Japanese
石鹸屋×やついいちろう
2013年01月号掲載
Writer やついいちろう
東方アレンジなどでニコニコ動画を中心に、1部で絶大な人気を誇っているバンド“石鹸屋”。メインストリームのロック・シーンとは一線を画した場所での人気ではあったが、そのバンドのポテンシャル、そしてカリスマ性から徐々に枠を広げ、今ではZEPPワンマンを成功させるまでに広がり、2012年末に開催された“COUNTDOWN JAPAN 12/13”にも出演しJ-ROCKファンに衝撃を与えた。そして2013年1月23日にニュー・シングル『アウェイク』をリリースする、石鹸屋らしさが凝縮した真っ直ぐな熱い楽曲だ。Skream!ではこの楽曲を紐解くインタビュアーに“やついいちろう”を指名、芸人の枠を超えDJ、そして今や“フェス”のオーガナイザーも務める彼に石鹸屋を丸裸にしてもらうべく、ニコ生での放送を含む公開インタビューを行なった。
【公開インタビュー】
日程:12月18日(火)
インタビュアー:やついいちろう
石鹸屋:厚志 (Vo) 秀三 (Gt)
やつい:石鹸屋っていうバンド名の由来は?
厚志:あのー……いつもやっぱりドラムのhellnianがですね(笑)。
やつい:hellnianがどうしたの。
厚志:やつが名前を付けたので(笑)。
やつい:石鹸屋?
厚志:はい。
やつい:“石鹸屋にしようぜへっへーん”みたいな(笑)?
厚志:イっちゃってますね(笑)。まぁそんな感じで付けたんです、今日代理で僕言いますけど。彼がいつも言うには自分たちでみんなの汚れを洗い流して欲しい。みたいな意味で石鹸屋という……感じらしいですよ?
やつい:あ、あぁ、ちゃんと良い意味あったんだね。ちょっと悪かったね、その、hellnianに(笑)。すごい良い意味じゃないですか。色々な仕事とかで大変な思いをしてライヴ来たらスッキリしてほしいみたいな意味を込めて石鹸屋というらしいですよ?皆さん。
厚志:そうですね。
やつい:(今回のシングルが)『アウェイク』っていうタイトルですけど、このタイトルの意味は?
厚志:この歌の主人公は“憧れの自分”っていうものがあるんですけど、それに対して自分の力の無さを嘆いて。でも、憧れに近づきたいために頑張りたいんですけどなかなか一歩を踏み出せない。それで、この曲を聴いたときに同じ思いをしている人も鼓舞されるじゃないですけど、そのきっかけになってくれればなと思って。そういう意味で「アウェイク」。
やつい:これ詞は厚志さん?で曲は兄貴(秀三)。
厚志:はい。
やつい:2人で作るときってどうなの?どっちが先とかあるんですか?
秀三:基本うちは曲が先ですね。
やつい:そういうときもなんか仮歌みたいな感じでやるんでしょ?
秀三:そうですね、バンドで合わせてる時に厚志が“ラララー”とかやってて。
やつい:曲によってどっちが書くっていうのはどう決めるんですか?
秀三:なんかこの曲俺書くわーって書いて。そんな感じですね。
やつい:でも自分で作った曲で“マジこれいい、マジヒットするわー”って思ったら自分で書きたいんじゃない?
秀三:それありますよ(笑)。
やつい:今回シングルも出たから自分で書いたほうが良かったんじゃない?
秀三:んーでもやっぱ曲調によるかなと思って。真っ直ぐな曲だったら厚志に任せたほうが真っ直ぐな歌詞が乗っかってくるので。
やつい:秀三さんは違うんだ、ちょっとヒネった。
秀三:ヒネる癖がありますね、よくも悪くも。
やつい:素直な気持ちで歌って欲しいなと思ったら大体弟に頼むんだね。確かに今聴いたけど真っ直ぐだったもんね、なりたいものになれない自分がみたいな。ヒーローっぽいもん、最初聴いたときもそう思った、けっこヒーロー・ソングだなぁって。あんまそういうのフェスとかにも出るようなバンドでやるような人いないじゃないですか。全く違う文化の方でやってる人は多いけど、(石鹸屋は)けっこうロックのバンドたちと対バンしてるから。そういう意味であんまないですよね、その中間を行く人あんまいなかったからね。苦労した点は?
秀三:これレコーディングが、ドラム、ベース、ギターって全部1発録りでやってるんですよ。
やつい:超うまいじゃん、じゃあみんな。
秀三:1人ミスしたらまた最初からじゃないですか。
やつい:大丈夫?hellnian。俺イメージだけで言ってるけど(笑)。
厚志:なので、大変そうだなって、僕は歌最後なんで座りながら思っていました。
やつい:それはなんでそうしようって決めたんですか?
秀三:やっぱなんというか、そっちの方が“ノリ”が出るんですよね、バラでじゃあドラムだけ録ろう、ベース入れようみたいにやるよりも。
やつい:でも今そういうバンドが多いでしょ?じゃあ、ちょっとピッチずれたとかいうのも関係なく、ライヴ的な。
秀三:多少なら別にずれても問題ないかなっていう感じで。
やつい:1発録りで。
秀三:そうですね、基本1発でやって。僕とベースは間違ったらある程度は直せるんですよ、レコーディング技術で。でもドラムはあんまり直せないので頑張ってくださいっていう感じで。結局hellnianで1番苦労して。
やつい:hellnianが失敗したらまたやり直しだよね。イラッとしないの?
