Japanese
長瀬有花
2025年05月号掲載
Interviewer:高橋 美穂
2次元(デジタル)と3次元(フィジカル)の両軸で活動するマルチアーティスト、長瀬有花のニュー・アルバム『Mofu Mohu』が完成した。2022年の1stアルバム『a look front』収録曲「とろける哲学」が総再生回数1億回を突破する等、SNSを中心に海外からも注目されているなかでの待望の新作である。しかし今作は、いわゆるインターネット発のアーティストというイメージからは飛び出るような感触。その真意を掘り下げるべく、サウンド・プロデューサーを務める矢口和弥も同席したインタビューをお届けする。
最初の情報として皆さんの耳に楽曲が入ってほしい
姿とかがノイズにならないように、純粋に作品を楽しんでほしい
-アルバム『Mofu Mohu』が完成しましたが、どんな感触がありますか?
長瀬:今まで出してきたアルバムとは音の作り方がガラッと変わったものになって、新たな領域に踏み込んだ感じというか、新しい自分に出会えた感覚があって。作詞作曲を初めてした曲も入っていたり、歌詞も作家さんと共作したり、自分が関わる要素も一気に増えたので、より自分の意思が詰まったものをお届けできるということで反応が楽しみです。
-かなり手応えを感じていらっしゃると。
長瀬:自分や一緒に制作したクリエイターの皆さんとかの中では、"面白いものができたなあ"って感じですけど、(リスナーの)皆さんの反応は予測できないんですよね。
-そもそもの活動のスタイルも新しくて面白いですよね。2次元と3次元の両軸っていうのは、どんなきっかけで始まったんですか?
長瀬:歌を歌っていきたくてオーディションを探していた時期と、新型コロナウイルスが蔓延していた時期が重なっていて、いろんなアーティストさんがライヴができなくなっていく様子を見ていたんですね。そのときに今の事務所のオーディションを見つけて。バーチャル・アーティストを募集していたんですけど、"バーチャルならどんな状況でも歌を届け続けることができるんじゃないか"と思って、それで応募して合格したんです。 なので、自分の中では2次元と3次元で分けている感覚はなく、そのときやりたいこと、見せたいものによって、いろんなことができたほうが幅も広がるし楽しいからって理由でしかないというか。自分のやりたいことを達成するための表現の1つとして、いろんな形を持っていたいっていうのが一番。最近ではそれを通り越して、最終的には姿とかもいらないんじゃないかって思い始めてきて(笑)。ほんとにとらわれずにやっていきたいんですね。
-歌が中心にあって自分の表現ができれば、バーチャルでもリアルでも姿が見えなくてもいい、中身が伝わればいいっていう。
長瀬:最初の情報として皆さんの耳に楽曲が入ってほしいので。姿とかがノイズにならないように、純粋に作品を楽しんでほしい。将来的には概念になりたいっていう。
-きっかけは事務所に入ったことやコロナ禍があったけれど、結果的に長瀬さんの思想に合ったスタイルで活動できているんですね。
長瀬:そうですね。自由すぎるぐらい自由にやらせていただいています。
-逆に、このスタイルって大変だなって思うことはないですか?
長瀬:あぁ、基本すごく楽しいんですが......これはいろんなアーティストの皆さんが悩んでいることだとは思うんですけど、ライヴの見せ方をいかに自分にしかできないようにするかを模索中で。だからこそ過程が楽しいっていうのもあるんですけど。観に来てくださっている皆さんには、長瀬有花っていう存在の軸はぶれないけれども、その時々によってライヴの見せ方が変わっていく楽しさも、今の段階ではあるのかなって思います。
-今のところ、ライヴに来てくださる方や音楽を聴いてくださる方から長瀬さんに対して、どんなリアクションが届いていますか?
長瀬:初めて姿を見せて歌ったのが2年前のワンマン・ライヴ"Eureka"([長瀬有花 LIVE "Eureka"])だったんですけど、正直どんな反応が来るか不安なところもあったんです。それまでもバーチャルな姿ではライヴをやっていたんですけど、直接の対面は初めてだったので。宇宙船の扉をバンと開ける演出で登場したんですけど、皆さんが受け入れてくれたことに驚いたし安心しました。先程話した自分の思想が皆さんに伝わっているのかなって思えて嬉しかったですね。
-だからこそ自信が付いて、新しいアルバムでも進化を目指せたのかもしれないですね。
長瀬:そうですね。これなら、もっといろいろやっても大丈夫かなって。
-海外にも名と音が広まっていますが、現状をどう受け止めていらっしゃいますか?
長瀬:ライヴに海外とかすごく遠くから来てくれている方がいて、YouTubeの配信にも英語のコメントが来るのを見ていると、言葉が通じなくても、声とか曲の良さでたくさんの方が聴いてくれているんだなって。どうやって見つけてくれるんだろう? っていう興味と嬉しさがあって、直接聞きたいぐらいです(笑)。
-世界に歌を届けたいっていう目標は、活動を始めた当初からあったんですか?
長瀬:当初はそこまで考える余裕がなかったというか、目の前のことに精一杯でした。それをコツコツ積み重ねた結果が今なのかなって思っています。
-例えば「とろける哲学」は総再生回数が1億回というすごい数字を記録していて。これも目の前のことを頑張っているうちに結果がついてきたっていう感覚ですか?
長瀬:長瀬有花がやっている音楽って、正直あんまりテレビで流れたりチャートの上位に入るようなものではなくて、知る人ぞ知ると言えばいいんですかね。そういうアーティストに分類されている意識はあって。そんな自分が嫌いじゃないというか、自分自身もそんなアーティストが好きなので、ひっそり見つけてもらって、それが広がっていけばいいなって思っていたんです。だからここまで伸びたのは意外でした。
-音色とか歌詞とか、ちょっと楽になれるような感覚が心地いい楽曲ですよね。
長瀬:これはcat napさんに作っていただいたんです。1stアルバム『a look front』に収録されていて、アルバムでどの作家さんに曲を作ってもらうか、スタッフさんや自分のアイディアを持ち寄ったときに、スタッフの方がcat napさんを見つけてきて。聴いたとき"この方たちめっちゃいい!"って思って曲を作っていただいたんですね。自分は昔から親とかに"気が抜けること言わないで"、"怠け者みたい"って言われていたんですけど、そういう声における短所を逆に長所にできるんじゃないかというので、力を抜いた歌い方、脱力スタイルみたいなものが生まれていって。この曲にはそういうところが詰まっている。一番自分らしい曲になっているんじゃないかなって。
-ちなみに長瀬さんの音楽的なルーツってどの辺なんですか?
長瀬:小さい頃は母の車でドライブするのが音楽を聴く時間だったんですけど、母の音楽の聴き方は特殊なのかな。ヒット・チャートが好きなおばがいて、その人から借りたCDも聴くし、でも母はクラシックも好きだし。だから自分もいろんな音楽を取り入れていったんですね。中でも印象に残っているのはピアノのクラシックの曲や松たか子さんのアルバムの曲です。自分から音楽を聴くようになったきっかけはボカロやアニソンで、そこから歌うことも好きになっていったんですよ。やくしまるえつこさんや谷山浩子さんもすごく好きです。その人にしか作れない世界を持っているアーティストが好きですね。
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