Overseas
THE DRUMS
Writer 遠藤 孝行
2010年、最も期待の新人として注目を集めているだけに彼らのアルバムを心待ちにしていたという方々も多いだろう。
昨年末にリリースされた『Summertime EP』で世界中の注目を集め、USインディーの新たな主役として鮮烈に登場した4人組。そこに収録されていた「Let's Go Surfing」はインディー・クラブ・ヒットはもちろん、捲し立てる様なビートと胸を締め付けるようなメロディ、80'sニューウェーブ風味なサウンドと口笛が強烈な印象を残す名曲だ。メジャー・デビュー前に話題になる新人バンドは数多くいるが、そこから一歩先へ進み真のブレイクを果たすアーティストは数少ない。だが、甘酸っぱい青春を詰め込んだ様なドキドキ感を、少し切ないサウンドに乗せて奏でさせたら、THE DRUMS の右に出るバンドは今現在居ないのではないだろうか。
そんな彼ら“THE DRUMS”による渾身のファースト・アルバムがいよいよ登場する。
まず彼らのバンドの歴史をひも解いてみよう。バンドのフロントマンでありシンガーであるJonathan Pierce とバンドのギタリストの一人Jacob Grahamの出会いは幼少時代のサマーキャンプ。そこで二人はすぐに意気投合する。その時のサマーキャンプでTHE SMITHSを聴くためだけに二人は仲間と一緒に抜け出すというエピソードも興味深い。
THE SMITHSとTHE DRUMSを結びつけるエピソードとしてもう一つ有名なものは、THE DRUMSのライヴにMorrisseyを含むTHE SMITHSのメンバー3 人が観に来ていたということでこれは大きなニュースにもなった。Jonathanも語っているが、THE SMITHSはTHE DRUMSにとって大きな影響を与えたバンドの一つであるのは間違いない。
その後JonathanはTHE DRUMSのもう一人のギタリストAdam Kesslerとバンドを結成。ELKLANDと名付けられたそのバンドはすぐにColumbiaとアルバム6枚の契約を結ぶ。しかし突然の展開に若い彼らは戸惑い、アルバム一枚を残しただけでバンドはあっけなく解散。
その時、音楽業界に深い不信感を感じてしまったJonathan はフロリダに離れて暮らすJacobにメールを送る。そのやり取りを通してTHE DRUMSの原型が出来上がっていく。
徐々に音楽へのモチベーションを取り戻したJonathanは心機一転フロリダでバンドをスタートする事を決意。そしてAdamとConnor Hanwick(Dr)を加えた4人でTHE DRUMSが誕生した。それがわずか一年前の出来事。
Jonathan が飛びぬけた才能を持った人物である事は間違いないが、このスピードで成功まで駆け上がったバンドも珍しいだろう。
そしてデビュー・アルバムに当たる今作『The Drums』はファースト・アルバムとは思えないほどの素晴らしい完成度である。確かに彼らのサウンド・コンセプトとして50 年代から引き継ぐ甘く切ないメロディと80年代のニューウェーブ風サウンドを繋ぎ合わせるという手法は、まさに見事というほかない。
『Summertime EP』の世界感がさらに広がったような楽曲は、リズム、展開までバリーエーションを増やしており、アルバム一枚通して新鮮さを保ち続けており聴き手を飽きさせることはない。アルバムを聴き終わり気付くと自然に再生ボタンを押してしまっているような、そして聴く度に新たな発見があるようなそんなアルバムだ。
新人バンドが星の数ほど登場する昨今のロック・シーンの中でもTHE DRUMSは眩しいほど光り輝きを放っている。そこには以前在籍していたバンドの解散などの苦い経験から来るものなのか、影となる部分も見え隠れするが、そんな部分でさも彼らの魅力の一部だろう。
ファースト・アルバム・リリース直後の6月14日、彼らは東京で一夜限りの来日公演を行う。後にプレミアムとなるであろうこの公演、ぜひとも体感しておくことをお勧めしたい。
【THE DRUMS 来日情報】
6月14日(月)
東京 渋谷duo misic exchange
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET ¥5,000-(All Standing / 1 Drink 別)
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