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INTERVIEW

Japanese

有馬元気

2023年09月号掲載

有馬元気

Interviewer:藤坂 綾

シンガー・ソングライターと言えば有馬元気っていうところまで、いってやろうと思ってるし、いけると思ってる


-覚悟が東京に来てよりいっそう強くなったと。

ほんまそうです。もともと僕の作る楽曲は唯一無二だと思ってるんですよ。この曲が売れてないことが間違った現象だと。その気持ちが東京に来てさらに強くなったんです。あとはやっぱりDaichi(鈴木Daichi秀行)さんですね。これが一番大きいです。鬼に金棒です。有馬元気にDaichiさんが加わったことで、負ける確率がなくなった。みんなまだ気づいてないけど、俺の才能ナメるなよっていう状況なんですよ、今。ここからっていうところでまさに準備が整った状況で、だから自信しかないんです。

-素晴らしい。自信がある人のお話って、聞いててすごく気持ちがいいです。

これでダメだったら諦めようっていうくらい自信あります。これでダメだったら何やってもダメだなって。

-Daichiさんはもちろん、一緒にやってるバンド・メンバーであったり、すべてがいい状態なんじゃないでしょうか。

めちゃめちゃ最高です。関西からついてきてくれてるバンド・メンバーはもちろん、Daichiさんが紹介してくださる方たちや、東京に出てきてから紹介してもらったMVの制作チームともうまくハマッてるし、もう家族のようなんですよ。って言うとすごくいいように聞こえると思うんですけど、悪い意味でも家族のようで。

-というと?

めちゃめちゃケンカもするし、夜中とか時間関係なく電話するし、そういうすごくいいチームで制作できてます。"ONE PIECE"で言うともう全員揃ったみたいな、そういう感じなんです。

-すごい、無敵ですね。

無敵です。妥協したくないんですよ。一緒にやる人もそうだし、今回のMVにしても、アルバムにしても。だからめちゃくちゃいいチームでできてると思います。「黙ったまま」のMV撮影でもいろいろあって監督と言い合いになったんですけど、結果いい作品になったし、妥協して作った作品なんてファンに見せたくないじゃないですか。やっぱり自分が心の底からいいと思ったものを見せたいから、そういうところはメンバーにもスタッフにもずっと言ってます。だから、たぶん僕のこと嫌いな人はめちゃくちゃ嫌いでしょうね。別に嫌いじゃないよっていう中途半端の人はいない、嫌いか好きかどっちか。

-有馬さんがはっきりしてるから、相手もそうかもしれないですね。「黙ったまま」は不倫のお話ですか。

そうです。初の不倫の話なんですけど、別に不倫じゃなくても良かったんですよ。ほんとの気持ちを言わないと何も変わらない、未来は変えられないっていうことを言いたかっただけなので。例えば、この主人公はどちらかがほんとの気持ちを話してたら、一緒になれた可能性が高いじゃないですか。でもどちらも勇気がなくて、向き合えなかったから一緒になれなかった。だけどそれって恋愛だけじゃなくて、いろんな場面であると思うんですよね。チャンスってそんなに何回もあるもんじゃなくて、僕もメジャー・デビュー1回逃してるし、そういうポイントをちゃんと掴めるかどうかっていうところから未来が変わってくるんだとしたら、やっぱりちゃんと自分の気持ちを話すことが一番大事で、そこを描きたくて作った初の不倫作です。

-なるほど。

だから最後の一節の"僕にしか本音を話せないんでしょ?"にすべてが詰まってて、じゃあなんでその想いを伝えなかったのかってところなんですよね。言いづらいことも勇気を持って伝える。だから言葉って大事やし、それはちゃんと相手の目を見て伝えなくちゃいけないなって。

-伝えることで生きる未来が変わっちゃうなら、どっちにしてもやっぱり伝えたいですよね。

そう、それで人生変わっていっちゃうんですよ。並行世界じゃないですけど、僕たちの人生ブドウみたいにいっぱい枝が分かれてて、そのどこを選んでるかっていうことやと思うんですけど、ちゃんと各々に選択肢があって、選ぶ権利もあって、それを逃してるってことがすごくもったいなと思って。僕も今まで違うところを選んでたら今の人生違っただろうし、もしかしたらミュージシャンじゃなかったかもしれない。そういう意味での言葉の大切さっていうものをわかってほしいなって書いたのが、この「黙ったまま」です。

-なるほど。

そんなナンバーもあれば、ラブコメを意識して書いた「ワガママ」みたいなポップで甘酸っぱい曲もあるし、「愛なんです」みたいなぶっ飛んだふざけた曲もあり、「1/2」は前作(2023年3月リリースのシングル『フィルター』)に入ってる「二人なら」のアナザーストーリーなんですよ。

-わー、そうでしたか。

はい。そういう仕掛けがちょこちょこあるんです。「この世界に」は、これだけ"居場所がない"って言い続けてきて、それでもこの世界を変えるんだ、夢を追い掛けるんだってところからちゃんと「憧れ」へと繋がるストーリーになってるし、「oneness」の"生きるか死ぬか"っていうところからも「憧れ」へとちゃんと繋がってるし、1枚通して繋がってるんだけど、めちゃくちゃ多彩。ジャンル問わずの11曲です。

-全方向に振り切ってますよね。もう何も残ってないってくらい出し切ったんじゃないかと。

まさに全振りやし、もう何も残ってないです。もう出すもんないよ、みたいな。100パーセントやなくて120パーセント、僕が100パーセント出して、周りのみんなが力貸してくれて120パーセントになった感じ。これで無理やったらもうええわっていうくらいの自信があるから聴いてくれって。最初アルバムのタイトル"聴いてくれ"にしようと思ったくらいですから(笑)。

-あはははは、ど直球。それだけの自信があるということだし、もう自信しか伝わってこないです。

ほんま自信しかないんですよ。自分はシンガー・ソングライターやけどバンド・サウンドもできるし、アコースティックでもできるし、そこも強みやと思ってるし、シンガー・ソングライターと言えば有馬元気っていうところまでいってやろうと思ってるし、いけると思ってる。そういう意味で、この1stメジャー・アルバムは最強なものになったと思います。

-だと思います。

だからここからもっともっとたくさんの人に知ってもらいたいし、聴いてもらいたいですね。Daichiさんにも、やっぱりこいつすごかったんやって思ってほしいし。DaichiさんのWikipediaに名だたる素晴らしい方々の名前が載ってるんですけど、あそこに早く有馬元気も載せてほしいなって(笑)。Daichiさんと言えば有馬元気だよねって言ってもらえるよう、思ってもらえるよう、名前を載せてもらえるように頑張るし、パワーアップした有馬元気をみんなに観てもらえるよう頑張ります。