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COLUMN

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第六回】

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第六回】

Written by 松田晋二
2019.04.05 Updated

第六回「勝負」 高鳴る心臓を鎮めるように息を大きく何度も吸った。ベンチへ戻りPKを蹴る選手の名前が呼ばれる。初試合で初PK。よしよし、きたぞ。一本でも止めればヒーローだぞ。緊張とワクワクとドキドキが全部混ざったような震えが襲う。蹴る順番が決まり、審判のいる片方のペナルティエリアまでみんなで歩いていく。味方の選手も言葉数が少ない。とにかくやるしかない。あんなに試合中、止めたい止めたいと願ってたじゃな

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第五回】

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第五回】

Written by 松田晋二
2019.02.06 Updated

第五回「試合」 ゴールキーパーは、サッカーにおけるフィールドプレーヤーの中で唯一手を使える選手。 ボールを蹴りたくて、シュートを決めたくてサッカー部に入った子供からしたら何でキーパー?キーパーは余った選手がやるポジションでしょ?ジャンケンで負けた奴がキーパーね。そんな会話が飛び交うくらい当時の少年サッカーではキーパーは日陰のポジションだった。今でこそ少年サッカーにおいてもキーパーから始まる攻撃のビ

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第四回】

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第四回】

Written by 松田晋二
2018.12.06 Updated

第四回「練習」 子供の頃、僕の街には目新しい遊び場は何一つなく、夏は川遊び、秋や冬は山遊び、それ以外は公園や駐車場で鬼ごっこやボール遊び。それが基本的な学校以外の時間の過ごし方だった。塾やスポーツ教室などもなければ習い事といえばそろばん塾が一つあったくらいで、とにかく学校以外の時間をどう使うか暇を持て余していた。 遊ぶ約束をしなくて済む部活動は、そんなに社交的じゃなかった自分からすると、自動的にみ

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第三回】

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第三回】

Written by 松田晋二
2018.10.04 Updated

第三回「入部」 小学生の部活動に入るきっかけは友達の影響も大きい。僕もそのひとりだった。運動系の部活は、ソフトボール、サッカー、バスケットボールだけだったので活発な子達は大体そのどれかに入った。当然、野球っ子だった僕はソフトボール部に入りたかったのだけど、仲が良かった周りの友達がほとんどサッカー部に入ると言っていて、あまり自分から意見を言うのが苦手だった僕は、友達の「お前ももちろんサッカー部だよな

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第二回】

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第二回】

Written by 松田晋二
2018.08.06 Updated

第二回「披露」 今日も公園は子供達でごった返している。その中心はいつも野球で遊んでいる高学年チームだ。狭い公園の大部分を占拠している。小学生の頃の自分はあまり積極的に話しかけたりする事ができず人見知りな少年だった為、魔球の威力を試すべく意気旺盛に公園に入ったものの、誘いの声がかかるまで公園の隅をうろちょろしていた。するとしばらくして、外野を守っていた高学年の一人が「お前も入ればー」と声をかけてくれ

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第一回】

THE BACK HORN 松田晋二の"宇宙のへその緒"【第一回】

Written by 松田晋二
2018.06.07 Updated

第一回「魔球」 東北にプロ野球チームがなかった小さい頃は、周りに巨人ファンの家が多かった。僕の家もその中のひとつで、親父のテレビチャンネル権限で、ご飯を食べながら常に巨人戦を見せられていた。中畑、原、クロマティ、槙原、角、今解説者や監督で活躍している人達がまだバリバリ現役だったそんな時代。それだけ毎日見せられたら野球を好きになるのを通り越して、自分もボールを投げたくなって100円のゴムボールを買っ

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【最終回】

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【最終回】

Written by 岡峰光舟
2018.04.09 Updated

は~い!!みんな大好きアラ戦の時間だよ~!!今回はねアラ戦のお友達のみんなにお知らせがあるよ~!!はい!!最終回!!ウケる!!ジワる!!ちょうど3年が経つのか、連載始まって。隔月連載だから全18回ってとこですかね!ウケる。 なんだかあんま書くことなくなっちゃって、普通のアラフォーに戻ります!ジワる。 せっかく最後なんでね、本職のベースに纏わる話していいですか。私15歳で盗んだバイクで走り出す事もな

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十七回】

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十七回】

Written by 岡峰光舟
2018.02.08 Updated

どうも、2018年になりましたね!我々ザ・バックホーンは今年で結成20周年なんですよ。俺自身はバンドに2001年から参加なんでバックホーン歴20年ではないんだけど、そんなんはどうでもいい(笑)。バンドが20年も続いてる、ってのはすごいことよな~。そりゃアラフォー戦国時代になるってことです。 そう考えると俺自身高校を卒業して上京してちょうど20年。バンド結成もメンバーが上京した直後だから、メンバ

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十六回】

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十六回】

Written by 岡峰光舟
2017.12.14 Updated

どうも。10月半ばからの雨やら台風やらのなんだかよくわからない秋ももう終わりですか。我々バックホーンはその長雨、台風直撃直前の10月21日に日比谷野外大音楽堂でワンマンを行いました。ドラム松田曰く「この雨、台風が続く中、寧ろこの天気はラッキー!」という小雨、たまに降り止む感じで幻想的な雰囲気だったんすよ。来年20周年なんでオールタイムベスト的なライブはまだまだあるでしょう!多分。   そして一転、

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十五回】

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十五回】

Written by 岡峰光舟
2017.10.13 Updated

ういーす!秋だ秋!梅雨が明けたと思ったらパンチのない夏、特に残暑も感じないまんま秋だ秋!   で、今回はなんの脈絡もなくバンドマンの移動について書いてみましょう。我々はバンドマン。日本各地でのライブのために移動はつきもの。手段としては車、新幹線、飛行機と様々であります。機材車で移動てのが若い頃は非常に多かった。最近もたまにあるけどね。でこの機材車での我々の席順てのがなぜか俺がバンドに合流してから1