Overseas
FOALS
Writer 山口 智男
インディー・ダンス・ロックの新星も今は昔。TV ON THE RADIOのDave Sitekがプロデュースした2008年リリースのデビュー・アルバム『Antidotes』のストイシズムが大歓迎され、一躍、ロック・シーンの最前線に躍り出たFOALSだったが、オックスフォード出身の(当時)5人組がそこで満足することはなかった。彼らはその後、アルバムをリリースするごとにサウンドをスケールアップ。デビュー当時の彼らを支持していたファンからは、スタジアム・ロックになってしまったと皮肉交じりに言われながらも、インディー・シーン特有のスノビズムに窮屈さを感じていたのか、"だからどうした!?"と言わんばかりに自らの信じる道を突き進み、現在ではサウンドのユニークさもさることながら、大規模ロック・フェスティバルのヘッドライナーを務めることができるという意味でもUKロックを代表するロック・バンドとして、大きな存在感を放っている。
そんなFOALSの雄姿を、今年8月、5年ぶりの来日となった"SUMMER SONIC 2019"で目撃した人も少なくなかったと思うが、早くも単独来日公演が来年3月に決定。しかも、今回リリースされる『Everything Not Saved Will Be Lost Part 2』(以下:『Part 2』)は、FOALSのライヴを見たい! と熱烈に思わせるロック色濃いアルバムなんだから、来日公演に対する期待はサマソニを見逃したとしても、いや、見逃していたらなおさら高まるはずだ。
"『Part 2』はよりヘヴィな音がするんだ。ギターがより強調されているし、ビッグなリフもいくつかある。ロックのアルバムだね"と新作について語るのは、フロントマンのYannis Philippakis(Vo/Gt)。明らかに今回はロック色が濃いという自覚があるようだ。
ご存じの通り、『Part 2』は今年3月にリリースされ、全英2位の大ヒットになった『Everything Not Saved Will Be Lost Part 1』(以下:『Part 1』)の続編――すなわち、世界の終わりをテーマに作り上げた前後編2枚のアルバムからなる壮大な物語の後編だ。
『Part 1』、『Part 2』ともに10曲ずつ収録されているが、Yannisいわく20曲が出揃ったところで、"よりダンスなものと、よりロック色が強いもの"に振り分けたそうだが、ニュー・ウェーヴ調のダンス・アルバムだった『Part 1』に対して、『Part 2』がロック色濃いアルバムになったのは、『Part 1』の最後で世界の終わりを暗示させた物語が『Part 2』で新たな展開を迎えるからだ。
"『Part 1』は多くの火と破壊的なイメージで終わっているけど、『Part 1』では挫折の中で、そして焦土の中でどうやって立ち上がっていくか、僕たちがしてきた旅が完結するんだ"、"『Part 2』は荒涼としたイメージの「Red Desert」から、「The Runner」で幕を開けるんだ。この曲は意思とヴィジョンを持って突き進むサバイバルを表現している"。
その「The Runner」は力強いギター・リフをガツンと鳴らすソウルフルなロック・ナンバー。起死回生には、やはりロックが相応しい。そして、バンドの演奏はグルーヴィな「Wash Off」でテンポアップ。ヘヴィなリフとシャウトするヴォーカルが強烈な印象を残すポスト・パンク調の「Black Bull」、FOALS流のブルース・ロックの「Like Lightning」と続くが、FOALSはやっぱりダンス・サウンドだろうというファンもご安心を。ニュー・ウェーヴ調のファンク・ナンバー「Dreaming Of」やギターが単音のリフを奏でる「10,000 Feet」は、きっと昔ながらのファンも満足させるはず。
そして、アルバムは長尺且つ轟音のジャム・パートが白熱する10分超のサイケ・ナンバー「Neptune」で何もかも飲み込んでしまうようなバンドの底力をアピールしながら幕を閉じる。
"この曲はすべてのカオスや混乱からの脱出、Departureを表現したもので、希望とまで言い切れるかわからないけど、とにかく走り続けることの大切さを、2枚通して伝えたかったんだ"(Yannis)
ペシミズムが気づけばオプティミズム(とまでは言えないかもしれないが)に変わるカタルシスは見事のひと言だが、FOALSは激動と混乱の世の中に向かい、臆することなく訴え掛けることができるメッセージを持っているという意味でも、ロック・シーンを代表する存在であることを今回、証明してみせたのである。
▼リリース情報
FOALS
ニュー・アルバム
『Everything Not Saved Will Be Lost - Part 2』
2019.10.23 ON SALE
SICX141/¥2,400(税別)
amazon
TOWER RECORDS
HMV
1. Red Desert
2. The Runner
3. Wash Off
4. Black Bull
5. Like Lightning
6. Dreaming Of
7. Ikaria
8. 10,000 Feet
9. Into The Surf
10. Neptune
▼来日公演情報
"JAPAN TOUR 2020"
3月3日(火)名古屋 CLUB QUATTRO
3月4日(水)大阪BIG CAT
3月5日(木)新木場STUDIO COAST
OPEN 18:30 / START 19:30
[チケット]
前売 ¥7,500(1D別)
一般販売中
more info
- 1
LIVE INFO
- 2025.06.25
-
オレンジスパイニクラブ
ザ・シスターズハイ
SHE'S
星野源
TenTwenty
Czecho No Republic
