気持ちを代弁するものだよ。
F:Elvis PresleyとかPhil Spectorとか、TALKING HEADSとかね。
A:本来は、そういう音楽がポップ・ミュージックだったはずなのに今やポップ・ミュージック=売れる音楽になってしまって、ポップ・ミュージックって言うと、たとえばSPICE GIRLSのようななんだかバカみたいな音楽を指すようになっちゃっただろ? でも、元々、ポップ・ミュージックの概念って、より多くの人に受け入れられるために、いろいろなカテゴリーを壊していくことだったはずなんだよ。逆に言えば、そういう音楽だからこそ、ポップ・ミュージックは、より多くの人が歌えるんだ。
F:悲しいことに今では、くだらなければくだらないほどポップ・ソングって言われるようになってしまったけどね。
-THE VACCINESの音楽からは、50年代~60年代のロックンロールやポップスの影響が窺えるけど、つまりみなさんはそういう音楽をノスタルジーでやっているわけではないということですね?
A:そう。THE VACCINESのキーワードはタイムレスだよ。俺達たちは、ある一つの時代を象徴するような音楽を作ろうとしているわけではないんだ。逆に今の音楽業界が作ろうとしているのは、今この時代を物語るものか、時代性を無視しているもの、そのどちらかだろ?
F:その中間と言うか、バランスを取ることが大事なんだと思うよ。俺達たちは、いつの時代に聴いても印象が変わらない音楽を目指しているんだ。
A:そういう音楽こそが最も現代的なんだと思うよ。THE VACCINESのことを知らない人が俺達たちの曲を聴いたら、その曲がいつ頃作られたものか、きっとわからないんじゃないかな。それがまさに俺達たちのやりたいことなんだ。
LIVE INFO
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
RELEASE INFO
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号