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INTERVIEW

Overseas

RPA & THE UNITED NATIONS OF SOUND

2010年07月号掲載

RPA & THE UNITED NATIONS OF SOUND

Member:Richard Ashcroft(Vo&Gt)

Interviewer:佐々木 健治


-Steveと最初に会ったのは、レコーディング・スタジオだったんですね?

そうだよ。レコーディングにはいろいろなミュージシャンが参加していて、俺が以前一緒に演っていたドラマーが彼の知り合いを紹介してくれて、そのミュージシャンが、別の人を紹介してくれて・・・という具合にミュージシャンたちが集まってきたんだ。バンドにはオークランド出身、ブルックリンから来たヤツ、スイスやイタリア出身のミュージシャン、俺のワイフ、などいろいろな国籍のミュージシャンがいるんだ。具体的に言うと、主な参加ミュージシャンはギターがSteve Wyreman、ベースがPaul BW Wright、ドラムがDerrick Wright・・・Derrickはレコーディングには参加しているけど、ライヴではQuebec "Qyu"Jacksonというヤツがドラムを叩いているんだ。

-さっきおっしゃっていたように、メンバーはみんな、誰かの紹介でレコーディングに参加することになったんですか?

ちゃんと説明すると、俺は曲のアイディアが詰まったハード・ドライヴを持って、ニューヨークに行って、スタジオに入った。その時点でスタジオにいたのは俺とNo.I.Dと彼のアシスタントのKevinの3人だけだった。No.I.D.がビートを作り始めて、Kevinが知り合いのミュージシャンに片っ端から電話をかけたんだ。俺は誰がスタジオに来るのかわからないままだった。ある晩、彼らと一緒にブルックリンまで友人の葬式に行ったんだ。その帰り、黒い車が迎えに来て、俺はNO.I.Dがそれに乗って家に帰ると思ったんだけど、その車の後ろにはベース・ギターが積まれていて、その運転手がBWだった。という風に、レコーディングをしている間にいろいろなミュージシャンが参加してきたわけ。それまでは知らない連中だったけど、それぞれいろいろなところで活躍している素晴らしいミュージシャンで、会ってみたらすごく気が合って、同じ方向を目指して素晴らしいアルバムを作ることが出来たのは良かった。"ライヴも一緒にやらないか?"と訊くと"イェーッ!もちろん!"て言ってくれたしな(笑)レコーディングの期間は10日くらいしかなかったから忙しかったけど、すごく充実していたよ。みんなに"お前はいつ寝ているんだ?"って訊かれたけど、最低限睡眠も取っていたし(笑) BWとDerrickはNYのブルックリン、Steveはカリフォルニア州オークランド、QueもNYのブルックリン出身だ。みんなライヴで人のバックをやったり、スタジオ・ミュージシャンとして活躍していたんだけど、Steveは最近Mary J Bligeと仕事をしていたし、Lauryn Hillとも一緒にやっていた。今はNo.I.D.と一緒にやっているよ。 No.I.D. は「Are You Ready」でのSteveのプレイを聴いた瞬間、一緒にやろうと決めたらしい(笑)俺とのライヴがない日はLAでNo.I.D.と一緒にレコーディングしている。