Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube

INTERVIEW

Japanese

2026年02月号掲載

SPRISE

Member:佐藤 愛佳

Interviewer:山口 哲生

-(笑)申し訳ないと思いながら告知するのは良くないというのは、活動していく中でそう思うようになっていったんですか?

もともとすごく根が暗いネガティヴ人間だと思っていて。よくマイナスに考えちゃうんですけど、"ごめんじゃなくて、ありがとうのほうが嬉しいよ"って応援してくださってる方が伝えてくれたり、温かな言葉をいっぱい掛けてくれる方がいてくれるから、"こんなマイナスに思っとる場合じゃないわ"って思えるようになってきました。どんどん前向きに変われているのはみんなの温かさのおかげです。

-そんな幸せな1週間もあったわけですが、2025年という広いタームで見たときに、どんな1年だったと思います?

自分的な反省点としては、もっとできることがあったかもしれないなって思っていて。ネガティヴな自分を言い訳にして、やらない選択を取ってしまったこととか、ここはこうすればもっとできていたかもなとか、このときの気持ちの持ち方によってはもっとポジティヴに前を向いて走れたかもなって思うこともあったりとかして。もっとガツガツいけたじゃないけど、できることがあったんじゃないかなって思ってしまう部分もあった1年だなって思います。もちろん2025年に出会ってくださった方も、ずっと好きでいてくださっている方もいて、ポジティヴな感情もめちゃくちゃあるし、後退したとかそういうわけではないんですけど、もっとできることがあるなって。

-ネガティヴを理由にやらない選択を取ってしまったことって、たとえばどんなことがあったりします?

SNSとかも、こういう発信の仕方をしたほうがもっといろんな人に届くんじゃないかなって考えたとしても、自分の顔が好きじゃないことを言い訳にしてしまったり、自分は違うかなとか、できないかなとか、逃げてしまったところが多かったなって思います。

-お話を聞いている感じ、佐藤さんってネガティヴなところはありつつ、すごく冷静に、俯瞰的に物事を見ている気がしていて。ネガティヴに溺れていないというか。そういう方がSNSをやるのって結構大変そうだなと思ってしまうんですけど。

でも、SNSで見つけてくださる方もきっと多いから、"そんなんいちいち考えんとこ"ってなることはあるんですけど、そうなんですよねぇ......。日々の取り組みとか、ライヴとかもそうなんですけど、SPRISEって手を抜かないところが素敵なところやと思っていて。ライヴの中での煽りとか、ソロ・パートのパフォーマンスとかもそうやし、活動する中での心持ちも、自分の中でもっとガツガツいけたところとか、もっと意識できたところとか、"もっと"があったと思うんです。もちろん手を抜いてライヴをしていたわけではないし、全部真剣にやってはいたんですけど、それでも"もっと"があるなって。

-そこは向上心があるからこそですね。その"もっと"をできるようにするために大切なことってなんだろうなって考えたりとかされますか?

自分は落ち込んだらとことん落ち込んじゃうんです。そこはもちろんライヴには絶対持ち込まないようにしようと思っているんですけど。でも、直前までマイナスに考えて、"うぅ......いやっ、でもいくぞ!"って(ステージに)出てしまったときもあって、それは良くないなと思って。全く落ち込まない、考えないようにするというのは無理だと思うんですけど、ライヴハウスまで持ち込まないというか。自分の中でずるずる引きずって、思い出して、落ち込んでとかじゃなくて、解決策を見いだしたり、スパッと切り替えることが大事なんじゃないかなって。

-たしかに。大事ですよね。

常に前向きっていうのは難しいと思うんですけど、ステージのことを考えているときは絶対に前向きに、真摯に向き合って、しっかりとしないといけない......いや、今も向き合ってないわけでは決してないんですけど、ずるずる悩んで、溜め込んで、落ち込んで......みたいなのはやめたい。それは自分の中での意識改革じゃないけど、2026年はしっかりやっていかないとなってめっちゃ思ってます。言いたいけど言えないとか、自分の中ではっきりしないとか、なんかそういうのやめようと思って。

-思ったことはちゃんと伝えていこうと。

そうです。自分の中だけで思っていても意味がないので。きっとまた同じことで悩むと思うので、ちゃんとぶつかるじゃないけど......あ、なんか誰かとケンカしてるみたい......! そういうことじゃないです!

-(笑)冷静な視線が出ましたね。

なんか言いすぎたかも......ケンカしてるとかじゃないんですよ!?

-もちろん。決して誰かといざこざがあって、言いたいことが言えなくてモヤモヤを抱えていますとか、そういう話ではなくっていうことですよね。

そうです!