PEDRO×詩羽
People In The Box
斉藤和義
岡崎体育
- 2025.06.26
-
Creepy Nuts
ザ・シスターズハイ
ヤングスキニー
怒髪天
ドミコ
TENDOUJI
YOUR ADVISORY BOARD
the dadadadys
斉藤和義
WANIMA
岡崎体育
にしな
プルスタンス / Navy HERETIC / cherie / ライティライト
- 2025.06.27
-
四星球
Creepy Nuts
GOOD ON THE REEL
Subway Daydream
東京スカパラダイスオーケストラ
ビッケブランカ
the shes gone
The Slumbers
GLIM SPANKY
オレンジスパイニクラブ
女王蜂
ポルカドットスティングレイ
ドミコ
フリージアン
サイダーガール
TENDOUJI
Nothing's Carved In Stone
荒谷翔大
yama × 群馬交響楽団
chilldspot
WHISPER OUT LOUD / Good Grief / CrowsAlive / UNMASK aLIVE
Amber's × シズクノメ
空白ごっこ
WANIMA
岡崎体育
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~ナニカシラ presents sunriseeee!!!!〜"
- 2025.06.28
-
眉村ちあき
女王蜂
鶴
LOCAL CONNECT
竹内アンナ
GRAPEVINE
怒髪天
[Alexandros]
Lucky Kilimanjaro
Organic Call
浅井健一
"CRAFTLAND"
チリヌルヲワカ
the shes gone
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
OKAMOTO'S / w.o.d. / MONO NO AWARE / Laura day romance ほか
いゔどっと
いきものがかり
ASP
コレサワ
ドレスコーズ
神はサイコロを振らない
Laughing Hick
荒谷翔大
福永浩平(雨のパレード)
FINLANDS
the dadadadys
私立恵比寿中学
スカート
ゴキゲン帝国
礼賛
ORCALAND
"World DJ Festival Japan 2025"
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
忘れらんねえよ / BLUE ENCOUNT / ヒトリエ / 打首獄門同好会 ほか
Halo at 四畳半
TGMX(FRONTIER BACKYARD etc.)
岡崎体育
Novelbright
- 2025.06.29
-
眉村ちあき
アルコサイト
ヤングスキニー
ブランデー戦記
鶴
竹内アンナ
GRAPEVINE
[Alexandros]
HEP BURN
GLIM SPANKY
怒髪天
FINLANDS
Lucky Kilimanjaro
ネクライトーキー
東京スカパラダイスオーケストラ
浅井健一
Chimothy→
SVEN(fox capture plan)
いゔどっと
大原櫻子
荒谷翔大
reGretGirl
ドレスコーズ
VOI SQUARE CAT
終活クラブ
サイダーガール
ポルカドットスティングレイ
いきものがかり
ASP
コレサワ
のうじょうりえ
清 竜人25
私立恵比寿中学
"World DJ Festival Japan 2025"
おいしくるメロンパン
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
yutori
岡崎体育
Nothing's Carved In Stone
Novelbright
- 2025.06.30
-
Dear Chambers
清 竜人TOWN
浜崎容子(アーバンギャルド)
Hump Back
岡崎体育
- 2025.07.01
-
ビレッジマンズストア
Mirror,Mirror
岡崎体育
- 2025.07.02
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
SHE'S
Saucy Dog
Hump Back
Laura day romance × Billyrrom
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)/ 寺中友将(KEYTALK)/ 谷口 鮪(KANA-BOON)/ アユニ・D(PEDRO)
ドミコ
岡崎体育
- 2025.07.03
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
斉藤和義
go!go!vanillas
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
PK shampoo
TenTwenty
Saucy Dog
ビレッジマンズストア
クジラ夜の街
KALMA
the dadadadys
神聖かまってちゃん
サカナクション
フィロソフィーのダンス×清 竜人25
岡崎体育
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
のうじょうりえ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
RELEASE INFO
- 2025.06.25
- 2025.06.27
- 2025.06.28
- 2025.07.02
- 2025.07.03
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号