Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Overseas

ASH

ASH

Member:Tim Wheeler(Vo&Gt)

Interviewer:佐々木 健治


-各曲のクオリティの高さにも本当に驚きました。今、あなた方はバンドとして凄く充実しているんだろうなと感じたのですが。

ありがとう!!それが今回のプロジェクトをやろうと思った理由の一つなんだよ。多くのバンドができないようなチャレンジだと思う。俺達のソング・ライティングの力を最大限に活用する必要があるんだ。とにかく素晴らしい作品になるように一生懸命頑張ったよ。
その結果として、たくさんの新しいサウンドを見つけることができたし、自分達に大きな自信を持つことができたから本当にやりがいのあることだったと思っているよ。俺達は何でもできるって感じにね。

-このシリーズの曲作りでは、これまでと異なるスタンスで挑む必要もあったのではないですか?やはり、一枚のアルバムを作るということとは全く違いますよね。

そうだね、各楽曲がアルバムの中の1曲を構成する時よりも注目されることになるから全く違った感じだね。だから各楽曲がそれぞれ独特なものになるようにしたんだ。
1年以上もの間ファンのみんなの期待を裏切らないようにしなければならないから、各楽曲がサプライズにあふれていて素晴らしいものにしなければならないと思ったんだ。
レコーディングを始めた時、このプロジェクトを始めたら2週間の〆切というプレッシャーがあるってことは分かっていたけれど、自由に全く新しいことを試してみてうまくいった時はうれしかったよ。このプロジェクトのチャンスに賭けて本当に良かったと思うよ。

-そのシングル群をやはりCDにまとめてリリースすることにしたのは、どういう経緯から?もともと、こういう形でのリリースは考えていたのでしょうか?

そうだね、初めから考えていたよ。今回のプロジェクトのことを知ることができない海外のファンのみんなのためにもCDとしてリリースする必要があるって思ったんだ。ダウンロードで購入するよりもCDで購入したいっていう人たちもいるだろうしね。みんなに喜んでもらえるだろうって思ったんだ。

-楽曲のバラエティが多彩で、そこがASHらしいと思いました。これまでとは違うアプローチにも挑んでいますし。様々な音楽性を見せてきたわけですが、例えば「True Love 1980」や「Return Of White Rabbit」など、新たなスタイルにはこれまでよりも挑みやすくなったのではないですか?

ファンのみんなを本当に驚かせたかったんだ。俺達にとっても俺達のファンのみんなにとっても新鮮なものにしたかったからね。何か新しいことに挑戦してうまくいったときは本当にうれしいし面白いしね。俺はいろんなジャンルの音楽を聴くからいつも同じスタイルの音楽を作るのは嫌なんだ。音楽は自分自身を表現することだし俺は絶えず変化し続けていたいんだ。だから俺達の音楽も変化し続けているんだよ。

-デジタル配信だけでリリースした「Return Of White Rabbit」を初めて聴いた時は、ASHの曲とは思えないくらいで驚いたんですが、あの曲はどうやってできたんでしょうか?

まさに俺達が求めていたリアクションだからうれしいよ!!
Markがある日スタジオで良い感じのベースラインを弾き始めて、それをディスコ・サウンド・テイストに仕立てたんだよ。今までの俺達の音楽になかったグルーヴがあるよね。Markはそのメロディも全て作り上げたんだ。本当に新鮮なものに感じたから今回の新しいプロジェクトを発表するのに最適な楽曲だなって思ったんだ。

-「True Love 1980」も、エレクトロ・ポップの響きが凄く新鮮ですが、どういうことを歌っている曲ですか?

純粋で無邪気な心を歌ったラブソングだよ。この曲にはまさに1980年代のサウンドが詰まっているんだ。一時期John Hughesが手がけた映画を観ていたんだけど、1980年代に自分が育った頃を思い出したんだ。その映画には美しい純粋さがあって郷愁に浸ることができたんだ。
俺は北アイルランドで育ったんだけど1980年代当時も軍事的な問題で危険なところだったんだ。John Hughesが手がけた映画はティーンエイジャーの不安を多く描いていたけれど、アメリカという国がティーンエイジャーにとってはクールで楽しいところなんだなって思っていたよ。