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INTERVIEW

Overseas

James Yuill

James Yuill

Interviewer:遠藤 孝行


-リード・トラックである「Crying For Hollywood」はJAMES YUILLの魅力を凝縮したような爽快感がありながら少し切ないナンバーになってます。この曲について解説をお願いします。

元々は、僕が色んな所、特にLAに行ったことについてだったんだ。去年はLAでかなりの時間を過ごしたし、ライヴで行って一番オフがあったのもLAだった。3日間連続オフがあったりしたんで、LAではとても楽しい時を過ごしたんだよ。そのことについて歌った楽曲ではあるんだけど、コーラス部分は僕の音楽についてなんだ。最初はハッピーでアップビートなトラックを書こうとしたんだけど、結局メランコリックなムードの曲に仕上がってしまったんだ。これは良くあることなんだけどね。

-今作でもっとも気に入っている曲とその理由を教えて下さい。

「My Fears」。ライヴでプレイするのが楽しいんだ。ヘヴィーなもので終わるのは、聴く側としてはちょっとびっくりかも知れないけど、そういうセット/サウンドをやりたいと、僕は長年思っていたんだ。

-ではタイトル『Movement In A Storm』に込められた意味を教えて下さい。

日々タイトルを考えていて、なかなかひとつに絞れなかったんだ。最初はアルバム収録曲の中から曲のタイトルをそのままアルバム・タイトルにしようと思っていたんだけど、それだと面白いタイトルを考えるチャンスを逃してしまってもったいないと思ったんで、その案はなくなった。そんなある日、食器を洗いながらSteve Reichの「Music For 18 Musicians」を聴いていたんだ。そしてその音楽の無秩序で混沌としていながらも、系統立てられていて凄いなと思った。だから"Movement In A Storm"。つまり"Order In Chaos(カオスの中の秩序)"の僕流の言い方だよ。

-今作のジャケットも前作と同じく少しフォーマルになったJAMES YUILLの似顔絵がとてもポップで可愛いと思いました。今回のジャケットの出来は自分自身でどう評価しますか?

アルバム・ジャケットはすべて気に入っているよ!Kabukilandというフランス人女性が、デザインをすべて担当してくれている。僕の似顔絵はAm Drawingという友達が描いてくれているんだ。

-REMIXの仕事も増えて来たと思います。自身がREMIXをする上で気を付けている事があれば教えて下さい。

まずはヴォーカルから取りかかるね。キーはどうするかとか考えながら。その後に例えばラフ・ビートを入れたりするんだ。決まった方法などなくて、自然の流れの中で組み立てられて行って、あっという間に完成されるものなんだよ。