-みんなの意思を合わせるためにも、気になるところがあったら確認したいし、そういう話し合いをよりしていけたらという。

そうです! 誰かが言ってくれるのを待ったり、頼ってばかりじゃだめで。それもあるし、応援してくださっている方との関わり方もそうですね。自分はファンの人のことがめっちゃ大好きやし、信頼しているからこそ、自分の思っていることをちゃんと伝えたいなって。

-それでまたより深まるものも絶対ありますからね。

はい。でも、別に何かあったとか、そういうことじゃなくて......。

-これは完全にネガティヴが発動してますね(笑)。笠宮(笠宮えいる)さんがコラム(2026年1月WEB掲載"SPRISEによる幸福論")に書かれていましたけど、メンバーの皆さんでご飯に行ったり、集まったりとかされているみたいですね。

そうですね。ご飯を食べに行ったときも、ライヴについて話すこともあるんですけど、めっちゃ他愛のない話をしたりとか、そういう話ができるのもいいなって思ってます。

-他愛もない話というと?

最近流行りの音楽のワンフレーズを誰かが口ずさみ始めたら何人かが乗って大合唱し始めたりとか、ワンちゃんが強風に煽られて毛がぺちゃんこになってる写真を見て、"かわいい......"とか。何ヶ月後かに振り返ったとき何話したか覚えてないぐらいしょうもないことでも、みんなで笑い合えたりするからめっちゃいいなって思います。

-誰かが歌い始めたら乗っかって大合唱するっていうのは、お店で......?

それは結構楽屋でやってます。あと、周りの方に邪魔にならない程度の声量で(笑)。

-安心しました、周りに配慮されていて(笑)。そういうふうに過ごしてると、周りのグループから"仲いいね"って言われたりすることも多かったりとか?

多いかもしれないです。ファンの方が言ってくださることも多いですし、他のグループさんのお友達からも"結構グループで喋っていたりすることが多いから"って言われたこともあったり、自分たちの中でも"閉鎖的? 大丈夫か?"って。

-あぁ、仲が良すぎて逆に(笑)。

昨日も、結局予定が変わって運営さんも一緒にご飯食べに行ってくださることになったんですけど、もともとは"一蘭を5人で5連しようや"って言ってて。一蘭なんて1人で行くところで、衝立もあるのに5人横並びで食べようや、今度は1人焼肉5連もしよう! って(笑)。

-その光景いいですね(笑)。先程お話もありましたが、2026年は意識改革をしていこうと。

そうですね。グループでもそういう話が出ていて。自分の中でももっとできることがいっぱいあると思うので。歌もダンスも他のことも、デビューさせていただいた当初よりは成長できていると思うんですけど、ある程度できるようになったことが増えると、上がり幅が見えにくいじゃないですか。それでもなお、"もっとすごくなったね"って思ってもらいたい。関西の中でも長く活動させていただいているほうのグループだからこそ、ありがたいことにすでに知ってくださっている方が多かったりすると思うので、それでもなお目を引いて見てもらえるようになりたいですし、"もっと良くなってる"って今応援してくださってる方にも思ってもらいたいです。 前回のインタビュー(2025年10月号掲載)のときにもお話しさせていただいたんですけど、自分は1人で輝ける人間じゃないというか......めっちゃネガティヴかも(苦笑)。でも、自分自身のステップ・アップがグループに繋がるようにしたいですし、もっとできることを増やしたいなって思います。

-意識改革をしていくとして、今はできないけどこの1年でできるようになれていたらいいなと思うことを1つ挙げるとすると、なんだったりします?

自分は煽りとか、お客さんに語り掛けたりとか、間奏で喋ったりとかするパートがめっちゃ苦手やなって思っていて。それも初めて任せていただいたときよりはできることが増えてはいるかもしれないんですけど、もっと乗ってもらいやすい言い回しとか、毎ライヴ同じような感じにならないとか、課題もいっぱいあるので、この1年で"うおぉー!!"ってなってもらえるような煽りができるようになっていたいです。

-煽りのバリエーションを増やしていこうと。

はい。SPRISEはメンバーそれぞれにかわいい煽りとかかっこいい煽りの担当が分かれているのですが、自分はどっちもの曲調で喋らせてもらうことが少しずつあって。その中でも苦手意識があるのがかっこいいほうの煽りで。えいるさんの煽りがめっちゃかっこよくて、喋る文言を考えて、"どう思いますか?"って聞いちゃったりすることもあるんですけど、えいるさんとはまた違ったものというか。えいるさんのかっこいい煽り、本当にとても素敵なので、自分はかっこいい中でも他の方向でいいなって思ってもらえる煽りを見つけて、グループとして幅を持たせていけるように頑張りたいです。他にもいろいろあるんですけど、課題なんて山程あるので(笑)。

-たしかに笠宮さんには笠宮さんの煽りが、佐藤さんには佐藤さんの煽りがあるというのが一番美しいですからね。あと、お話しされていた自分の思ったことをちゃんと伝えようということと、煽りを頑張ることって、ちょっとリンクしてるのかもなって思いました。煽りって、決まった言葉を言うだけじゃなく、フロアを観て今この瞬間に思っていることをお客さんに投げ掛けるものでもあると思うので。

自分は言語化がすごく苦手なんです。語彙力もないですし。だから、言葉にすることとか伝えることを諦めちゃったりするので、そこも変えたいですね。煽りも語彙力を付けて、かっこ良く、かわいく、楽しくしていきたいです。

INFORMATION

ライヴ情報等は公式Xにて随時更新中
公式X