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INTERVIEW

Japanese

MONICA URANGLASS

2011年08月号掲載

MONICA URANGLASS

Member:68(Vo, Syn&Pro)

Interviewer:山田 美央

縦横無尽な自由さと持ち前のキャラクターで、アンダー・グラウンド・シーンに揺さぶり続けているMONICA URANGLASS。文字通りエンタテインメントを体現したライヴ・パフォーマンスを行い、純粋な音の楽しさでフロアを踊らせている。2009年にリリースした『The Temptation X』から、2年間の期間を経て到達した『PUXA』。「自分たちの今を切り取ることに専念した」という本作では、奇抜なルックス、突飛な発言の奥にある、実直に音と向き合う真摯な姿が見え隠れしている。バンドとしての活動に加え、DJや他アーティストの作品への参加といった課外活動にも意欲的なフロントマンの68が、明快な言葉でメール・インタビューに応じてくれた。

-新作の完成おめでとうございます。1stアルバムから約2年半ぶり、EPからは1年ぶりとなるリリースですが、この2年間はバンドにとってどのような期間でしたか?

ライヴをしたり、個人的にはDJやリミックス、また、他の分野の人々と関わることで刺激を受けてきました。そのような経験は、バンド活動が活発になっていくことによって、以前より飛躍的に多くなっていったと思います。

-これまでのバンド・サウンドの楽曲から、打ち込み、エレクトロ色や遊び心の強いサウンドへと変化しましたが、どのような変化があったのでしょうか?

それは自分達では実感していませんが、少し成長したのかもしれません。

-今回はどのようなイメージでアルバムの制作にあたられたのでしょうか?

自分達の今を切り取ることに専念しました。

-ただ音楽で踊らせたいというよりも、一歩深いところで音の粒を味わって音楽の構成を楽しんでほしい、というテクニカルなイメージを受けたのですが、意識はされたのでしょうか?

全くないです。むしろその逆でよりフィジカルに身体で感じてほしいという思いのほうが強いのです。原始的に、そして肉体的に聴く人にアプローチする際、時折、乗せる言葉が邪魔と感じる瞬間もあったほどですね。

-曲としてのまとまりがあった1stとは違って、良い意味で音そのものに焦点を当てた、昔のゲーム音楽のような反復したビートや一音一音の主張が強くなった印象を受けました。

昔のゲームをやり倒してました。それは一理あるかもしれません!

-ライヴでのパフォーマンスを含めた躍動感ときらびやかさがMONICA URANGLASS のサウンドだと思うのですが、本作ではこれまでよりも音源にそのサウンドがこめられているように思います。

そうっすね!!!!そう言ってもらえると、バンド冥利に尽きます。

-近年ダンス・ミュージックを扱うアーティストが多く登場し、"ダンス・ミュージック"という言葉の示す音楽の多様性が非常に拡大していると思います。MONICA URANGLASSの考える"ダンス・ミュージック"とはどのようなものでしょうか?

音楽は常に身体と心を躍らすものです。それは今も昔も変わりません。それはただ単にジャンル等、カテゴライズする際にメディア側の表現のネタ切れにすぎないと思うのです。そういった意味で言えば、我々もただの"音楽" です。