秀三:します(即答)。
やつい:するよね(笑)。
秀三:何度目だと(笑)。
やつい:hellnianなんか言うの?“あはははぁん”って?
秀三:そういう時は大体煮詰まっているので、こういう角度で(体を傾けて)。
厚志:口は空いているよね。
やつい:またやっちまったみたいな。どれくらいやったの?hellnian完璧だった時とか2人が失敗したりとか。
秀三:あのー、hellnian完璧っていうことはそんなにないんで(笑)。
やつい:あのー僕素人だけど、石鹸屋さんの話をこれだけ聴いてもhellnian君がいる理由が良くわからないんだけども(笑)。リーダーだもんね?
秀三:ヘタクソとかそういうんじゃなくてですね。クリックを聞いてDTMで作ったみたいな演奏は彼はできない人なんですよ基本的には。でも、それを乗り越えてくるノリがありまして、それをちゃんと出せていればOKなんです。
やつい:ライヴだと凄いそれが武器だもんね。その間は(厚志君は)なにしてるの?
厚志:僕はピアノでメロディずっととっています。
やつい:なんかかっこいいねそれー。
厚志:自分は、ピアノでメロディを、とってるだけっす!(ドヤ顔で)
やつい:好きなバンドや影響を受けたミュージシャンは?
厚志:僕はそうですね、LUNA SEA、SIAM SHADE。洋楽だったらQUEENとかU2は子供の頃から好きですね。
やつい:でも2人は兄弟だから、兄貴が聴いてるものを弟も聴くのかなと思うんだけどその辺は違うんだね。
厚志:あーでも、LUNA SEAとかSIAM SHADEは基本兄貴が聴いてて、聴くようになったって感じで。
やつい:そこからちょっとずつずれて、2人の趣向が変わってくわけだね。
厚志:そうですね、確かに兄貴がUK聴いてるのはあんまり聴かないですね。
やつい:そうだよね、そこからRADIOHEADとかMUSEとか、(厚志は)そっちの方にいったってことだよね。(秀三は)どんな?
秀三:楽器を始めたときはやっぱり――
やつい:いつ始めたの?
秀三:始めたのは中学終わりくらいですかね。
やつい:遅いね?衝撃を受けたのってなんかあったんですか?
秀三:これもおかしな話で、当時中学で同じクラスだった奴と、掃除中に突然“バンドやるか?”みたいな話になって。話しているうちに1人が吹奏楽部でドラムやってたんで。
やつい:hellnian?
秀三:違います。吹奏楽じゃないですね、彼は(笑)。そいつがドラムやるから、俺は“じゃあギターやるね”みたいになって。それでそいつがギター持っていたので借りて、一頻りは覚えましたね。
やつい:なにそのきっかけ、すげぇ珍しくない?なんかこう、音楽聴いて、それこそSIAM SHADE聴いて“かっこいい!俺もやりたい!”みたいなことじゃないんだ?
秀三:そうですねなんか“バンドやるかぁ”みたいな。“なんか楽しそうじゃない!?”みたいな。
やつい:なんかあったの?文化祭みたいなのあって、それに出ようか!みたいなのとか。
秀三:(力強く)無いっす!
やつい:そんな漠然と始める(笑)?
秀三:漠然といきなり“MUSIC STATION出ようぜ”でしたよ(笑)。
厚志:青春(笑)。
やつい:マジで(笑)?
秀三:マジです(笑)。
やつい:なにがきっかけなの、なんかなんにも無いよね?そんな漠然と始める人いないよね?何人かミュージシャン知ってるけどこんな漠然と始めた人初めて聞いた。
秀三:確かに音楽は好きで、当時ミスチルとかその辺りは聴いていたので。それでバンドやるかっていって、僕はミスチルとか聴いてたのでそっち系をやりたかったんですけど、ドラムの奴が“X JAPANをやるんだ!俺はXをやりたいんだ。”って急に言い始めてちょっともめたんですけど(笑)。
やつい:じゃあ基本的にはミスチルとかみんなが聴いてたやつを聴いてて。
秀三:1番最初はそうですね。それでギター始めてやっぱりテクニカルな人を追っかけるようになりまして、MR BIGとか。それで最後にEXTREMEのNuno Bettencourtに出会いまして。
やつい:ほう、「More than Words」?
秀三:とか、「Get The Funk Out」とか。
やつい:俺らの年に流行ったよ?EXTREME。
秀三:そうですね、ちょっと遅いんで僕が、もう解散してたんで。それ聴いて“俺がやりたいのはこれだ”って。そっからEXTREMEをずっとコピーして。
やつい:相当難しいでしょ?
秀三:相当難しいですね、未だにイマイチ弾けないです。
やつい:「More than Words」の最後だけメチャクチャ難しいんだよね、あそこだけ出来るやつがスゲー偉そうにしてるんだよね。じゃあけっこうギターの巧さのほうにいったんだ。
秀三:そうですね。
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