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LIVE REPORT

Japanese

Skream! presents "Soundmate vol.1"

Skream! マガジン 2019年04月号掲載

2019.03.15 @下北沢LIVEHOLIC

Writer 三木 あゆみ

Skream!編集部がイチ押しする若手をピックアップしたライヴ・イベント"Soundmate"が、3月15日に記念すべき第1回目を迎えた。この日下北沢LIVEHOLICには、とけた電球、Bluems、PARIS on the City!、RiNGO TONEの4組が出演。新たなスタートに相応しい、充実した一夜となった。

トップバッターは、フロントふたりが双子の3ピース・バンド、RiNGO TONE。樋口真一郎(Dr/Cho)が怪我により不在だったが、"絶対にバンド編成でやりたかった"ということで、サポート・ドラマーを迎えて行われた。青い照明に包まれ、爽やかなロック・チューン「新しい街」でスタート。息ぴったりの双子の抜群なコーラス・ワークを見せつけて、エネルギッシュでエモーショナルなロックをかき鳴らす。「バイパス」、「ねえ、リリィ」では、徐々に力強くなっていく歌声とグッと持ち上がるようなグルーヴでラスト・スパートをかけ、観客を魅了していた。

続いて、60年代モータウンを主軸としたサウンドと、恋愛に対するコンプレックスから起こった出来事を描く歌詞が印象的な"恋愛恐怖症の男4人組"PARIS on the City!が登場。サウンド・チェックの段階から洒落たリズムでフロアを揺らすと、そのまま「君がスニーカーを履いた」に流れ込む。そこから、明神ナオ(Vo/Gt)の"揺れていきましょう!"という言葉を合図にミドル・ダンス・ナンバー「悪魔の遊歩道」、アップテンポなギター・ロック「キミはキレイだ」を披露。観客は穏やかなメロディに酔いしれ、身体を揺らし、時にハンドクラップで応えていた。最後は、ポップさの中に皮肉をちらつかせる「この世で一番嫌いな君を」を投じ、ステージをあとにした。

3番手は、恋する円盤の元メンバーを中心に2016年に結成された3人組バンド、Bluems。清涼感溢れるロック・ナンバー「ペーパータウン」でスタートすると、大塚真太朗(Vo/Gt)の優しい歌声と心地いいコーラスが、たちまちライヴハウスいっぱいに広がっていった。映画のワンシーンを写し出すような切ないバラード「恋について」では、ひとつひとつの言葉を紡ぎ、聴く者の心にしっかりと届けていく。ラストは、温かなミドル・ナンバー「恋人たち」。日常のささやかな出来事や幸せに寄り添うようなグッド・メロディを鳴らし、"また会いましょう!"と笑顔を見せて去っていった。

トリを飾ったのは、とけた電球。1曲目「魔法が使えないから」で岩瀬賢明(Vo/Gt)が心に染み渡るような透き通った高音ヴォイスを響かせると、観る者を一気にステージに引き込んだ。"僕らはいいミュージシャンなんですけど、いいライヴをするにはいいお客さんがいないと!"と岩瀬が手拍子を煽り、ダンサブルなファンク・ナンバー「新鮮な身体」に突入。ソウルフルなキーボード・ソロも披露し、フロアを熱く揺らした。片思いの気持ちを詰め込んだカラフルなポップ・ソング「恋の美学」、大人っぽい雰囲気を纏った「Welcome」と、多彩なセットリストで魅せていく。最後は至高のミドル・バラード「覚えてないや」で、少し切ない余韻を残して締めくくった。

出演バンドそれぞれがグッド・ミュージックを奏で、濃密な時間を作り上げていった"Soundmate vol.1"。次回以降もまたここでホットなアーティストと出会えるのを楽しみにしたい。

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