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INTERVIEW

Japanese

RiNGO TONE

2017年04月号掲載

RiNGO TONE

メンバー:樋口 真一郎(Dr/Cho) 西野 真史(Ba/Cho) 西野 剛史(Gt/Vo)

インタビュアー:秦 理絵

福井から上京してきた西野真史と西野剛史の双子の兄弟を中心に、大学のサークルで後輩だった樋口真一郎を加えて活動する3人組ギター・ロック・バンド、RiNGO TONE。双子の弟である剛史がソングライティングを手掛ける楽曲には、UKロックの影響を受けた独特の哀愁が滲み、特徴的なハーモニーがよりいっそう切なさを掻き立てる。昨年はバンドのホームである渋谷TAKE OFF 7で初となるワンマン・ライヴを開催した彼ら。これまで以上に自分たちのルーツを落とし込むことで完成させた3rdアルバム『Good day Good bye』について訊きながら、RiNGO TONEが目指す音楽の在り方を探った。

-真史さんと剛史さんは双子だそうですけど、兄弟でバンドを組もうと思ったのは?

真史:もともと高校のときは別のバンドを組んでたんですけど、本格的にバンドをやるために、一緒に東京に出てきたんです。最初は別のドラムと3人でやってたんですけど、そのドラマーがメタルが大好きで、音楽性も違ったから、1年ぐらいでやめて。だったらチャットモンチーの(高橋)久美子が抜けたときみたいに、僕がドラムを頑張ってみるか、みたいな話までしたんですけど、いいタイミングで樋口が入ることになって。

剛史:(僕の)サークルの後輩だったんです。

樋口:前のドラムもサークルが一緒だったんです。みんな福井出身だからって組んでたらしくて。僕は、(RiNGO TONEが)渋谷とかでライヴをやるときに観に行ってたら誘われて。抜けた人はサークルの先輩だったから、ちょっと複雑な心境だったんですけど(笑)。

-音楽性としては樋口さんの方が合ってたんですね。

真史:好きなアーティストが似てたので。

-どういうアーティストが好きなんですか?

真史:3人に共通してるのは、スピッツとレミオロメンですね。

剛史:このふたり(西野兄弟)は椿屋四重奏とかsyrup16g、T-SQUARE、THE YELLOW MONKEYとかが好きですね。あとは、洋楽も結構聴いてます。

樋口:僕は、東京事変とかユニゾン(UNISON SQUARE GARDEN)が好きです。

-いま、メンバーは24歳だけど、ちょっと上の世代の人が好きそうなバンドが多いですね。

剛史:そうなんですよ。父親の影響で小っちゃいころから聴かされてて。母親はAmy WinehouseとかNorah Jonesとかが好きで、そういうのも聴いてました。

真史:洋楽だと、THE BEATLES、THE CARDIGANS、SUPERGRASS、あと、THE WHOとか。アクモン(ARCTIC MONKEYS)も好きだよね。

-このバンドを組んだときは、コピーは何かしましたか?

剛史:あんまり人前で披露したことはないよね。去年、(渋谷TAKE OFF 7で)自分たちの初めてのワンマンをやったときに、何曲かカバーしたんですけど。

真史:そのときは、くるりの「ロックンロール」(2004年リリースの13thシングル表題曲)と、スピッツの「さわって・変わって」(2001年リリースの25thシングル表題曲)をアレンジしてやりましたね。それぐらいかな。

-初のワンマンの手応えはどうでしたか?

真史:お客さんも自分たちだけを観に、聴きに来てくれてるので、やりやすかったですね。

剛史:ワンマンでは23曲もやるっていうので、最初は多いなと思ってたんですけど、終わってみたら、意外と僕らもできるんだなと思いました。

樋口:ちょうど僕がバンドに入りたてのころから"1年後にワンマンをやろう"って言ってたんです。そのときはまだ(僕は)ライヴもやったことがない状態だったから、"無理でしょ"みたいに思ってたんですけど。当日は自分たちしか出てないのに、お客さんもたんと来てくれて。知らず知らずのうちに成長できてたんだなと思いましたね。

-いままで活動してきて、バンドのターニング・ポイントになったことはありますか?

剛史:2015年の9月ぐらいに"SOUND YOUTH"っていう大学のサークル対抗みたいなライヴに出たんですよ。そこで優勝できたことですね。"もしかしたら、自分たちの音楽は聴いてもらえるのかもしれない"って思えるようになったんです。

真史:この予選のときに制限時間がオーバーしちゃったんですよ。たぶん1分くらいオーバーしてて、もうひとつのバンドは結構きっちりやってたから、ごめん......と思いつつ、"もう予選落ちだな"と思ったら、結果的に優勝できたんですよね。

-去年は"RO69JACK"でも2次選考までいったりしてますね。

真史:そのころは"SOUND YOUTH"で入賞したっていうので、『にじいろのまくら』(2016年2月リリースの2ndアルバム)っていうアルバムを全国流通で出したんですよ。いままで知らなかった人も聴いて反応をくれたりして、純粋に"あぁ、嬉しいな"って思ってたんです。で、その年の最後に"RO69JACK"で2次までいって。入賞はできなかったんですけど、それも嬉しかったんですね。ちょうど同じときに"ラフ・ダイアモンドMeet Up"っていうデモ音源のオーディションで入賞したっていうのもあって。"あ、また評価されたぞ"っていう感じでした。

-少しずつ自信がついてきたんですね。

真史:"これはいよいよか!?"とか、一瞬勘違いはしましたよね。まぁ、全然"いよいよ"ではなかったんですけど(笑)。

-そういうなかでリリースするのが今回のアルバム『Good day Good bye』になる、と。自分たちでは、前作からどのあたりが進化できたと思いますか?

剛史:前作の『にじいろのまくら』は、自分たちの中でポップに振り切ろうと思って作ったんです。でも、明るいものだけが好きなわけじゃないので。ちょっと自分たちが持ってる暗い部分というか、UK感みたいなものを出せたかなと思ってます。

真史:『にじいろのまくら』を出した段階で、なんとなく"明るすぎたかな?"っていう印象があったんですよ。だから、次はもう少し落ち着いた作品を出すんだろうなっていうのは漠然と思ってて。"今度はちょっと暗すぎないかな?"って心配もあるんですけど(笑)。自分たちが出したかったというか、好みの感じにはできたと思いますね。